この記事はこんな人におすすめ
- うつ病かもしれない、気分が落ち込んで悩んでいる
- ビタミン摂取がいいと聞くけれど、どんなビタミンを摂ればいいのかわからない
ビタミン群の中でも、実はビタミンDだけ異例な存在なのです。
食事を怠っていると、体調も悪くなっていきますが、比例して心も落ちこんでいきます。「気合が足りない」「がんばるんだ」と、思い込みのせいにするのも実はよくありません。その原因は、食事の在り方にあるのかもしれません。食事に投資をすれば、幸せを感じることもできます。
このブログは、以下の書籍を参考に、自分の考えと経験を加えながら書いています。
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「病は気から」という言葉があるように、体と心はつながっていると言われています。体の調子が悪い時にはどうにもネガティブになりますし、心があらんでいるときには頭痛やめまい、ふらつきなどの異変が起こりがちです。
そのような関係性を「思い込み」と考える人もいますが、近年では、現代型栄養失調が生活習慣病だけでなく、うつ病などの心の病を発症する大きな原因のひとつになっていることがわかってきました。
うつ病を引き起こす主な原因は、脳内の神経伝達物質が不活性化することだと言われています。
例えば、幸せを感じるホルモンであるセロトニンは、睡眠や精神安定に関わる物質で、不足すると睡眠障害や不安感などのマイナスの精神症状に陥りやすくなります。
セロトニンの原料は、必須アミノ酸の一つ「トリプトファン」です。
必須アミノ酸は体内では生成できないため、食事から摂取する必要があります。
トリプトファンを多く含んでいるのは、肉、魚、豆類といった食材です。しかし、トリプトファンをとるだけでは、セロトニンは合成されません。
睡眠も、食事と同じくらい大切ということですね。
そうですね。以前も睡眠について、このことを紹介しましたので、こちらもよろしければどうぞ。
セロトニンを合成する過程では、たんぱく質代謝に大きく関わる「ビタミンB6」と「鉄」が不可欠です。
その他、脳神経の正常な働きに関わる「ビタミンB12」、神経伝達物質を放出するときに必要となる「カルシウム」「マグネシウム」を十分量、摂取して初めて脳内にセロトニンが分泌されて「幸せ」を感じることができます。
このように、セロトニンの合成一つとっても、異なる栄養素が多々登場します。
糖質の摂取が多く、ビタミン・ミネラルが不足する現代型栄養失調の状態では、精神を安定させる神経伝達物質が不足してうつ状態に陥りやすくなってしまいます。
また、「ビタミンD」の摂取が、うつ病をはじめとした精神疾患の予防・改善に有効という事も、多くの研究によって明らかにされているそうです。
ビタミンDの受容体が、脳内の前頭前皮質や海馬、視床、視床下部などの部位に多く発言していることから、ビタミンDが脳を酸化ストレスから保護する一方で、ドーパミンやノルアドレナリンといった神経伝達物質の作用を改善させる働きがあることわかっています。
ビタミンも鉄分も、ジャンキーな食べ物からは摂取できなさそうですね。
自炊するのが面倒な場合は、サプリメントに頼りましょう。
こうしたビタミンDの働きは、ビタミンというよりもむしろホルモンに近い性質で、極めて重要なものだと言えます。
ビタミンDは他の栄養素が入り込めない脳の関所を難なくすり抜けたり、細胞のバリアである細胞膜を超え、核に直接作用できる非常に特殊なビタミンです。
この性質を持つものは、性ホルモンや副腎皮質ホルモンなど限られたものしかありません。
この特殊な性質から、ビタミンDは「一種のホルモン」として世界中のアンチエイジング研究者が注目する、重要な栄養素です。
うつの予防だけでなく、体の炎症を抑え、骨を強くし、筋力を保持し、最近ではがんの予防や進行も防ぐ効果についても研究されているそうです。
ビタミンDは、日光に当たることで皮膚で生成されます。また、食事からの補給も可能で、特にシャケや青魚に豊富です。
「そんなに簡単なのか!」と思われるかもしれませんが、現代人にはなかなか頻度を上げることが難しい習慣のため、現代人は慢性的なビタミンD不足に陥っています。
ちなみに、シャケはスーパーでも売っており、1切れ100円程度となります。
年々、うつ病の発症率が高まっているというのも、ビタミンD不足が原因の一つなのかもしれません。
加齢とともに、皮膚で作られるビタミンDの量は減っていきます。また、食事の全体量も減っていくため、必然的にビタミンDの血中濃度は低下しがちにもなります。
日光浴や食事以外の方法で補充するためには、サプリメント(ビタミンD3)の活用がおすすめです。
子どもだからといって、ビタミンDは無視できないという事ですね。
アンチエイジングの効果も期待されていますが、うつ予防を重視しておきましょう。
栄養失調になると、体もそうですが、心も落ち込むことになります。特にうつ病は「思い込み」ではなく、食事が原因である可能性も十分考えられます。
- ビタミンB6、鉄、カルシウム、マグネシウムを摂取して、セロトニンを合成して幸せホルモンをつくる
- ビタミンDは、ホルモンに近い性質を持ち、ビタミン群の中でも特殊な作用をする
- シャケや青魚から、ビタミンDを多く摂取する。
インスタント食品やコンビニ弁当からでは、いずれも摂取することが難しいものばかりです。
自炊することが難しければ、サプリメントを活用することで、不足している栄養素を補給しましょう。
ここからは、このシリーズのまとめページに飛びます。
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