この記事はこんな人におすすめ
- 成功のために自分を変えたいが、どうやって変えればいいか悩んでいる
- 自分は頑張っているのに結果がでずに悩んでいる
- 親からの遺伝のせいで成功できないからなんとかしたい
結論は、その思い込みは書き換えられる
ナラティブ(思い込み)はときに自分の人生を大きく変えるほどの力があります。
ネガティブなナラティブを持っている場合、なぜそう思うのかを書き出すことで明確に。
同時に、なりたい自分、目指す自分を自由に思い描くことも大切なこと。
バイアスに囚われず、自分を書き換えることができると認知したとき、良いキャリアを作ることができます。
このブログは、以下の書籍を参考に、自分の考えと経験を加えながら書いています。
何かに対する恐怖心を持っている人は多いでしょう。
高所に対する恐怖心や針に対する恐怖心、他にも、虫、狭い場所などに恐怖心を持っている人も。
こういった恐怖心は、ナラティブ(思い込み)を利用することで克服することもできます。
「〇〇に対して特別な感情を持っていない」というナラティブで。
高所や針が怖いものだとかたく信じ込んでいても、自分が自分で作ったナラティブを置き換えてしまうのです。
自分がつくった自分のナラティブには、自分の行動、非行動を決定するほど強大な力が宿っている
ナラティブの影響は、私たちの生活のあらゆる領域に及びます。
恐怖心をなくすほどの影響が出るのであれば、視野を広げれば自分のキャリア形成にも同様です。
思い込みの力ってすごいですね
こういうストーリーでこうなる、という思い込みも使いようです
自分が「ショートカット思考」(キャリアの目標を定めて、遠回りを避けて、最も近道で進むこと)でゴールにたどり着くまでの計画を立てます。
具体的な目標(ゴールイメージ)が思い描ければ、その作業は比較的容易。
具体的であるほど、そこにいる自分の「MEプラス」はイメージしやすい。
自分が思い描いた理想のキャリアに到達した自分自身。
キャリア形成の旅を終えた自分自身。
つまり、計画を達成した後、ゴールした自分です。
自分のナラティブをいくつかもつことで、この「MEプラス」は具体的な形を作る。
行動科学の観点から見て、なりたい自分に最短距離で到達するためには「MEプラス」のイメージを固めることは欠かせない条件です。
ですがその前にやるべきことは「自分を縛っているナラティブ」を明らかにすること」。
ナラティブの背後にはどんな言いわけがあって、自分を邪魔しているのか。
例えば、最初のうちは目指す山の頂上が見えていても、途中で見失ってしまう。
すると、「時間がない」「疲れているから」と先延ばしに・・・。
「すでに抱えている活動が多すぎるからこれ以上は無理」、という作り話で挫折する。
それなのに、自分の1日のの時間の使い方を見直そうともしない。
見直せば、新しいタスクをこなす時間が使えることがわかってしまうから。(責任から逃れようとしている)
「私はそこまで頭がよくない」
「私には他にも得意なことがいくつもあるから」
「才能がないから悩むだけむだ」
自分で、これから起こることなど自分ではコントロールできないと言い聞かせてしまう。
この状態だと、うまくやり遂げられると確信できること以外には手を出さなくなる。
完璧主義者のナラティブから抜け出さない限り、ゴールはいつまでも遠いまま。
ゴールはイメージしても、自分が完璧である必要はない、と
完璧である必要はないんです
「自分を縛っているナラティブ(思い込み)」を見つけ出すのは重要です。
簡単そうにきこえても、自分で思っているよりも難しい作業になることも考えられる。
自分で思いあたるナラティブを、出来る限り正確に思い起こして書き出してみよう。
詳細であるほど、そのナラティブを正確に把握でき、そもそもなぜそのナラティブが生まれたのかを追いかけることもできます。
たとえば、講演の依頼が来たとしましょう。
最初に浮かんだ考えが「自分には無理」だったら、なぜそう思ったのかを自分自身に問いかける。
「自分にはそこまでの力はない」という答えなら、さrない根本的な理由を探ってみます。
「準備ができない」「自分の話しは説得力が欠ける」「言葉に詰まりやすい」
思いつく限り書き出します。
ですが、ここに書きだされたものは必ずしも真実ではありません。
もし真実なら、依頼そのものが来ないはずです。
ここに書きだされた言いわけは「確証バイアス」に支えられて心の中に居座ってしまっています。
認知バイアスの一種。
自分がもともと信じていたことの正しさを裏付けるような情報ばかり集め、その反証になりそうな情報は無視したがる心理傾向のこと。
典型的な例として、「自分は〇〇することはできない」と思い込んでいる人は、その考えを裏付ける証拠ばかり探すようになること。
求められる専門性と実際の力量は気にするが、これまでやってきたことに対しては軽視する。
できない理由を深堀していくんですね
なぜ?という問いかけを自分にしてみます
確証バイアスはまったく逆のパターンでも同じことは起こります。
例えば、「自分はすでにキャリアを前進させるための努力をしている」、「頭打ちになった責任は他人にある」と考えている人は、その思い込みを補強する材料ばかりを追い求める。
月曜日の会議で「新しいアイデアを提供した」という成果に満足するばかりで、会社幹部と関係を築くチャンスがある潰瘍日の「懇談会を欠席する」と決めたことには意識が及ばない。
あるいは、これ以上仕事を広げるだけの時間的な余裕がない、とナラティブに縛られた人は、仕事量への意識が強く、SNSやテレビに投じている時間を見直すことはしない。
もし自分が変わりたいのであれば、自分に関して自分で作り上げた誤ったナラティブがどんなものであるかを明らかにします。
そして、立ち向かうために行動を起こす必要があります。
自分はできるはず、というのもナラティブか
自信を持つのはいいですが、責任を他人に押し付ける原因にもなります
自分が自分のナラティブに縛られているかどうか考えても、ピンとこない人も多いでしょう。
そもそも、そんなものがあるなら、とうに気が付いているのでは?と。
ですが実際には、ナラティブは無意識に作られています。
思い込みにまつわるいくつかの研究があるので紹介します。
1つ目の認知行動療法(CBT)は、不安障害やうつ病の治療法として世界中で注目を集めました。
この療法は、自分の考え方、信条、態度がいかに自分自身の感情や言動に影響を与えているのかに注目します。
うまくいかなかったときに「自分の力不足が原因だ」と思ってしまう。
そうした思い込みのせいで落ち込んでしまうと、何かに挑戦しようと言う気持ちが薄れ、だんだんと自分にとって居心地のいい状況しか求めなくなってしまう。
CBTは、自分がこれまで当たり前のように考えていたことを見つめ直し、考え方を変え、そこから新しいナラティブを紡ぎだすためのサポートをします。
マインドには二つのタイプの人間がいます。
〇硬直マインドセット・・・能力は生まれつきのもので、途中で変わることはないと考えるタイプ。
【特徴】
失敗を嫌う。失敗しそうな状況を避けようとする。確証バイアスに囚われやすい。
〇しなやかマインドセット・・・新しいスキルはいつでも身につけられると考えるタイプ。
【特徴】
挑戦好き。失敗を学びと捉える。指導者、革新者、専門家に多い。
しなやかマインドセットを持つことが大事ですね
ナラティブを書き換えやすいのもしなやかマインドセットの持ち主です
2つ目は、ローカス・オブ・コントロールです。
ローカスとは、行動を統制する「意識の所在」のこと。
私たちが自分の生活やキャリアに影響を及ぼすような出来事をどこまでコントロールできると考えているかの範囲についての理論です。
〇内的統制タイプ・・・ある出来事を自分の行動によってコントロールできると考えるタイプ
【特徴】
結果の如何に関わらず責任は自分にあり、運の果たす役割はないと考える。
自分の才能と努力を信じる。
〇外的統制タイプ・・・ある出来事を自分の行動ではコントロールできないと考えるタイプ
【特徴】
何かが起きても自分には責任がなく、失敗から学ぶこともないと考える。
自分で作ったものに対して指摘を受けても直さない。
私たちはどうしても、他人から期待されている自分になろうと行動しようとします。
他人の期待はそのまま自分の中に取り入れられ「こうすべき」というナラティブとして出現。
それは必ずしも自分に喜びをもたらすものとは限らない。
CBTもローカス・オブ・コントロールも、自分のナラティブに注意を払う事の重要性を指摘しています。
人生のある側面についてはポジティブなナラティブでも、別の側ではネガティブなナラティブを持つ場合も。
ナラティブはときに弊害を及ぼす。それこそが自分自身だと言い聞かせているので、その存在に気づかない。
他人の期待に応えようとし過ぎるのも考え物ですね
大切なのは、ナラティブは書き換えられるということです。
ゴールに到達するには、プロセスに注力する必要があります。
例えば、タバコを止めたい人がいるとします。
その場合は、紙タバコの代わりに電子タバコを吸って(新しいプロセス)、最終的に禁煙(ゴール)しようとします。
時間の経過とともに「私は非喫煙者」へと変わっていく。
他にも、過去、自分のナラティブが書き換わったときのことを思い出してみると、そのプロセスはなんでしたか?
その境遇からどうやって抜け出したのか?
スポーツをしている人なら、どうやったらそのレベルまで到達したのか?
練習の繰り返し?友達に教えてもらった?
どれも新しいナラティブを立ち上げるためのプロセスです。
こうしたプロセスに取り組み、繰り返せばどこかの時点で自分のナラティブは書き換わります。
日常の行動自体がナラティブを書き換えるってことですね
積み重ねていれば、いつの間にか変化していたことに気が付きます
ネガティブな自分のイメージを書き換えるために大事なのは、他人を登場させないこと。
これはプロセスを決めるための必須条件です。
自分が書き出したナラティブを見返して、ゴールした自分(MEプラス)への道を邪魔しているものをひとつ選んでみます。
次に、ナラティブから抜け出すためのプロセスを考え「変えるためのプロセス」を書き出してみよう。
そのプロセスを取り組んだら、どんな新しいナラティブが見えてきますか?
私たちのパフォーマンスを下げる要因に、自己成就的予言があります。
自分に関する何かを信じたとたんに、それがナラティブとなり、そのナラティブが強力に行動を縛りだす。
例えば、自分が算数が苦手だと思い込むと、授業中もネガティブな思い込みで受けることになり、苦痛に感じる。
反対に、自分は算数が大好き、センスがあると思えば、授業はそれほど苦痛にはなりません。
他人の価値観に惑わされないように
自分が変わるためには自分だけで十分です
多くの人は、自分の強みと弱みを生まれつきの性質だと信じています。
たしかに、人間性や生き方が、ある程度遺伝するのも事実です。
私たちにとって、一生を通じて育てる大切な要素は、健康、幸福、知性。
これらはどれも生まれ持った時点では決まっているかと言うと、そうではないです(当然に)。
研究者たちによると、知性を決める遺伝子は20~60%と推定されているようです。
つまり、40~80%は、意識して積み重ねる活動や日々の生活環境で知性を積み上げることは可能。
そして、幸福度の約50%が遺伝子以外の要因で決まるとのこと。
毎日の小さな行動を積み重ねることで、自分の幸福度は確実に高まっていきます。
自分の手で、自分を書き換えることは研究結果からみても可能だという事です。
遺伝を言いわけにしていたら、いつまでも変わらないですね
社会人になっても勉強を続ける人をみてるとよくわかりますね
なりたい自分になるには、自由に思い描くことが大切。
視野を広げて、思い込みは変えられることを知りましょう!
なりたい自分になるショートカット思考のまとめです。
- ナラティブ(思い込み)は人生のストーリーを作るほどの力がある
- 「MEプラス」でキャリア形成した自分をイメージすることは不可欠
- 確証バイアスに囚われると自分の真価を発揮できない
- 誤ったナラティブを明らかにすることが大事
- しなやかマインドセットで失敗を恐れず教訓を得る
- 私たちは良くも悪くも他人の期待に応えられるような行動をする
- ナラティブを書き換えるにはプロセスに注目
- プロセスには他人を介入させず、自分で書き出して書き換える
- 知性は後天的に手に入れられる!遺伝に囚われない
他にも知りたいかたはこちら、
関係ページのタグです!
本シリーズのタグ
思考
こちらにも参加しています↓