この記事はこんな人におすすめ
- 自分の体の栄養状態を知りたいが、どこで知ればいいのか知りたい
- 健康状態が悪くなる前に予防したいけど、何をすればいいかわからない
- 会社の一般的な血液検査と専門機関の血液検査の違いはなにか知りたい
血液検査?そんなのおじさんになってからでいいでしょ!!
大きな資産を築き上げた資産家は、自分の健康状態に異常にこだわっているとのことです。つまり、自分の体が資本であり、健康こそが資産であるとわかっているためです。そこで今回は、病気になる前に予防するために、一般的な健康診断と自己負担で行うような検査では何が違うのかということをお話します。
このブログは、以下の書籍を参考に、自分の考えと経験を加えながら書いています。
↓文章を読み上げてくれます(.WAV)
自分のパフォーマンスを維持するために、年に1~2回、栄養状態がわかる検査を受けてみましょう。
食生活は全て血液に表れます。何が過剰で何が不足しているかを「見える化」して、改善すべき点をあぶりだすことができます。
血液検査は会社の健康診断でやっている、という方も多いかと思いますが、一般的な会社の健康診断で行う血液検査は、専門機関で行う検査と比べると項目が少ないです。
一般的な人間ドックも同じく、検査の主旨は病気の有無を調べることなので、心身の健康を高い状態に維持するための検査ではありません。
一般的な人間ドックの検査項目
- 血液
- 肝臓
- 腎臓
- 心臓
- 血圧
- 腫瘍マーカー
- 脂質代謝
しかし、専門機関で検査すると、上記のほかに、主に以下の項目が追加されます。
専門機関の人間ドックの検査項目
- 筋肉と脂肪の分布
- 骨密度
- 動脈硬化度
- 血液中のビタミン
- 脂肪酸
- ホルモンの過不足
- 毛髪分析による有害金属濃度
病気の有無を知るよりかは、病気になる予防を目指すための検査項目となります。
自分の栄養状態を知ることで、何を食べればいいかが一目瞭然となりますね
10代や20代では、あまり意識することはないですが、食事への投資も早めに始めたほうがお得です。
自分自身にお金をかけるとは、こういうことも言います。
それでは、自分の体のパフォーマンスを上げる検査項目を見ていきましょう。
少し多いですが、なるべく簡潔に説明していきます。
- タンパク質の代謝過程で生まれるアミノ酸の一種。「悪玉アミノ酸」とも呼ばれる
- ホモシスティン濃度が上がると、心筋梗塞、脳卒中、認知症、がんのリスクを上げる
- プロテイン等で、過剰なまでの多量のタンパク質摂取は、ホモシスティンの原料であるメチオニンの摂取も増える
- ホモシスティンの血中濃度は、10nmol/ml以下が理想的だと考えられている
- ビタミンB6、B12、葉酸の摂取でホモシスティンレベルを下げられる
タンパク質の過剰摂取は危険ですが、プロスポーツ選手等ではない、通常の生活をしている人であれば、過剰摂取になることはまずないので、適量を摂取することを心がけましょう。当然ですが、たんぱく質は人体には絶対的に必要な重要な栄養素です。
タンパク質の摂取は、鶏肉、魚、卵から摂ることがいいでしょう。牛肉や豚肉は、摂りすぎると発がんリスクを高めます。
また、ビタミンB6はにんにく、アボカド、鮭、いわし、からよく取れます。
ビタミンB12は、シジミ、あさり等の貝類に豊富です。
鶏レバーであれば、ビタミンB6もB12も両方摂ることができます。
ホモシスティンが暴れだしたら、ビタミンの魔法で抑えることができるわ・・・
- 骨の健康、免疫力の増強、脳や神経機能の維持、心臓血管疾患予防、糖尿病予防の効果がある
- ビタミンD不足は、体のパフォーマンス低下につながる
- 摂取方法は、①日光浴②鮭や青魚を摂る③サプリメントで摂る、の3つしかない
孤高のビタミン、それがビタミンDね・・・
- 肝機能を確認するための項目で、肝細胞への分布が圧倒的に多い酵素
- GPTの血中濃度が高くなると、肝細胞が壊れ、血液中に流れ出ている
- GPTの血中濃度が低くなると、肝細胞の代謝スピードが落ちている
- 適正数値は、20U/ℓ~25U/ℓが望ましい
- 18U/ℓ未満だと、肝機能が低下しているため、冷え性や、疲れやすさにつながる
- 低い場合は、ビタミンB6を補給する
ビタミンB6は、にんにくや鮭、鶏レバーから吸収ね・・・
- DNA、タンパク質合成、視力、聴力、性ホルモンの分泌、免疫力コントロールに関係する
- 亜鉛が関与している代謝酵素は、200種を超える
- 不足すると、貧血、皮膚炎、免疫機能障害、重金属汚染の影響を受けやすくなる
- 男性ホルモンの維持にも有効で、パフォーマンスを上げたいビジネスパーソンには必須
- 女性でも、男性ホルモンの分泌が低下すると、やる気やパフォーマンスが下がる
- 亜鉛が豊富な食材は牡蠣、いわし、煮干し、チーズ、ココア等
- 検査で亜鉛を測るときは、肝機能検査項目に含まれる「ALP(アルカリフォスファターゼ)」という酵素の濃度が目安
- 適正値は、200IU/ℓ。150以下は不足となる
私の中の男性ホルモンが、私の強さを生み出しているわ・・・
- 体の中でカルシウムに次いで多い「ミネラル」
- 体を動かすためのエネルギー産生の場や細胞膜、骨を作る過程で必要
- 過剰摂取で、動脈硬化が進み、心臓疾患で死亡するリスクが50%も増える
- 牛乳、卵、魚、肉、豆腐に含まれるリンは40~50%しか体に吸収されない
- 食品添加物の「PH調整剤」「乳化剤」「リン酸塩」等の名前のリン酸ナトリウムは、90%近く体に吸収される
- 加工食品にリン酸ナトリウムは多く含まれている
- 健康食品やサプリメントにもリン酸化合物が含まれているため、成分表をよく確認する
- 理想値は2.5~3.5㎎/dl
- 腎臓病などの基礎疾患がなく、4.0㎎/dl以上のリン濃度の場合は、食生活の見直しが必要
リン酸化合物、あれとは分かり合えないわ・・・
- 糖尿病の検査をする際は必ず登場する検査項目
- 赤血球中のヘモグロビンと血液中の糖が結びついた「糖化タンパク質」
- A1C値の適正は、6%を超えない範囲
- 糖質が多い食品を摂りすぎると、A1C値が高くなる
- ご飯、パンなどの炭水化物類
- じゃがいも、かぼちゃ、さつまいもなどの根菜類。ただ、食物繊維も豊富なため、血糖値の上昇はゆるやかになる
- しょうゆせんべい、ポテトチップス等のあまくないお菓子
- 玄米、全粒粉のパンも、白米と白パンとほぼ同じくらいの糖質量。ただ、精製されていないので、食物繊維、ミネラル、ビタミンが白米や白パンと比べれば豊富なため、血糖値の上昇はゆるやか
- 清涼飲料水、栄養ドリンクなど、甘味のついたジュースや炭酸飲料も多い。果汁100%ジュースも同様。「果汁武道糖液糖」が、血糖値を上げる添加物。「無添加」ジュースも、食物繊維がないだけ。
- 甘いスイーツ。説明不要ですが、原材料が砂糖や小麦粉が多いため。
結局、満腹まで食べるのでなく、腹八分目で抑えておくのがよさそうね・・・
余談ですが、他の栄養素についてもまとめたページもありますので、こちらもよければご参照ください。
自分の栄養状態をしることで、何を食べればよいかというのがわかりますが、実際にそこまで自己負担で検査をしている人は多くないと思います。
しかし、食事を投資と考えるのであれば、まず自分の体の状態から知ることが必要です。
体調を崩してから健康に気を付けるのではなく、予防するという意味で、常に食事から健康に気を付けるようにしましょう。
- 専門機関での血液検査を受けることで、自分の状態を知る
- ホモシスティン、ビタミンD、GPT(グルタミン酸ピルビン酸転移酵素)、亜鉛、無機リン、A1C
- 糖質を意識して制限しても、意外な食べ物が糖質が多く含まれている
ここからは、このシリーズのまとめページに飛びます。
随時更新していきます。
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