ロジカルシンキングは誰でもできるますが、実際にどうやればいいのか、どうやって練習すればいいのかがわからない人も多いかと思います。
今回は、ロジカルシンキングの実際のやりかたを紹介しますので、もしやったことのない人は、是非トライしてみましょう。
気を付けないといけないのは、誰でもできますが、楽して身につけられるということではありません。
しかし、身につければ自分が社会で戦うための武器になるので、大きな力となります。
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論理的思考は「A4メモ書き」で身につけられる
論理的思考は、たしかに誰でもできますが、実際は、苦手意識もあり、これまでの習慣もあるのでそれに打ち勝つため、少しだけ手と頭を動かして練習する必要があります。その練習方法というのが「A4メモ書き」となります。
やりかたは簡単です。
用意するもの:A4用紙一枚
- 横置きにして、左上や上部にタイトル、右上に日付(2021.8.30のように好きなように書いてみる)を書く。
- 本文は4~6行
- 各20~30文字
- A4メモ1枚を1分で書き、毎日10~20枚書く
慣れない最初のうちは、1行に5~10文字でもいいのですが、1行の文字数が少ないと、頭の整理にはいいのですが、人を説得するための言語化能力の強化に不足するので、慣れてきたら1行20~30字書くといいでしょう。
言葉を選ばず、内容も吟味せず、頭に浮かぶままに書き出してみましょう。
メモを書くだけでもさまざまな変化が起こる
メモ書きしていくと、段々と次のような変化が起こってくるのがわかるかと思います。
- 頭が整理されて、もやもやがなくなっていく
- 優先順位が明確になっていく
- 行動が速くなっていく
- 言いたいことが自然に浮かんでくるようになっていく
- 説明がすらすらできるようになり、相手が納得してくれることが増えてくる
A4メモ用紙を毎日10~20枚書き続ければ、自然にロジカルシンキング、すなわち論理的思考が身についていき、仕事も出来るようになり、気分も爽快になっていきます。
メモ書きする前は「A4メモ書きを書くだけで本当にできるのかな?」と思われるかもしれませんが、早い人はやったときから、遅くても数週間後には手ごたえを感じられるかと思います。
「A4メモ書き」7つのポイント
A4メモ書きを実践するのに必要な、7つのコツがありますので書いていきます。
①1分で書く
A4メモの硬貨を最大化する鍵は、1分という短い時間で書くことです。
ゆっくりかくのではなく、一気に素早くかくほど、頭の中身が全部書き出されます。
あれこれ悩まzに、また言葉も選ばずにもやもやしたものを書き出すことで、なぜもやもやしていたのか、もやもやにどういう意味があるのかが見えてきます。
初めてメモを書いた時は1分以内だと、2行で5~7字(ごく少数)しか書けないかと思いますが、特に気にしなくて大丈夫ですl
10~20枚(時間にして10分~20分)書くうちに、どんどん速く書けるようになります。
1枚に3~4分かけて書いてしまっては、スピードアップが出来ないので、時計の秒針、1分の音声動画をかけながら、1分で頑張って書くことに慣れましょう。
早く書かなければならない理由は、悩んだり言葉を選んだり、よく深く考えたりしているつもりでも、実際は頭が止まっているからです。
あれこれ言葉選びをしたところで、アイデアがよくなることはありませn。いったん書いた後に推測して考えるならまだしも、あれこれ悩んでも時間を浪費するだけです。
それよりも、無我夢中でどんどん書いた方が言語能力が高まり、成長します。このメモ書き訓練は、質より量を重視したほうがいいです。
②1件1枚で書く
A4メモを書く時には、1枚に色々詰め込まずに、1件1枚で書くようにします。
別のタイトルを思いついたら、別の紙に書き出します。
こういうとき、頭の中身をどんどん外に出すことができます。発想が広がっていきますし、嫌なことであればそれが客観視できるようになります。
1枚のなかに多くのタイトルを詰め込んでいくより、ばらばらの紙に書いてい行く方がずっとすっきりしますし、頭が一気に整理されていきます。
書いたA4メモ用紙ですが、毎晩寝る前に10程度のカテゴリーに分けたクリアファイルに整理してみましょう。
そうすると、頭の中も整理されていくので、1件1枚で書いていくのは、そういった意味でも必要です。
③紙はA4コピー用紙
メモを書く時は、A4コピー用紙を横置きにして書くほうがおすすめです。
仕事上のいちばんの基本サイズであり、使用済みの裏紙でも構いませんので、とにかく紙が手に入りやすいという理由もあります。
購入する場合でも、A4用紙は500枚で350円~500円ほどで買えますので、毎日書いても1日10円少々のコストです。
それ以外にも、
- 手書きで4~6行、20~30字書くのにちょうどよいサイズ
- 普及したサイズなので、カバンやクリアファイルなどに困らない
- メモの発展形として、企画書、書類作成時に扱いやすい
メモを書くのには、ノート、日記帳、パソコン、スマホはあまり適していません。
どれも1件1枚で書くことはできず、たくさんかこうとするとノートは割高感があります。
パソコンでは、パワーポイント、ワード、エクセルは使えますが、いつでもその場ですぐかければいいのですが、出先だとどうしても難しいです。
フレームワークなどを書こうとすると、時間がそれなりにかかりますし、スピード感がありません。スマホも同様の理由です。ですが、メモ書きを清書(企画書として誰かに提出する)する際は、パソコンやスマホはぞんぶんに使いましょう。深く考えられたアイデアでも、文字が読めないのでは意味がありませんからね。
④タイトルは疑問形にするなど工夫する
タイトルのつけかたは、頭に浮かんだときのまま書きます。
- どうすれば論理的でないといわれずに済むのか?
- 上司は論理的なのか?自分と何が違うのか?
- なぜブログが読まれないのか?
- よく読まれるブログとはどういうものなのか?
と、こんな感じです。タイトルを疑問形にするほうがアイデアが出しやすくなります。また、
- 明日実施すべきこと
- 企画書を速くまとめる方法
- 会議で言う事
- ブログでネタにすること
と、いうつけかたもあります。
しかし、タイトルはぼかして書かないほうがいいです。
たとえば、「職場の骨川さんはどうして私をバカにするのか?」というタイトルをつけようとしたら、「私はなぜバカにされるのか?」といった抽象的なタイトルではなく、また「Hさんはなぜ私をバカにするのか」といった固有名詞をぼかすのもおすすめできません。
具体的にかつはっきり固有名詞を入れて書きましょう。
そのほうが素直に書くことができ、結果、疑問点の解決や頭のもやもやの解消が早めるかと思います。もし、なかなかメモが思い浮かんでこなかったら、タイトルのつけ方が悪いのかもしれません。
⑤同じ内容・似たタイトルでも気が済むまで何度でも書く
あるタイトルでメモを書いてから、数時間後あるいは数日後、また似たようなタイトルが頭に浮かんだら、前に書いたメモを見返すこともせず、気にせず同じタイトルを書きましょう。
気になっているうちは、まだ頭の中が整理されていないから、という理由です。
副業をやっているかたならば
- どのジャンルの副業が自分にはあっているのか?
- どうやったから月5万円かせげるようになるのか?
- 副業をしている人は、どうやって稼いでいるのか?
というように、この稼ぐことについては、数週間~数か月たてば、考え方も変わってくるので、何度やってもいいと思います。
十分に書いたころには、自分の行動がレベルアップしていることにも気づいているはずです。
何度も何度も書くことで、頭のなかの言語化が進み、明確に認識して行動に移すようになります。
重要だと思うタイトルは、そのメモに対して少しずつ違う角度から次々に書いていくと、広い視点を得ることができます。
多面的に書くと言っても、やりかたは変わりません。ほんの10分程度で終わります。
⑥1枚につき4~6行、1行は20~30字
4~6行にしている理由は、あることが気になってタイトルを書くわけですが、それに対して起承転結でかけば4行、少しおまけをつければ最大6行程度という目安だからです。
英語圏だと三段論法ということになりますが、日本語だと王道を行く、起承転結のほうがずっと相性がいいです。
起承転結でない場合は、単純にリスト的な本文もあります。
6行までにしている理由は、それ以上だと、課題の羅列になりがちだからです。
10行も書いたりすると、重要度がまちまちになり、あまり整理されなくなっていまいます。
タイトルに関してもっとも重要な4~6項目を書く。このほうが頭が整理しやすいです。
20~30字にしている理由は、「コスト削減」「相談」「稼ぐ力」といった具合に短く書くと、具体性に乏しい言葉になりがちだからです。
これだと、頭の中のものを言語化する訓練にもなりまsねn。言葉に形容詞(きれい、楽しい等「状態」を表す言葉)、副詞(もっと、ゆっくり等「程度」を示す言葉)、動詞(書く、座る等「動作」を表す言葉)を付けて、頑張って20字以上で書いてみましょう。すると自分自身を納得させたり、他人を説得する文章が生まれます。
そういう習慣を身につけておけば、部下や上司、友達や外注先などに対して具体的な指示が自然とできるようになります。「あれやっといと、これしといて」という指示の正反対です。
最初は上手くいきませんが、数十枚書いていると、よい内容に洗練されていきます。余計なことを考えないほうが、本音を素直にかけるようになります。
⑦ファイルに保管はするけど、すぐには見返さない
書いたメモは、毎晩寝る前にファイルに保管してみましょう。ファイルは関心に合わせて、10程度のカテゴリのどこかに入れておきましょう。
たとえば、副業に関心がある場合は、次のとおりになるかと思います。
- 論理的思考に関して
- 問題把握、解決力の強化
- コミュニケーション
- 新しい副業のアイデア
- わかりやすい説明、記事の書き方
- 深堀の仕方
とこんな感じで、カテゴリー分けは、頭の整理の仕方に直結しています。
メモを投げ入れる際にしっくりこなければ、しっくりくるまで何度か作り直すといいでしょう。
また、一部のファイルだけ厚くなる場合、それを2つに分けるようにしましょう。
上の例だと、「コミュニケーション」であれば「仕事仲間とのコミュニケーション」「それ以外のコミュニケーション」といった具合です。
また、ファイルに入れたメモはすぐに見返さないようにしましょう。
書いたメモを見返すと、その間、あたらにメモを書かなくなってしまうからです。
見返す暇があったら、もっとメモを書きましょう。
ただし、せっかく書いたので、永遠に見直さないという事ではなく、メモを約3か月後に一度全部取り出してさらっとみるくらいでちょうどいいです。
ファイル内では新しいメモが上になっていきますので、取り出して日付順にさらっと並べ替え、上から1枚1~2秒程度で眺めていきます。
こうやってさらっと見た後、あらに3か月後、もう一度だけ見ると、そのとき大変だと思っていた懸念の多くが解消し、やろうとしていたことのかなりが実現していることに気が付きます。
出来ないこともありますが、6カ月にわたって自分が気にしていたこと、関心をもっていたこと、こうしようと思うことが、目の前にはっきりと提示されますので、頭の整理がよくできているかと思います。
おわりに
今回は論理的思考をするためにはどうしたらいいのかということを書いてきました。
論理的思考をするためには、A4用紙1枚とペンがあればその場ですぐにできます。
論理的思考をするための7つのポイントを抑えながら、早速実践していきましょう。
復習
ロジカルシンキングについて今まで書いてきたことの復習となります。
ロジカルシンキングとは
「論理的に物事を考え、既成概念にとらわれず、もっとも適切な方法をみつけ、具体的に実行する手法・姿勢」ということです。誰でもできる論理的思考方法となりますので、特別な技術とか頭のよさとかは必要ありません。
「今日は雨が降ると天気予報でいっていた。だから傘をもってでかけよう」これも立派な論理的思考となります。
既成概念にとらわれない発想と行動が必要
当たり前という現状維持の考え方は一切捨て、ゼロベースで考えることが必要です。そもそも、その既成概念がどういう成り立ちなのかを吟味する必要もでてきます。
また、考えるだけでなく、それを実行できることが一番重要です。考えるだけ考えて実行しないというのは結構あります。きちんと実行まで落とし込むことで、実質的に変化をもたらすことができます。
論理的思考というのは「これがこうだから、こうなる」ということ
冬にケーキが売れている、冬にいちごが売れている、冬にチョコが売れている。だから冬にスイーツが売れる。こういうことが論理的思考となります。論理的思考には、帰納法と演繹法の二つがありますが、根本はどちらも「これがこうだから、こうなる」という考えがあります。
相手目線でたつと、相手が「なるほどねー、そういうことなんだ」と思ってくれれば十分論理的思考になっています。
参考文献
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