この記事はこんな人におすすめ
- ケガをしやすいスポーツをしているが、事前に対策はできないか悩んでいる
- 最近、からだの動きが悪くなっているが原因がわからず悩んでいる
- 病気やけがを予防するための食生活が知りたい
結論は、体調管理でパフォーマンスUP
普通の会社員であれば病気やケガで休んでも代わりを用意することはできます。
しかし、アスリート(運動する人)の場合は代役は基本的にいません。
体調管理をすること、不調にならないことは結果を出すうえでは最も大切であり、周りの信頼にもつながります。
一方、不調になった場合の知識も備えることで、いかに早く復帰するかも大切です。
自分にしかできない仕事をこなすためにも、体調管理の知識を身につけましょう。
このブログは、以下の書籍を参考に、自分の考えと経験を加えながら書いています。
免疫力UPで風邪にならないが第一
大切な試合や競技前に、風邪で体調を崩してパフォーマンスが出せなかった経験はある人もいるでしょう。
一般的に、風邪は薬で症状を緩和するだけなので、防ぐには予防が一番です。
栄養という視点では、バランスのよい食事でからだの抵抗力や免疫力を高め、普段から風邪に強いからだづくりが重要です。
ウイルスに対する抵抗力や免疫力を上げるには次の食べ物をとることが大切です。
タンパク質 | ビタミンC | ビタミンA | 辛味成分 |
魚介類 | レモン | 鶏・豚レバー | 玉ねぎ |
肉類 | キウイフルーツ | うなぎ | にんにく |
大豆製品 | グレープフルーツ | にんじん | しょうが |
卵 | みかん | かぼちゃ | ねぎ |
乳製品 | いちご | ほうれんそう | にら |
タンパク質はからだを作る成分、体温上昇になるので基礎体力がつき抵抗力UP
ビタミンCも免疫力を高め、疲労回復
ビタミンAはのどや鼻の粘膜の保護効果
刺激成分や辛み成分は消化を助け、体を温め、風邪予防に効果
消費量にあったエネルギー補給を行うことで、食べ過ぎに気をつけましょう。
組み合わせて食べるといいですね
ニラ玉、しょうが焼き、かぼちゃとほうれん草の煮物などですね
水分補給が基本
日常的に起きやすいからだの変調として、風邪の他にも下痢や便秘にも注意が必要です。
冷え、消化不良、ストレスなどによる下痢は多くの人は経験しています。
急激に激しい下痢を起こした場合は、医療機関を受診しますが、普段からの腸内環境を整えることも大切です。
冷たい飲み物、炭酸飲料は内臓を刺激しますので、不調時には白湯や番茶、経口補水液(ORS)を少しずつ飲みましょう。
胃腸に負担をかけないことが大切です。
症状初期 | 回復期 |
重湯(おもゆ) | おかゆ |
スープ | おじや |
具のない薄いみそ汁 | やわらかく煮た野菜 |
豆腐 |
初期段階ではスープ系を中心に、回復してきたら消化のよいものに切り替えていきます。
逆に、消化の悪い生野菜、ごぼう等食物繊維を豊富に含んだもの、揚げ物などの油脂食品は避けましょう。
日常的に消化しやすい食べ物ばかり食べていると、腸の粘膜が刺激されないために排便が起こりにくくなり、慢性的な便秘につながります。
便秘を正常化するには、毎日18~20gほどの食物繊維をとることが必要です。
食物繊維は、からだの中でほとんど消化されることなく、水を含む性質が強いので、消化管の中で水分を吸って腸の蠕動運動を促してくれます。
※蠕動運動=波うつような動き
食物繊維はごぼうやセロリ以外にも、以下の食品に多いです。
〇きな粉
〇海苔(のり)
〇干し柿
〇らっきょう
減量時などで食事制限をしていると腸への刺激が弱まり蠕動の働きも弱まります。
長期的な便秘対策では、ヨーグルトやキムチ、味噌などの発酵食品も摂り続けたいですね
お腹の調子が悪いと集中力も下がりますね
人間は腸の調子でパフォーマンスが大きく変わります
エネルギー摂取の過剰を防ぐ
スポーツをしている以上、ケガが起こる可能性はなくなりません。
ケガをした場合は医師の診断をあおいで速やかに回復することが肝心です。
スポーツによるケガはさまざまですが、療養中はエネルギー摂取を控えつつ、からだの修復のために栄養素をたっぷりとることが必要です。
療養中は普段よりも活動量が少なくなり、エネルギー摂取量も減らさないと脂肪として蓄積されてしまいます。
ですが、ケガからの回復には必要な栄養素は摂る必要はあります。
タンパク質・・・筋肉、骨、皮膚、酵素、ホルモンの材料
コラーゲン・・・関節、人体の形成
カルシウム・・・骨の材料。骨に影響するケガは特に重要
ビタミンC・・・タンパク質の合成や維持に必要
逆に、インスタント食品、スナック菓子類に多く含まれる「リン」の摂取は控えましょう。
ケガをした後も大切ですね
知識があればケガで気が動転することもないです
集中力が下がった状態で運動しない
スポーツにおけるケガの大半は集中力の欠如で起こります。
集中力欠如の原因の一つとして、疲労があります。
からだに負荷がかかるスポーツは、結果としてどうしてもからだに疲れがたまります。
普段から疲労回復に努めることが、ケガの予防にもつながります。
ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、ビチオン、葉酸などが疲労回復に役立ちます。
糖質、脂質、タンパク質が筋肉の中でエネルギーとして燃焼する過程をスムーズにしてくれる働きがあります。
疲労回復ためには、糖質、タンパク質と一緒にビタミンB群をとる必要があるわけです。
もちろん、食事だけでなく睡眠も疲労回復には効果的です。
運動していない人にも共通ですが、睡眠不足は集中力欠如してパフォーマンスが下がる要因です。
スポーツでは「ミス=ケガ」にもなりかねますからね
集中力は練習効果を上げます
血が貧しい状態では結果がでない
血液中の赤血球数とヘモグロビン濃度が減少した状態が貧血(鉄欠乏症貧血)です。
からだの隅々に酸素を運ぶ働きをするのが、赤血球中に含まれるヘモグロビン。
貧血になると、体内で酸素が運ばれなくなり、持久力低下につながります。
結果として、軽い運動でも息切れをしたり、めまいや食欲不振になります。
アスリートにみられる貧血の多くは、鉄の消耗や損失によって生じる「鉄欠乏症貧血」です。
これは一般の人でも起こりやすく、運動を多くする人の場合はスポーツ活動に伴って鉄の必要量が増えるため起こります。
アスリートにみられる特徴的な貧血には「希釈性貧血」があります。
トレーニング開始早期に運動への適応として血液量が増え、一時的にヘモグロビンの値が低下することです。
この場合は治療は必要なく、運動機能は向上します。
しかし、潜在的な鉄欠乏状態になっている可能性もあります。
鉄は汗をかくことでも消失します。
鉄分を補給するには、以下の食事をとると効果的です。
鉄 | タンパク質 | ビタミンC |
レバー | 魚類 | かんきつ類 |
ほうれん草 | 肉類 | いちご |
あさり など | 大豆製品 など | ピーマン など |
ビタミンCは鉄の吸収を助け、タンパク質は血液の材料になります。
逆に、緑茶やコーヒー、紅茶に含まれる「タンニン」は鉄の吸収を妨げます。
立ちくらみも貧血からおこりますからね
貧血状態は本当にできついです
水分補給でパフォーマンス維持
最近の夏はとにかく暑いので、熱中症にかかる人が年々増加しています。
熱中症は汗をかいているうちに、めまい、ふらつき、筋肉痛、頭痛が起こり、重症になると意識を失い、命を落とします。
気温の高さだけでなく、湿度や風、地面からの輻射熱(ふくしゃねつ)など様々な要因で起こります。
運動する人の場合は特に大量の汗をかくので、水分が不足する脱水症状が起こりやすく注意が必要です。
マラソン、トライアスロンなど、強度が高く長時間にわたる運動は水分補給にもコツがいります。
水分だけとっていると血液中のナトリウムが減り、けいれんや頭痛を起こす低ナトリウム血症になる可能性があります。
ナトリウムが含まれているスポーツドリンクや経口補水液などをとって、水分とナトリウムを同時に摂取しましょう。
ただ、スポーツドリンクには糖分もかなり含まれているので、摂りすぎには気をつけます。
塩分が大事なのは体をまもるためですね
適度な塩分で熱中症を予防します
体調管理は一般社会人もそうですが、アスリートは特に意識が必要です。
代えがきかない仕事をこなすので病気やケガでのパフォーマンスダウンは避けます。
そのうえで、ケガや病気になったとしても知識をつけておくことで対策することが肝心です。
アスリートの栄養学のまとめです。
- タンパク質とビタミンCで風邪に対する抵抗力を上げる
- 下痢や便秘はパフォーマンスを下げるため腸内環境をキレイに
- ケガをしてもタンパク質は摂り続ける
- 集中力の低下からケガがでるので疲労回復が最優先
- 貧血は持久力低下ですぐに息切れする
- 長時間運動は水分補給のとりかたを身につける
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