この記事はこんな人におすすめ
- 人生を最短で成功したいけど、具体的に何をすればいいかわからない
- 将来、自分が満足する仕事をしたいけど何を身につければいいか分からない
- 人脈作り、スキルを身につけるコツを知りたい
結論は、今の職場を見直しながらも外部と人脈をつくること
前回、ナラティブ(思い込み)について紹介しましたが、今回は本質的なところを紹介します。
自分の理想を達成するためには、数年後の朝にどんな感情を持って起きているかがポイント。
仕事をするにワクワクしながら起きて、どんなスキルや人脈を持っているかをイメージ。
理想に到達するためには計画をたてて、そして自分に不足しているものを見つけることが大切です。
このブログは、以下の書籍を参考に、自分の考えと経験を加えながら書いています。
自分が思い描いた理想のキャリアに到達した自分の姿が「MEプラス」。
キャリア形成の計画をたて、ゴールした時の自分のことです。
計画とは、例えば糖尿病や高血圧などを患っている場合、医師から指示を受け、日常生活のセルフケア計画を立てる人もいるでしょう。
その時の目標は、健康を取り戻すという起きな目標に向け、たくさんの継続的な活動で構成されていると思います。
計画をたてるとき、それを実現させるために取り組むべきいくつもの活動も含まれてきます。
ここで大切なのは、自分の目標を最短ルート(ショートカット)で実施させるための行動を予定表に落とし込むということ。
自分の理想の姿が明確になれば、そこへたどり着くために行う活動も明確になります。
理想の自分になるには、その姿をハッキリさせることですね
そして実現するための計画を書き出します
最初は、頑張れば実現できるかもしれないキャリア形成ゴールを設定します。
たとえば、あなたが40歳に差し掛かっていて、何か事業を起こしたいが、自分はビジネス感覚に乏しいと思っている場合は、自分の「MEプラス」になる可能性があります。
この場合のネックは、同じゴールを目指す人たちに比べて、経験値が低く、経営者の数は数も限られているということ。
ですが、中間管理職を目前に停滞しているけど、経営者になりたいという自分にとって、それは中期的にみれば大きな進展が望めそうなMEプラスの姿である。
大きな賭けになりますが、可能性はあります
未来の自分(future self)について考えるのは、自分が本当は何をして生計を立てたいのかを見直す絶好の機会。
そのときは、自分の好きなライフスタイルを中心に考えるのはNG。
自分が携わりたい仕事、それによって人生が充実すると思える仕事に意識を向けましょう。
理想は、その仕事に就くことを想像しただけでやる気が湧いてくるもの。
毎朝起きる瞬間を考えただけでうれしくなるような仕事。
定年も引き上げられ、働く時間が長くなっている現代。
起きている間、仕事のことを考えているのなら自分が心からやりたいと思えるような仕事を目指す必要性があります。
その思いを反映させられるように「ショートカット思考」を構築していきます。
社会人になったら仕事は楽しみの1つってことですね
同時に、クオリティ・オブ・ライフ(Quality of Life)が高まるようなキャリア形成をするなら、単に高年収の仕事でなく、働く喜びが感じられる仕事へと発想を転換することが必要。
人間の頭は、なるべく少ない労力で多額の収入を得たいと思うようにプログラムされている。
金額だけにこだわっていると、好きなことを追求できる仕事に出会うチャンスを逃してしまいます。
自分が本当にやりたいことは何か。
その視点で考えれば、MEプラスを実現するために進めるべき活動もおのずと見えてくる。
プロセスの観点から考えれば、自分がどの領域で努力すればいいのかが具体的に見えてきます。
自分がなりたい理想の自分になるイメージは自分でコントロールできるというナラティブを育めます。
数年後の自分の朝の時間に仕事を始めるシーンを思い浮かべると、何をしていますか?
理想を書き出して、ネガティブなナラティブを書き換えましょう
MEプラスを実現するためには、今の自分に何が足りていないかを明確にする必要があります。
自分で決めた活動を行う事を、一体何が邪魔しているのか。
専門性があると認められるには何を身につければ、どんなスキルを手にすればいいのか。
足りないものを見つけるには、空想メンターで分析することも必要です。
必要なスキルの特定が難しい人は、MEプラスにやってほしいと思う仕事の理想を決めたうえで、そのロールモデルを探すというやり方もあります。
あなたが行いたい種類の仕事に就いていて、十分に信頼できると思う人を3人見つけて、彼らが日々どのようなスキルを駆使して仕事をしているかを確かめてみましょう。
その人たちとの直接の接点がなければ、成功するまでの道筋について書かれた本を読んで、その途中で発揮されたスキルを見つけましょう。
【MEプラス(理想の自分)が持っているスキル】
下表から、MEプラスが必要とするスキルを3~5つまで、最も必要なものを選択。
MEプラスへの道筋は、日々の活動を積み重ねて、スキルを身につけるための期間です。
アクティブラーニング | アクティブリスニング | 複合的問題解決 | クリティカルシンキング | 設備メンテナンス |
他人の指導 | 判断と意思決定 | 戦略の学習 | 金融資産管理 | 物資資源管理 |
人間管理 | 数学 | 人間観察 | プロセス監視 | 交渉 |
説得 | プログラミング | 統計モデリング | 品質管理の分析 | 読解 |
システム分析 | 技術設計 | システム評価 | 販売 | 時間管理 |
トラブルシューティング | ライティング | 情報解読 | 政策立案 | 弁論 |
チームの動機付け | 問題解決 | 情報の照合 | 他人を慰める | 話しを聞いてもらう |
順応性 | 独創性 | コミュニケーション力 | 水平思考 | メンタリング |
全部選んでも、平凡な人間になるだけですね
積み重ね=時間、と考えてみて選びましょう
向上させたいスキルを洗い出したら、それが日々の忙しさに埋もれてしまわないようにします。
たとえば、付箋に書き出して、それをいつも目にする場所に貼っておく。
スキル向上を目標に生活のギアを入れ替え、出来る限りいつもそのことを考えるようにしておきます。
行動を起こすために大切なのは、可視化だとする行動科学の研究がいくつもある。
「可視化」とは、目立たせる、目を引くようにする、ということ。
MEプラスに必要な新しいスキルを身につける方法はとてもシンプルで、まず、何かひとつ以上の活動に取り組むことから始めることです。
活動を選ぶ基準は、そのための余裕(お金と時間)があることと、決まった時間に続けやすいこと。
続けていれば、自然にルーティンに組み込まれますが、無理をし過ぎないで取り組むのがコツです。
ノーベル経済学受賞者でエコノミストのダニエル・カーネマンは、人間の脳には「システム1(速い思考)」「システム2(遅い思考)」という二つの異なる思考があると述べています。
【速い思考】
脳の無意識かつ素早い反応。
例:「つま先をぶつけた後に大声を出す」、「休日に間違えて遊びに行くつもりが職場に向かっていた。」
自分が疲れていても、慣れた作業なので取り組める、あるい習慣やルーティンについて考え直したりしない。
【遅い思考】
もっとゆったりとした慎重な思考。
例:「政府が発表する難しい用語の理解を助けてくれる」、「複雑な問題に取り組む」
難しい考え事に適しており、熟慮が必要なときに使うものだが、使うことで疲れてしまう。
ほとんどの言動は、速い思考が決定するため、新しい習慣をもつにはこの速い思考を書き換え、ごく自然に行えるようにすることが大切。
判断が速いのは、習慣化しているからってことですね
遅い思考をしたら、瞑想などで回復してあげましょう
日々の仕事で何をするにしても、今の職場は自分が前へ進むための現実的な機会が設けられているかを確かめてみましょう。
足下にあるチャンスに気づくためには、何度かまわりを見渡さなければならないかもしれません。
例えば、勤務先が大手企業なら、社員向け研修プログラムや内部での研修機会も多いはず。
もし希望の研修コースがなければ、人事や上司に直談判するのも1つの手段です。
自分の夢が今の仕事とかけはなれている場合でも、交渉するだけの価値はあります。
多くの企業では、従業員に職務とは直接関係ない能力開発コースの受講が認められてきています。
中小企業でも、従業員のスキル向上の費用を会社が負担することもあります。
個々のスキルを伸ばすチャンスは広い目でみてみましょう
働いているうえで、同僚や相手企業など、様々な人間と出会うのは非常にいい機会です。
理由は2つ。
①MEプラスになるための計画に価値あるアドバイスをしてくれるかもしれない。
②MEプラスに関係のある仕事を紹介してくれるか、その方向に導いてくれる。
もし、集団での人脈作りが苦手なタイプなら、1対1で知り合う機会を増やしましょう。
自分が身につけたいスキルとの関係者は、相手がどのレベルかに関わらず、積極的につながることはおすすめ。
経験値やキャリアは関係なく、その人なりのやり方を吸収し、自分に生かすチャンスが多く生まれます。
一般的に、人間は他人に助けることを好みません。
断られる可能性を課題に見積もって、頼んで断られるのに恐怖しているから。
ですが、意外にも前向きな反応が返ってくることは高いです。
もっと助けを求めてみましょう。
一般的に、前向きな反応を引き出したい時は、対面(face-to-face)がいいと言われています。
相手がたじろぐほどの熱意を込めて頼めば、相手にとっては拒絶することのコストがより大きく感じられます。
対面でお願いするのは、時間的コストはかかりますが、その分成功する確率も上がります。
また、一度助けてくれた人は、次に助けてくれる可能性はさらに高い。
人間は、自分の考え方に一貫性を持たせるため、同じ相手の頼み事を聞こうとする傾向が強くなります。
(最初に助けておいて、2回目も助けるのは合理的だから)
さらに、1度もし断られた場合でも、2度目はイエスと言ってもらえる可能性は上がります(対面ならなおさら)。
目の前で困っていたら助けたくなりますね
こういった交渉術も社会人には必要ですね
今、あなたが今の会社で働き続けるとしても、外に出て色々な人と知り合う事には価値があります。
今後、新しい事業を立ち上げようとしている人、フリーランスになろうとする人、別の業種や会社に移る人は、自分が生み出せる価値について広く知ってもらうためにも絶対に職場の外には出ましょう。
ふだん一緒に過ごしている仲間とは別の、社外の人たちと知り合うことを心がけよう。
そうすれば、あなたの進捗はグッと早まる。
経済学によると、自分の社会的ネットワーク(人脈)が広いほど、より多くの、よりよいキャリア機会に恵まれる。
起業家であれば早くクライアント基盤を構築できるし、フリーランスであれば報酬を受けるチャンスも多くあります。
マーケティング戦略について一度きりのアドバイスを受けるにしても、アプリ開発に長けた人を雇い入れるにしても、必要な作業をやり遂げるうえで信頼できる人を見つけるために、自分のネットワークは使えます。
人脈の大切さは、孤独になるとよくわかります
ここで疑問にでるのが、そもそもどういう方法で出会えるのかということ。
そこで、自分がイメージしたMEプラスの活動を思い返してみます。
外部のネットワークを広げるうちに、そうした活動に自分が関われるチャンスが見つかるかもしれない。
あるいは、既に活動していてその分野で優秀とされる人と出会えるかもしれない。
ネットワークを広げるために、集まりに顔を出して、交流時間を上手く活用します。
都心部では無料のイベントが開かれているのでそれを利用してみます。
人口密度の低い地域では、イベント情報を収集して、移動の手間と時間を覚悟しましょう。
大切なのは、最低でも毎月ひとりずつ、お互いにとって有益な関係を結ぶこと。
そうすれば、1年後には12人の新しい社外ネットワークができている。
人間は、自尊心を持っているからこそ、自分がいい気分でいられるように振る舞おうとします。
新たに知り合った人と話すときは、その人が興味を持ってくれ、いい気分になってもらえるような話ができれば理想的。
エレベーターピッチ※1を試みて会話してみましょう。
※1:要点が明確で内容が簡潔な極短時間で行われる説明
人脈作りに消極的で、表面的な会話を好まないひとは、メールがおすすめ。
自分と相手にとっても、断られた時の疲労感は少ないですが、その分、返事が返ってくることも少ない。
毎月、5人程度にメールを送るという目標を立てて、1人でも受け入れてくれたら成功と考えましょう。
余計な「見栄」は足手まといになりますね
人脈で、自分だけのオリジナルチームを作ってみるのもよいかと。
理想の自分「MEプラス」になるには具体的な姿をイメージ。
それには、スキルや人脈など、自分に不足しているものを手にすることが大切です
なりたい自分になるショートカット思考のまとめです。
- MEプラスとは「自分が思い描いた理想のキャリアに到達した自分の姿」
- 自分の理想の姿を計画して足りないものを見つける
- 5年後の朝は、どんな仕事をしてどんな気分でいるのかを描く
- 今何が足りていないかを知る
- 足りないスキルは3~5つに絞る
- 無意識で行う行動が日常や仕事のほとんどを占めている
- 今の職場でも研修制度などでスキルアップができないか調べる
- 職場の外にでて人脈を作ると成功しやすい
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