この記事はこんな人におすすめ
- 行動が大切だと言うけど、いつもしり込みしてしまい悩んでしまう
- フィードバックを受けたいが、どんな姿勢で臨めばいいか分からない
- 最速で成功したいけど、何かコツをつかみたい
結論は、ゴールを目指すためにチャンスをつかむ
チャンスをつかめる人とつかめない人の原因は、行動量にあります。
将来、なりたい自分になるためには様々なプロセスを通過しますが、そのためには行動力を上げることが大切。
最短で成功しようとしても、その距離はマラソンのように長く、行動の結果、多くの失敗も経験します。
失敗の中で自分がどんな状況になり、どう感じるのかを意識することで、更なる成長へとつながります。
失敗したとしても人間、対応できる力を備えています。
このブログは、以下の書籍を参考に、自分の考えと経験を加えながら書いています。
フィードバックをもらう時は、自らが積極的にもらいに行くべきであって、受け身の姿勢でいることはよくないです。
相手も相手で忙しい、時間がない中で自分のために時間を割いてもらうので、相手からわざわざフィードバックをしようとは思うことは少ない。
いざ、フィードバックを受ける時に大切なのは、批判的な結果に対しても「図太い神経」で受け止めること。
自分が正しかったことの証明を受けるよりも、ひどかった部分のフィードバックを受けることも「最短距離で成功」することにつながります。
フィードバックは「ショートカット思考を促すための良い仕組み」です。
フィードバックを通じて、これまで見過ごしていた自分のスキル・能力に関する強みや弱みに気づくことができ、どうすれば自分が相対的な優位を活かせるかがわかるようになります。
フィードバックの内容は、大きく分けると肯定的なものと批判的なものがあります。
内容の比率は、肯定2:批判8くらいがこの本の著者自身はそうすべきと書いていますが、人によっては多少バランスはことなるかと思います。
大切なのは、あまりにも偏ったフィードバックでは新たな気づきは得られにくいということ。
最良のフィードバックは批判的な視点から行われ、改善すべき部分への指摘があります。
そのようなフィードバックを受けたときは、改善策までを基本的に求めない。
あくまでも問題点の指摘をしてくれただけで、解決策を考えるのはフィードバックをしてくれた人の責務ではありません。
批判的なフィードバックでも感情的にならないでください
フィードバックを受けるときには意識したい点がいくつかあります。
- 相手の言葉が的外れに聞こえても、広い心を持って受け止める
- フィードバックの伝え方が上手でない人が誰よりも鋭い指摘をしてくれる
- 表面的な言葉遣いと中身を切り分ける
- 批判的な意見でも、キャリアプランをすぐには変えずに検証する
- ふるまいや行動を変えれば、問題点は修正できる
自分への客観的な意見を丁寧にとらえます
フィードバックを受けるときには、「注意バイアス(attentional bias)」に気をつけます。
今、受けているフィードバックの受け止め方が、そのとき自分の頭を占めている事柄によってゆがめられること。
お昼時にランチの香りに敏感になるように、自分が認識していた弱点と合致する内容の批判に、より素直に耳を傾けようとしてしまう
自分から誘導的なコメントを出したりせず、フィードバックする人から自由に意見を出してもらい、その間は話を遮らないようにします。
フィードバックを受けた結果、自分がやっていることの一部が正しく機能していないと気が付いた場合も考えます。
例えば、フリーランスの場合、無駄な会議を繰り返すばかりで、ギャラが発生する業務を発注しないクライアントにいつまでも追いかけたり(サンクコストの誤り)していた場合は、新たなクライアントとの関係づくりに時間を使う必要があります。
大切なのは、不十分な個所を指摘されたら、必ず別のソースで検証すること。
方向転換するときは、時間がかかるうえ、途中で不運なこともあります。
どんな場合でも、都合の悪いことを無視しないようにします(オーストリッチ効果)。
自分が欲しい答えだけを求めていたらフィードバックにはならないですね
内容を検証することが重要で、キャリア形成にはかかせません
ひとたび見栄を張ると、かえって永続的なストレスになる可能性があります。
付け加えると、「他人にどう思われるか」を想像するだけで身動きが取れなくなる人もいます。
「体面意識(saving face effect)」は、個人の成長スピードを鈍らせてしまいます。
体面意識は予測損失回避とからみ合うために切り離すことから始めます。
予測損失回避は、損失を予測して感じる恐怖心に関わっています。
例)
体面意識・・・昇進できなかった場合に他人からどう思われるか
予測損失回避・・・昇進できなかった場合に自分はどう感じるか
私たちはよく、他人からどう思われるのか、何を言われるのかを気にするあまり、行動を起こすことに控えてしまいます。
自分が起点か、他人が起点かの違いですね
私たちは、同僚や友人たちがいる時など、人前で断られる方が、ひそかに断られる時の何倍も傷つきます。
自分にとって重要な提案を他人に退けられたつらい経験も、自分を気にかけてくれる人に話せば気が楽になります。
しかし、行動や挑戦をしても、色々な理由をつけて相手をからかい、何があってもその相手を元気づけることもない人もいます。
自分が信頼できる友人や身内だけ自身の計画を伝え、自分の現状を共有する人の数を限れば、その分だけ体面も意識せずにすみます。
自分が苦手、嫌いだと思っている人物にまでわざわざ体面を意識する必要はありません。
芸能人や著名人でなければ、自分が思うほどスポットライトは浴びてないことに気が付き、それに落胆する必要もありません。
他人は自分が思うほど、自分のことを意識していない、という事実を認識して、気を楽にすることが大切。
行動科学の研究者であるトーマス・ギロビッチがつけた名称。
恥ずかしい思いをして自分の不安な気持ちを周囲の人たちに悟られているはずだと思っても、実態はかなり違うことを証明。
人はみな自分のことに集中していて、自分のことで精いっぱい、他人に注意を払う余裕はない。
スポットライト効果の現実を受け入れ、周囲からどう見られたいかというイメージに囚われて、行動をしり込みするのはやめましょう。
もっと間違えてもいいし、もっと失敗しても大丈夫です。
試験や競技本番では他人を気にかけている余裕はないですからね
私は、失敗や間違えは一生続くものだと割り切っています
「行動して失敗する」よりも「行動せず失敗しない」ほうが後悔する
いきなり、目の前にチャンスが現れたらどう向かえばいいのか。
例えば、新規事業に関わることができたり、有名企業からのオファーが届いたり、あるいは有名チームに誘われたり。
こういった状況においては、「不作為バイアス(omission bias)」と「アクションバイアス(action bias)」が自分の意志決定に影響を与えることを理解します。
【不作為バイアス】
何もしなければ、なんのリスクもとらないし、現状維持するだけで、夜は安心して眠れる。
じっとしてるほうが望ましいという一種の無気力状態。
【アクションバイアス】
ノーリスクノーペイン(リスクなくして成功無し)の考え方。
正しい決断かどうかは置いておき、とにかく行動あるのみ。
「行動するか」or「行動しないか」の二択に迫られるということですね
人が不作為バイアスとアクションバイアスのどちらに囚われるかは、その時の状況や個人での経験によります。
後悔に関する行動科学研究でも、「行動すること」への意識と「行動しないこと」への意識は分けて考えられている。
過去を振り返ったとき、人は行動を起こしたことよりも起こさなかったことを後悔しやすい。
将来、なりたい自分になるには、アクションバイアスよりも不作為バイアスに陥ることに怖れやすいといことです。
行動しないのは心理面では楽だけどね
心理学者のシャイ・ダビダイとトーマス・ギロビッチによると、後悔するような行動をとったとき、人は何かが起こっても対応できる。
だから、あとから振り返ったときに後悔の度合いが小さい。
チャンスは全て掴めばいいというものでもなく、目の前の選択肢はとことん検証する必要はあります。
突然現れたチャンスには、冷静な頭でじっくり考える事も忘れてはいけません。
予想外のチャンスに乗った場合、その後の状勢は自分にとって有利に運ぶことが多いです。
将来、自分の決断に満足し、自分の行動をうまく正当化することもできる。
それが失敗に終わったとしても、どうにか気持ちに折り合いをつけて、そのうちに夜もぐっすり眠れるようになる。
失敗からでも希望の兆しは見つけられるのです。
チャンスが現れた場合に不作為バイアスに気を付けるのは、行動を起こさずにじっとしたままでは希望の兆しも見つけられないため。
不作為バイアスはいたるところに出現しています。
今の仕事が嫌だといいつつ、辞めようとしない人が多いのと同じです。
素晴らしい起業家になれるはずなのに、失敗を恐れて夢をあきらめる人たちがたくさんいる。
成功のためにはリスクを取り続ける必要はありません。
しかし「ゴールを目指してショートカットするための活動」は続けるべき。
新しいチャンスが現れたら、それをつかむかどうかは、真剣に検証すること。
行動しないことのデメリットは案外大きいですね
私たちは子どものころは行動をして、多くの困難を乗り越えてきたはずです
リスクをとっても必ず成功できるとは限りません。
プレゼンテーション、あるいは学業での試験本番。
失敗における自分の責任を認識することは重要です。
資料作りに固執するあまり、肝心のプレゼンテーションを練習していなかった。
試験の傾向だけを調べて、実際に勉強はしていなかった。
こうした本質とは無関係なことに力を注ぐのはよく起こります。
実際、いつも初めから上手くいくとは限りませんし、しくじるときも多いです。
しかし、失敗したときに大切なのは「自己奉仕バイアス(self-serving bias)」にならないこと。
うまくいったら称賛をつけるのに、失敗したら他人のせいにする性向。
どんな失敗であれ、その瞬間は自分を省みるうえで大切な時間であり、その責任を引き受ける。
失敗への責任の扱い方も大切ですね
自己奉仕バイアスは常に悪者かというとそうでもなく、すぐに立ち直りたい時には有効です。
これは一種の自衛本能の行使ともいえ、将来あらためて挑戦すべき時が訪れても無気力に陥らないための手段です。
自己奉仕バイアスは、なりたい自分になるためのスキルや特性にも影響を与える可能性があります。
自分に備わっている特性には目を向ける一方で、まだ備わっていないが実は大切なスキルから目を背けてしまい、自尊心を膨らませてはいけません。
2005年、ジェフリー・クチーナたちが行った研究があります。
学生たちに、「学問の世界で成功するために必要だと思う人柄」を挙げさせました。
その結果、「学生が必要だと考えた人柄」と「学生自身の人柄」が重なっていたことがわかりました。
すでに自分の強みであるスキルを、なりたい自分になるために育むべきスキルとして重視しすぎていないかを自問してみましょう。
それができなければ、新しく作った人脈で聞いてみるのもいいでしょう。
自分の認識を変える必要があると思えたら、プライドは捨てて結果に従うべきです。
自分の進歩をエゴに邪魔させない
なりたい自分になるために、本当に必要なスキルを磨きましょう。
それが自分の得意なことで一致していればいいですが、関係ないことであれば辞めておきます。
資格必要だけど、いつのまにか資格をとることが目的になっているとかですね
自衛奉仕が邪魔をして認識を変えられないことは避けましょう
キャリア形成をする場合、いかに最短距離で行こうとしても長距離走(マラソン)と同じです。
短距離(スプリント)で達成できることはなく、活動時間も限界はきます。
自分のエネルギー源・活力・意志力は無制限に供給されるわけではなく、全体のバランスを意識するのは大切。
人生の特定の領域に意志力を使い切ってしまい、他の領域がその犠牲になる現象を「自我消耗(ego depletion)」といいます。
自我消耗は、士気を高めるご褒美や活動によって埋め合わせることができることは証明されています。
自我消耗に気をつけないと、例えば、早期リタイアを実現するため、お金を稼ぐ行動を取るばかりとり、健康を害する行動を誘発したりする可能性があります。
人は、二つの領域で同時につかえるほどのエネルギーは蓄えてはいません。
意志力は筋肉と考えるとイメージが湧きやすいです。
動かし続けているとだんだんと消耗し、回復には時間はかかります。
消耗を感じた時に力を回復するためのご褒美や活動を決めておくといいでしょう。
マッサージ、瞑想、ハーブティー、お気に入りのご褒美を用意すると良い休息になります。
「寝る間を惜しんで」というタイプですね
ゴールをしても再起不能のダメージを追っていたらダメですね
行動することも大切ですが息抜きも同じくらい大事。
バイアスとは切り離せないため、付き合い方は大切です。
なりたい自分になるショートカット思考のまとめです。
- フィードバックをもらうときは、肯定的な意見よりも批判的な意見を寛大に受ける
- ヘタなプライドは行動力を下げる原因になる
- 新しいチャンスを受け入れることで行動につなげられる
- 説明責任を負うことは成長するいい機会
- 行動のしすぎで休憩を忘れないように気を付ける
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思考
【確証バイアス】
以前から持っていた考えを裏付ける情報を好んで選択しようとする
【フューチャーセルフ】
視覚化された未来の自分。
人はよく未来の自分に感情移入し、長期的に恩恵が得られるような投資を行う。
【システム1(速い思考)・システム2(遅い思考)】
素早く直感的に、無意識に行うのがシステム1
慎重に決断したり、熟慮するのがシステム2
【ベン・フランクリン効果】
他人に恩恵を施した人は、次回も同じ相手に恩恵を施す可能性が高い。
他人から恩恵を施されるよりも、その効果がでかい。
【フレーミング効果】
ある情報や選択肢を、プラス面とマイナス面の両方に焦点を合わせて伝えるかによって、伝わるイメージの違いが生じる
【即時コストと即時恩恵の配分調整】
日々活動するためにかける時間はいま発生するコストだが、恩恵は遠い将来にしか得られない。
活動をやり通すためにアメとムチを用意して、長期コスト・ベネフィットも今感じられるように調整。
【自身を育む】
自信をつけることは簡単だと認識。
いざ困難な作業に取り組むときは、自分の能力に対する不安は一時的な感情なため、キャリア形成の過程で消える
【時間の見積もりは1.5倍以上】
スケジュール表での作業は、考えている1.5倍に修正。
【キャリア形成ゴールに立ち返る】
定期的に時間をとり、振り返りを行う。
プロセスの大切さを自覚すれば、活動を続けようとする意識も高まる。
【意義はモチベーション】
理想的な自分がしている仕事を明確にして、折に触れて思い返せばモチベーションを維持できる
【成果を測定】
活動内容を定期的に事後評価して、活動を妨げる障壁を突き止める。
【運と努力の分類】
作業の進捗や結果は、自分がコントロールできるところかできないところを検証。
自分の決断が成果につながった局面や、自分のコントロールが及ばない要因が結果を出したのか明確に。
【感情でなく合理的に】
キャリア形成に重大な影響を及ぼす判断は必ず冷静な時に。
【オール・オア・ナッシングでない】
作業量はToDoでなく、大量・普通量・少量に分類し、その日のエネルギー量に見合ったレベルで妥協してこなす。
【毎週の計画に罰を組み込む】
小さなアメとムチで原動力にならなければ、出来なかった場合のコストを今負担する。
コミットメントデバイスで、お金や同等の価値を持つものを失う危険性を認識。
【人脈とインフルエンサーの選定に潜むバイアスの罠】
自分の人脈を広げるためには、自分の性質と異なるメンバーを集める意識が必要
【キャリアのゴールは本当に正しいか】
自分でやって楽しいと思える活動を、そのまま最終ゴールにしてもいいのか
【損失回避】
失敗は恐れすぎず、成功の可能性はあると言い聞かせる
【自分の価値を知る】
業界の水準を知り、自分が生み出している付加価値に見合う報酬をもらう
【必要なことはもっともとめる】
仕事の成果は自分で報告する。他人はそこまで自分にかまっている時間はない
【フィードバックを受ける】
批判的な内容にも耳を傾け、検証すること
【見栄を張りすぎない】
失敗する姿を他人に見られていても、他人はそれほど覚えていないので行動する
【新しいチャンスを受け入れる】
チャンスに対して行動したときよりも、行動しない後悔のほうが大きい
【説明責任を負って成長】
失敗したときは他人のせいにはしないが、成果が出なかった原因は正しく振り返る。
【息抜きは忘れない】
キャリア形成はマラソンのようなので、休憩しながら活動を続ける
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