前回は家計簿の中身を子どもと一緒に見直して、将来お金に強い子どもにしましょうということをお伝えしました。
このことを子どもが知ると、何をするにもお金がかかるということと、どんなことにお金がかかって、なんで払わなければならないのかと考えるようにもなります。
本当の価値のあるものにお金を払える大人になるには、家計簿を見せるのはおすすめ、ですが・・・
↓文章を読み上げてくれます(.WAV)
暮らしにかかるお金を知ることの意義を知る
「家計のことをあけすけに子どもに教えるのはちょっとなぁ・・・」とためらいがある親もいるかと思います。
ですが、自分の家の暮らしの現実を知ることは、決して悪いことでも悪影響ではないと考えています。
例えば、食費にいくらかかっているか教えるとき「こんなに食事にお金がかかっているのか」と把握することができ、しかも生活に必要な削れないお金だと考えるようになり、今まで以上にご飯を大事に食べるようになるかもしれませんし、食べ残しがなくなるかもしれません。
日用品という項目を家計簿に作っている場合、今まで以上にティッシュやトイレットペーパーを大切に使ってくれるかもしれません。
電気代についても、エアコンのつけっぱなしを気にするようになり、節約しようとするきっかけになるかもしれません。
生活するということはお金がかかるということ。それを知るのは、生きていく上でとても大切なことです。
節約した分のお金で、旅行やもっといい家電を買ったりと、計画をたてるのもいいと思います。
お金は貯めることも大切ですが、使うことも大切です。
楽しく暮らしていくために、どんなことをしたらいいか、アイデアを出していきましょう。
ただし、節約するうえで大切なのは、身体や心に影響が出てしまうくらい節約するのは控えましょう。
節約のしすぎでストレスが溜まってはいけないので、どの程度の節約が、自分にとって心地よく感じるのか、節約しながら探していきましょう。
数百円、数千円の失敗であれば、子どもにどんどん経験させてみよう
投資の視点が大事だと以前お伝えしていますが、日本人は投資を学び、実践する経験が乏しいため、「怖い」「やらないほうがいい」と回避しがちです。
例えば、新興国の株式を100万円で購入したが、その後インドの経済が悪くなり、価格が50万円まで暴落したときは「はぁ~」「お金が・・・」と気分は落ち込むかと思います。
しかし、その後は何もなかったかのように何も手を浸けずに数年間放置していて、たまたま株価を確認してみたら、購入したときと同じくらいの価格に戻っていたという事もあります。
投資の長期的視点の大切さを、まさに痛みを伴った経験として味わった、投資の恐怖感や偏見はこの時に消えてしまうかと思います。
経験値を増やすというのは、こういうことかなと思います。
子育てというのは、失敗は許されないものと身構えている親もかなりいるかと思います。
ですが、ことお金のことに関しては、数百円、数千円の失敗なら、子どもにはどんどん経験させる必要があるかと思います。
お金の失敗は子どものころに経験しておくとよい理由
たとえば、子ども同士のお金の貸し借りでトラブルが起こったとします。
お金には魔性の魅力がありますから、「貸したのに反してもらってない」「返してもらってないのに反したと言い張られる」なんてことがあれば、人間関係まで壊れていきます。
大人になってこんなことになったら、信頼関係や友人も失うこともあります。
ですが、子どものうちなら、親が間に入っていさめたり、謝ったりすることですぐに問題は解決するかと思います。
当然ですが、なぜいけなかったのか、なにがダメだったのかということを教える必要がありますが、お金の怖さを学ぶチャンスとなったわけです。
こういう経験があるからこそ、大人になってからはもっと大きな金額での失敗や、人間関係のトラブルを回避できるようになります。
子どもにたくさん失敗させたからといって、子どもの頃の失敗というのは取り返しは十分つきます。それは子どもが成長するから、学習する時間があるからですね。
子どもの頃にこういう失敗を経験しておかないと、将来、無駄に高い情報商材にハマってしまったり、お金の詐欺にあう危険性が出てきます。
おわりに
子どもの頃のお金の失敗というのは、どんどんさせるべきです。
もちろん、子どもなので金額は数百円~数千円程度の範囲内での失敗がいいのですが、この失敗から学べるお金の怖さを知ることができる経験のほうがはるかに大きいです。
子どもの失敗は大人が入ってあげれば、簡単に解決できることがほとんどです。そうして、ダメだったことを反省し、今後の成長を見守るというわけです。
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