プライベートでも、ビジネスでも、問題というのは生きていれば発生してきます。
そこで、問題解決のツールとして、フレームワークの1つでロジックツリーというものがあります。
これを使えば、具体的な解決方法まで導くことができるので、是非活用してみましょう。
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ロジックツリーで問題解決を導く
木の枝のような形をしているフレームワークに「ロジックツリー」と呼ばれるものがあります。
何種類かありますが、「現象・問題」「本質的な原因」「根本的な解決策」「具体的施策」を横につなげていくものがおすすめです。
これは問題把握とその解決をはかる際に便利です。
この形で書くと、種々雑多な現象・問題があっても、それを整理して、発散することなく考えを深めていくことができます。
ロジカルシンキングに慣れていない人ほど、色々な現象、大小さまざまな問題が起きると、それぞれに対応してしまい、わけがわからなくなってしまいます。
俗に言うテンパってしまう人の典型です。
このフォーマットで考えれば、気になることを左側に全部並べ、本質的にはどういう下人があるかを考えるなかで、頭が整理されていきます。
ロジカルシンキングというのは、要はいかに頭を混乱させずに、整理しながら検討を進めていくか、ということです。
そうすると、考えがどんどん深くなり、洞察力も生まれ、問題の本質や解決策の要点がはっきりと見えてきます。
洞察力のある問題の整理結果と効果的な解決策をわかりやすく説明すれば、「なるほどねー」と誰でも腑に落ちます。
マーケティング戦略につかえる4Pロジックツリー
ロジックツリーはもっと簡単に描く場合もあります。
たとえば、ある商品を開発する例を挙げてみましょう。
その際「どのような製品(Product)を、いくら(Price)で、どういう販路で売り(Place)、どう広告・広報していくのか(Promotion)」(これを英語の頭分をとって「4P」といいます)を考える必要があります。
ここでは、一人で楽しむソロキャンプ用のテントのマーケティング戦略を考えてみましょう。
まず製品は、ソロキャンプ初心者の初めての点ととして買ってもらうことを考慮。
自立式で簡単に設置でき、対水圧も十分なものに。
また、同じ市場にだされている安価なライバル商品よりも、重量が圧倒的に軽いことを売りにしました。
価格は、初心者でも手軽に買える市場価格として15,000円前後と想定。
製品のクオリティと、販路やプロモーションで十分勝負できると考えました。
販路は、ホームセンターやショッピングセンター、そしてモール型ECサイト、自社ECサイトで売っていくことを目指します。
プロモーションは、動画共有サイトで、設置方法や使用感がわかる体験ドラマを配信し、品物のよさ、品物を使った体験の充実を訴えることで売ることも考えました。
またキャンプにおけるインフルエンサーの方と組んだPR企画も動かしていきます。
プレゼン資料や営業資料で使う際は、文字配列よりも、図解にしたほうが相手に伝わりやすく効果的です。
これは提案力を上げるうえでも必要な力と言えるでしょう。
機会があったら積極的に使っていきましょう。
おわりに
ロジックツリーは問題解決を使う際に便利なツールとなります。
頭の中だけで整理できない場合は、このロジックツリーを使って問題を可視化できるように対処していきましょう。
特に、普段からロジカルシンキングをしていない人にとっては、効果的な方法なので、是非試してみましょう。
復習
ロジカルシンキングについて今まで書いてきたことの復習となります。
ロジカルシンキングとは
「論理的に物事を考え、既成概念にとらわれず、もっとも適切な方法をみつけ、具体的に実行する手法・姿勢」ということです。誰でもできる論理的思考方法となりますので、特別な技術とか頭のよさとかは必要ありません。
「今日は雨が降ると天気予報でいっていた。だから傘をもってでかけよう」これも立派な論理的思考となります。
既成概念にとらわれない発想と行動が必要
当たり前という現状維持の考え方は一切捨て、ゼロベースで考えることが必要です。そもそも、その既成概念がどういう成り立ちなのかを吟味する必要もでてきます。
また、考えるだけでなく、それを実行できることが一番重要です。考えるだけ考えて実行しないというのは結構あります。きちんと実行まで落とし込むことで、実質的に変化をもたらすことができます。
論理的思考というのは「これがこうだから、こうなる」ということ
冬にケーキが売れている、冬にいちごが売れている、冬にチョコが売れている。だから冬にスイーツが売れる。こういうことが論理的思考となります。論理的思考には、帰納法と演繹法の二つがありますが、根本はどちらも「これがこうだから、こうなる」という考えがあります。
相手目線でたつと、相手が「なるほどねー、そういうことなんだ」と思ってくれれば十分論理的思考になっています。
ロジカルシンキングの練習7つのポイント
①1分で書く
スピード重視で行うこと。とにかく質より量をこなす。
②1件1枚で書く
1つのタイトルに1枚におさめることで、頭の整理になる。
③紙はA4コピー用紙
コスト面でも、サイズ面でも、書きやすいサイズである。
④タイトルは疑問形にするなど工夫する
「ブログを多くの人にみてもらうには何をしたらいいのか?」など、具体的かつ疑問形でタイトルを付けると書き出しやすい
⑤同じ内容・似たタイトルでも気が済むまで何度でも書く
頭の中で整理がついていない証拠。何度も書いてもかまわない。
⑥1枚につき4~6行、1行は20~30字
起承転結で4行、おまけで6行におさめると重要度をコンパクトにまとめられる。
⑦ファイルに保管はするけど、すぐには見返さない
3か月後程度見直すくらいでちょうどいい。
論理的思考で相手に説明する時は、理由を3つ説明する
相手に説明する時は、単に説明するだけでなく、理由を3つ付け加えると、自分の考えていることが相手にも伝わりやすくなり、説得力も増します。
逆に、理由が3つ思い浮かばない場合は、それは浅はかな考えだと疑ってみましょう。
マトリックスを使って頭の整理
2×2のマトリックスを使用して、頭の整理をしてみましょう。
優先順位をつけたい場合、どこを重点的に対策したいかを見出したい時に使えますが、使いこなして仕事をしている人は案外少ないです。
理詰めに考えるタイプでも、直感的に感じるタイプでも、ロジカルシンキング
理詰め派の方が論理的思考を使っているというイメージがありますが、じつはそうでもありません。
理詰め派が論理的思考を深めることができれば、さらに咀嚼したアイデアやネタを考えることができます。
直感的に感じるタイプが論理的思考をできれば、突拍子もない良いアイデアでも、何故それが良いのかという説明ができるようになり、企画をするのが楽しくなります。
3Cを意識してビジネスをする
ビジネスをするうえで大切なのが、3C(市場・顧客、競合、自社)を意識することです。
これらを常に意識でいることで、需要のあるビジネスを企画的、継続的に運用していくことができます。
副業をする人でも同じことが言えますので、個人で稼ぎたい人は意識してみましょう。
参考文献
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