脳の疲れをとるためには、必要なこととして「眼精疲労」を除去することが挙げられます。
眼精疲労、現代人の悩みのたねの一つですが、実はただ単に「目の疲れ」で済まされないことに気を付けましょう。
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眼精疲労は脳や神経系の疲れからくるもの
一般的に目の疲れというと、本を読んだ後に「ショボショボする」とかという程度のことをさします。
こういう場合は、一旦、目を休ませれば治りますので特に問題はありません。
眼精疲労は目の疲れ、痛み、首や肩こりにつながっていき、病気ともいわれるくらいのものです。
目というのは、「露出した脳」と言われるくらい、脳とつながりの強い器官です。視神経から眼球までは、脳の一部と言ってもいいくらいです。
パソコンやスマホを長時間見続けていると、目も疲れてきますが、目以外も疲れます。
3時間以上、パソコンやスマホの画面から発せられる「ブルーライト※」の刺激を受けると、視神経や脳も疲れてきます。
※紫外線の次に波長の短い光のこと。長時間見続けると、視界のちらつき、体内リズムの崩壊で睡眠障害を起こす。
パソコン作業を続けると、だんだんと集中力がおち、パフォーマンスが下がり、気が付くとぼーっとしたりするようになります。
この状態でベッドに入っても、神経が落ち着いてリラックスするまでは時間がかかりますのですぐに眠れません。
よく、寝る前にパソコンやスマホを見るなと言われるのはこのためです。
目を温めて血流を改善、眼精疲労対策をしよう
デスクワークが多い人に、パソコンの画面をあまり見るなと言うのも至難の業となります。
眼精疲労を避けるというよりかは、眼精疲労をどう取り除くか、ここが重要となります。
目の血流を改善すれば、眼精疲労も回復しやすく、視神経と脳の興奮も収まります。
血液の流れを改善する方法として、温めることと、目のツボのマッサージがあります。
蒸しタオルを使って、目の周辺と「後頭部」も温めよう
目を温めることは、リラクゼーションの方法として浸透してきています。
使い捨てのホットアイマスクが、薬局やコンビニでも売ってますので利用した人も多いのではないでしょうか。
もうちょっと安価に、蒸しタオルを使った方法を紹介していきます。
~用意するもの~
- 電子レンジ
- タオル(できれば厚手のもの)
- ビニール袋(ポリ袋でも可)
~~作り方~~
- タオルを水で濡らします
- 電子レンジに入れて、1分加熱
- 蒸されたタオルをビニール袋に入れて患部に当てる
最初に温める箇所は、「後頭部の生え際」です。
目もあとで温めますが、先ず後頭部を温めることが大事です。この辺りには「風池」や「安眠」と呼ばれる目に効くツボがあります。
この部分を温めると、とても気持ちがいいです。本当に。ここを温めることで、全身リラックスモードにチェンジすることを、脳に教えてあげるのがポイントです。
十分にリラックスできたら、今度は両目の上にタオルを乗せて温めます。
じわじわーっと温まるって視神経からリラックスするのを感じ取ってみましょう。
ちなみに温めるタイミングは、ここまで書いたのでお分かりかもしれませんが、仕事が終わった後や、夜のリラックスタイムにやるのがいいです。
「オンとオフ」の切り替えが苦手なかたも、これをすれば強制的に切り替えられるので、やってみるといいでしょう。
眼精疲労に効くツボマッサージ
蒸しタオルで温めたら、次はツボを刺激しましょう。計3か所です。
眼球と眼球の上の骨の間
目を閉じて、眼球と眼球の上の骨の間に親指を横にして当てます。そして、眼球の上の骨をやさしく押していきましょう。
3秒押して、3秒かけて力を抜く(スーッと抜く感じで)。これを3回程度繰り返します。
眼球の下
眼球の下にある骨に、人差し指、中指、薬指をひっかけるようにやさしく押します。
3秒押して、3秒かけて力を抜く(スーッと抜く感じで)。これを3回程度繰り返します。
こめかみ
こめかみを人差し指、中指、薬指の3本の指でクルクルと回しながらほぐしていきます。
これを6~10回ほど繰り返します。
目のツボをマッサージすると、世界が明るく輝いて見える
マッサージが終わり目を開けると、眩しく感じることがあるでしょう。
コリ固まった目で見ていた世界と、ほぐされた世界、どちらが正しいかというとほぐされた世界のほうです。
眼精疲労のせいで、世界が暗くみえてしまっていたということです。
もし、余裕があれば、親指を使って、後頭部を生え際に沿って耳の後ろの骨の内側から盆の窪(首のうしろ中央のくぼんだ部分)まで押すのも効果的です。
ここも目に効くツボであり、不眠にも効きます。
ツボマッサージは、蒸しタオルで目を温めた後にやるとさらに効果バツグンですが、ツボマッサージは短時間でも出来るので、仕事の合間にやってもいいでしょう。
おわりに
眼精疲労は現代社会人であればほとんどの人が悩んでいるかと思います。
定期的に疲れをとりのぞき、眼精疲労が溜まらないようにし、自分のパフォーマンスを向上させていきましょう。
参考文献
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