結果があるのだから、原因があるのですが、それではその原因の探し方はどうするのか、という疑問がでてくるかと思います。
今回は、その原因の探し方をご紹介しますので、参考にしていただければと思います。
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原因探しの方法
前回、物事には原因があって結果があるということをお伝えしました。
結果ばかりをみて覚える(仕事をする)のではなく、何故こうなったのかという「原因」を探すことが大切です。
それには、いつも「何故」「なんで」という疑問を持つことが大切です。
それでは、その原因の探し方を紹介していきます。
①結果を探してから、覚えてみたい物事を探してみる
覚えたいこと、考えてみたいことを探してみましょう。テレビやラジオから流れてくる情報でも構いませんし、今取り組んでいることの中からでも構いません。
これを探さないと原因を探すことができません。がんばって探しましょう。
②特徴的な数字や言葉の意味を探してみる
とはいっても、「原因を探す」ことは戸惑ってしまう事かと思います。
「1853年にペリーが来航した」と呼んでも、それをそのまま「何故?」と問うのも難しく、問いたてることもできないはずです。
そういう時は、具体的なものをイメージしてみましょう。
「1853年」とか「アメリカ」とか、そういうポイントに絞って考えを出発させましょう。
③その数字・言葉を使って「なぜ」を考える
具体的な物事がみつかったら、それに対して理由を考えてみましょう。
「1853年って、これは世界ではどんなことが起こっていたのか」「この時期は他に何があったのか」とか、「アメリカにとって、1853年ってどんな時期なのか」
などと考えてみるといいでしょう。
④その数字・言葉の背景を調べる
上記の考えを、もっと広い視野で、もっと抽象的に考えてみましょう。
たとえば、1853年であれば、これは19世紀です。
「19世紀ってどんな時代なのか」「他の世紀と比べて違うところがあるのか」などと考えてみましょう。
アメリカの例で言えば、「アメリカってそもそもどんな国だっけ」「そもそもアメリカってこのとき、どんなことをしていたのだろう」といった具合にです。
⑤「なぜ」に対する解答を考える
③・④を踏まえたうえで、「なぜ」に対する答えを出し、②に理由を与えてみます。
「1853年」と検索したり、「アメリカ」という国の成り立ちを調べたりしてみます。
そして「1853年には、イギリスではこんなことがあった」「アメリカはそもそもこの時期は、まだ西海岸に到達していなかった。」と、自分が納得できる理由を探してみます。
このとき、「その理由が本当に正しいのか」と思うかもしれませんが、ここにはあまりこだわる必要はないかもしれません。
自分で考えて、納得することで、自分の頭に定着させることのほうが大切です。誰に話すことでもないので、間違っていたと気づいたときに正せば大丈夫です。
ある意味では、いい加減な気持ちというのは、大切なときもあります。
具体的な方法その1
真面目な人のことを「まめな人」と表現する時がありますが、それはなぜなのか?
- 「真面目」「まめ」
- 「まめ」とはどういう意味なのか
- 「まめ」というのは、食べ物の「豆」のことで、小さいこと(豆)にも真摯に取り組む」から真面目という意味になった
上記に書いた手順については、全て行う必要はなく、飛ばしても構わない手順もあります。それでは、次です。
日本では最近、太陽光発電が進められるようになった。
- 「太陽光発電」。または「最近」という言葉を分解して、具体的にいつからなのかを探してみる
- 「そもそも太陽光とはどういう発電なのか」「2011年から増えているが、2011年はどういう年代だったのか」
- 「発電自体には、他になにがあるのだろう」
- 2011年には東日本大震災があって、原発の事故で原子力発電が難しくなってしまった。発電には火力発電や水力発電など多くの物があるが、太陽光発電はクリーンエネルギーであり持続可能なので、2011年以降注目されている
といった具合です。
余談ですが、家庭の屋根に太陽光発電を設置することができ、発電した電力を電力会社に売却することが可能です。
しかし、売却する電力は2012年時は約40円/kWhだったのですが、現在は11.5円/kWhまで年々下がっています。設置費用もその分、安くはなっていますが、それでも設置費用は100万円以上はします。
国の補助金も今はありませんが、自治体の方は補助金を出しているところもあります。詳しくはお住いの自治体のホームページで確認してみましょう。
したがって、電力売却をメインで購入すると、思った以上に利益が出ないかと思います。
太陽光発電のメリットは、災害時にも少しは電力が使えるというところもありますので、もし設置を考える場合は、慎重に考えてからにしましょう。余談終わりです。
おわりに
原因探しの方法を紹介しました。前回からペリー来航のことに触れていますが、他のことにも当然当てはめることができます。
仕事の場合でも、例えばブラック企業の場合は、何故今の職場環境になったのだろう?と考えて原因を探して、その原因が経営方針からきたものなのか、それとも人間関係(人材育成)がそもそもダメなのか。その原因を追究していって理解すれば、職場の環境を変えられる(かも)しれません。もしそれでもだめなら、おとなしく転職するなどの対策をしましょう。そういったことをやったという実績が出来るので、単純に嫌だからやめた、という理由ではなくなります。
今回は話がたくさんそれてしまいましたが、原因と結果、そしてなぜ、ということを考えたら、あとは実行するところまでやりましょう。
復習
頭のよさについて今まで書いてきたことです。
日常の解像度
普段の生活の中からでも、常に感度を上げている人はそこから知識を増やすことができます。身の回りのことをはっきりとみることで、自分で疑問を持つことができ、そこから考えを掘り下げていくことができます。
日常生活を常に「解像度の高いカメラ」でみているようなものです。
日常の解像度のあげ方
例えば、牛乳を例にとってみると、東京に住んでいる場合は生産地「群馬県」「千葉県」と書いてあります。牛乳は北海道とイメージがありますが、なぜなのでしょうか。
答えは小学生の社会の授業でならった「近郊農業」です。鮮度が大切な食糧は、近くで生産して輸送した方がコスパもいいですからね。
このように、日常生活の中にあるものからでも知識を増やす機会になります。これは、ビジネスにも役に立つ方法です。
覚えやすいものと覚えにくいものは人それぞれ
頭のいい人でも、全てのことを覚えられるわけではありません。
九九の段を覚えるのが得意な人と苦手な人がいるように、記憶力は人によって違います。
記憶するには関連付けておぼえると楽
物事(漢字や英単語も)にはなぜそうなったのかという背景や、歴史で言えばその出来事の前後の脈絡があります。
丸暗記でなく背景や脈絡を知ることで、記憶をしやすくなります。
記憶するにしても、頭の中を整理しながら覚えると記憶しやすいです
なんでもかんでも関連付けて覚えると言うよりは、きちんと頭の中を整理しながら覚えると、より記憶しやすくなります。
覚えるときも、クローゼットの中を整頓するがごとく、最小限の物だけを収納するように覚えてみましょう。
そのコツとしては、同じものでも違った角度でみることで、覚えやすい解釈を得ることができます。
原因があって結果が存在するため、「なぜ」という疑問を常に持ち続ける
物事には原因があって結果があるのですが、世の中のほとんどのものは結果しか見えていません。
それをいきなり覚えようとしても中々覚えられないので、まずは原因を追究するところからはじめると、理由を知ることで物事の記憶する力がついてきます。
参考文献
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