全ての物事には本質がありますが、本質というのは簡単にわかることではありません。たとえば、なんとなくでしか理解していないときとか、よく人に騙された(か、自分でそう思っている)とかの原因は、この本質を見抜けない時に起こります。
この記事はこんな人におすすめ
- 勉強して、本質を理解したいけどできずに苦労している
- よく人に騙される、なんとなくでしか理解できないことが多い
私もよく人に騙されやすくて、1000万円くらい無駄にしているのよね~
なんで大人になっても騙されているのか、その原因を考えてみましょうか。
↓文章を読み上げてくれます(.WAV)
勉強では本質を探すことが大切となりますが、その本質事態は、目に見えてないことが多いので探すのが手間のようにかんじます。
しかし、本質を一通りまとめた書物というのがあります。
それは、教科書となります。学校でよく読む、授業で使うあれです。
例えば、東大の入試問題については「教科書以上の知識は出さない」ことを標榜(ひょうぼう:はっきりと主張すること)としている大学のようです。
東大に入るための勉強として、教科書に書いてある以上の知識は求めないということを70年前から掲げているようです。
なので、東大に入るためには、教科書をしっかり熟読することが必要だと言われています。
参考書はあくまで教科書の「参考」にするためのものです。参考書を多く買うのではなく、教科書をメインに勉強している人は多いかと思います。
東大の試験会場では、ほとんどの受験生が試験前でもボロボロの教科書を広げて勉強をしているそうです。
何回も読み込んでいるからこそ、ボロボロになっており、試験前に最終チェックをしているのでしょう。
そして東大は、教科書の知識を前提として、それをいかに応用できるかを問う問題ばかりが出題されます。
ようは、教科書に書いてある本質的な情報をしっかり理解できているかが問われています。
教科書を読んでもよくわからなかった。そう考える人もいます。そしてわからないから参考書を買います。参考書の内容がわかりやすいから、参考書中心に勉強してしまう(お金もかかってますし)。そして、教科書をなくすという事態にもなります。
参考書は買ったことないですね~。
だって教科書の内容で基礎知識は備えられますからね。
参考書は教科書の内容を図やイラストでわかりやすくしているだけです。
本質的にはやはり教科書が一番ですが、分かりにくいというのもまた事実です。
ちなみに、参考書を買うなと言っているわけではないですよ。
大切なのは、本質はわかりにくいということです。非常に。
たとえば教科書には、ムダな例とか、読んでいて面白い説明とか、そういうことは書かれていません。(お子さんがいる家庭でしたら、是非見直してみましょう)
また、しっかりと根本的なところから説明しているため、表面的なものは中々載っていません。だから、読んでいてもよく「?」となってしまいます。だから、勉強する時も「丸暗記すればいいや」という発想にもなりがちです。
逆に参考書には、面白い例とか、面白い説明とか、あるいは問題として出題されそうなポイントが多く載っていて、読み物としても面白かったり、短期的には結果につながりやすいです。しかしその分、本質的な情報がわかりにくくなっています。
これは、日常生活を振り返ってもわかる話しです。
目の前にあることの「原因」を探す、「上流」を考える、「目的」を理解する、「裏側」を見てみる等、そんなことを考えなくても、日常生活を送ることができます。ですが、そちらを考えたほうが、より深く見えてくるものもあります。
そう考えると、普通の日常生活が「参考書」の記述であり、そこから一歩踏み入れた先にあるのが「教科書」の記述にあたるのかもしれません。
教科書と参考書、どちらが読みやすいといえば参考書のほうでしょう。ですが、本当に問題を解決して、より深く物事を理解するためには、教科書が必要となります。
確かに参考書は、勉強するうえでわかりやすくて、2人目の先生という感じです。
RPGでいうと、参考書はボス(テスト)を倒すためのサポートアイテムです。
ボスを倒すためには剣(教科書)が必要になるのは変わりありません。
本質的なことが書いてあるはずの教科書はわかりにくい。一方で、本質的でない表面的なものは、わかりやすい。
この間をつなぐ思考をすれば、本質をより理解できるようになります。
自分たちの身の回りのものと、教科書の内容を結び付けることもできます。
学生は何故勉強をするのか。「学生の本分は勉強」と言われることもあります。
勉強するとどんないいことがあるのでしょうか。なぜ勉強すると頭がいいと言われるのでしょうか。
勉強することについての考え方は、色々ありますが、そのうちの1つとして、勉強というものの役割は、身の回りの何でもない、日常生活を理解するようになるために、教科書で勉強をするのです。
勉強は、身の回りのことを理解するためにやるものです。
だからこそ、本質をつかんだら、それを活かして身の回りのことと結び付けたり、他の物事とつなげてみたりする努力が必要となります。
東大入試では、身の回りのことと本質とを結びつける問題がよく出題されています。
- シャッター通り商店街が最近増えている理由を考えて答えなさい
- カードゲームのブラックジャックで勝つ確率を計算しなさい
- このジェンガの摩擦係数について考えなさい
- どうして「夕焼けは晴れ、朝焼けは雨」なのかを答えなさい
これらのように、日常を起点としつつ、本質的な理解ができているかを問う問題が非常に多いです。
本質を見抜いただけで満足してはいけません。本質を見抜いたら、それを日常にどうつなげていくかを考えなければなりません。
そうすることによって、問題がとけるようになったり、物事をより深く理解できるようになったりしていきます。
勉強を頑張ると、「透き通る世界」に入れるって、
おばあちゃんが言ってた♪
表面を透過してみられれば、最強ですね。
(鬼滅の刃でも、数人の手練れしかできなかった特技だったような)
学生時代に勉強をするということは、身の回りの本質を見抜く力を身につけることなのだと思います。
ただ当然、勉強は基礎学力、教養、集団生活でのコミュニケーションとか、そういうのも身につける機会にもなります。勉強しなくても生きてはいけますが、身の回りを本質的にとらえようとすると、やはり勉強は必要です。
勉強している人としていない人では、人生観も全く変わってくることでしょう。
どうせ勉強するなら、表面的なものだけでなく、本質的に理解して楽しく人生を過ごせるようになるといいですね。
今まで、頭がいい人について書いたことを復習していきます。
それではここからは、復習となります。
過去記事の内容をまとめたものなので、
さらっと読む程度で大丈夫です。
日常の解像度
普段の生活の中からでも、常に感度を上げている人はそこから知識を増やすことができます。身の回りのことをはっきりとみることで、自分で疑問を持つことができ、そこから考えを掘り下げていくことができます。
日常生活を常に「解像度の高いカメラ」でみているようなものです。
日常の解像度のあげ方
例えば、牛乳を例にとってみると、東京に住んでいる場合は生産地「群馬県」「千葉県」と書いてあります。牛乳は北海道とイメージがありますが、なぜなのでしょうか。
答えは小学生の社会の授業でならった「近郊農業」です。鮮度が大切な食糧は、近くで生産して輸送した方がコスパもいいですからね。
このように、日常生活の中にあるものからでも知識を増やす機会になります。これは、ビジネスにも役に立つ方法です。
覚えやすいものと覚えにくいものは人それぞれ
頭のいい人でも、全てのことを覚えられるわけではありません。
九九の段を覚えるのが得意な人と苦手な人がいるように、記憶力は人によって違います。
記憶するには関連付けておぼえると楽
物事(漢字や英単語も)にはなぜそうなったのかという背景や、歴史で言えばその出来事の前後の脈絡があります。
丸暗記でなく背景や脈絡を知ることで、記憶をしやすくなります。
記憶するにしても、頭の中を整理しながら覚えると記憶しやすいです
なんでもかんでも関連付けて覚えると言うよりは、きちんと頭の中を整理しながら覚えると、より記憶しやすくなります。
覚えるときも、クローゼットの中を整頓するがごとく、最小限の物だけを収納するように覚えてみましょう。
そのコツとしては、同じものでも違った角度でみることで、覚えやすい解釈を得ることができます。
原因があって結果が存在するため、「なぜ」という疑問を常に持ち続ける
物事には原因があって結果があるのですが、世の中のほとんどのものは結果しか見えていません。
それをいきなり覚えようとしても中々覚えられないので、まずは原因を追究するところからはじめると、理由を知ることで物事の記憶する力がついてきます。
原因を調べるための具体的な方法4つのコツ
- 特徴的な言葉や数字の原因を探す
- その言葉、数字を使って「何故」と考える
- その数字、言葉の背景を調べる
- 「何故」に対する解答を考える
これらを基にして、原因思考法を実践してみましょう。
他の物事に関連付けて覚える
関連付けて覚えることができれば、そのことを覚えやすく忘れにくくなります。
そして、記憶する努力も、最小限の力で最大限の成果を発揮することができます。
一つ覚えればまた一つ、関連付けて頭の中を整理して覚えることで、思い出すときも一つ思い出せば芋づる式に思い出すことも可能です。
具体的な関連付けるやりかた
- ノートやメモ用紙を用意し、一番上に「原因」と書く
- 原因から派生する結果を書く
- 原因と結果をつなげる
- そのノートをとっておき、他の結果と結びつけられるようにする
要約する力である要約力こそが頭の整理がよくできる人
人の話しを聞いたり、本を読んだりしたときに、その内容をまとめることができる要約する力もまた、頭のいい人と言われます。
要約するという事は、無駄なところを削ぎ落して必要なところだけを残すという力になります。
つまり、大事なところ、言いたいところを理解する力があるので、これができる人は重宝します。
要約をするためのプロセス
- 具体的な中身に入る前に、それに至る流れを理解する
- その流れの中で、具体的な中身がどのように位置づけられるかを考える
- この2つのプロセスの中で、重要なポイントを探し、マーカーを引くようにその点を重点的にみて、覚えて、まとめる
自己紹介は要約する力を発揮できる
自分自身を紹介する自己紹介、多くの方が経験していますが、短い数十秒、長くて1分で自分のことを相手に伝える行為となります。
就職活動では、この自己紹介の良し悪しで自分の未来が決まると言っても過言ではありません。
20年以上生きてきた経験を、たったの数十秒にまとめて話すのですから、最も言いたいことだけを言うしかない場面です。
自分の根幹をなしている「背景」や「元」になることを話すと、相手によく伝わります。
上流探しをするコツ
①その言葉の定義をはっきりさせる
②そもそもどうしてなのかを探してみる
③その前に何があるかを考える
この3つを踏まえながら考えてみる。
上流と下流が繋がったときに、要約が成立する
下流(結果)と上流(背景)をつなげることで要約することができます。
しかし、上流が1つでも、下流が1つとは限らず、同じ背景でも、結果は複数になることが多いです。
また、本や文章では、最初と最後の部分にこそ、上流と下流となる要素が詰まっているので、そこが重要な部分になります。
要約づくりの具体的な方法
①流れ探しの中でみつけた上流の中から、キーワードのみを抽出する
②そのキーワードと、要約したい事項がリンクする部分を考えて、つなぎ合わせる
③つながったキーワードを使って上流の説明をしつつ、事項を説明する
要約力や記憶力だけでなく、それを説明する説明力も重要
自分が記憶するために要約しても、それを誰かに説明(アウトプット)できるようにするための「説明力」も重要になります。
説明が上手な人は、相手の立場や目線にたって、説明してくれます。つまり、説明を受ける側が理解できるように説明してくれるのです。
人は自分が知っている物事は理解しやすいですが、知らないものについては理解できません。新しいものを説明する時や企画を立てるときでも、相手の知っているもので例えて説明すると、より理解されやすいです。
説明上手な人は、例え話しも上手。説明力の大切さ
人が物事を理解するためには、自分の知っている知識と結びつけることが重要です。
そして、人に物事を説明する時は、相手の知っている既知情報と自分の話したい未知情報をつなげる必要があります。
その代表例として、一般的な物事や、相手が知っている例える話しをすることで、つなげられます。
目標を設定しても手段ばかりに囚われては、結果に結びつかない
目標と手段、どちらが大切かというと目標の方が大切です。
目標を達成するために手段があるのですが、手段にはテクニックや技術を使うことが多いので、こちらに焦点を当ててしまいがちです。
しかし、手段ばかり重視していると、目標があいまいになってしまい結果が出にくくなります。
必ず、目標を抽象的ではなく明確に設定し(細かく設定する)、手段は二の次と考えましょう。
何を伝えたいのかを徹底的に考える
相手が既に知っている知識が手段で、相手にとって未知の知識が目標となるのですが、この目標を徹底的に考えることで、手段も明確になってきます。
たとえば、会話をするときにも「~について」など、タイトルをつけると相手にも伝わりやすくなります。
話し方の技術も大事なのですが、何をするにも、目的を明確にすることのほうが先決です。
人に何かを説明する時に、相手を過大評価しない
人間は自分の知らないことは理解が難しいですし、そしてその説明が上手くないと、なおさらです。
人に何かを説明する時には、例えば「A」→「B」→「C」と説明する時には必ずこの順番で説明しなければなりません。
説明が下手な人の特徴は、この「B」の部分をはしょって説明することが多いです。そうすると、聞いている側は「なんでそうなった」と思うから、本質的には理解できません。
「これくらい説明しなくてもわかるだろう」という、相手への過大評価をすると、説明をはしょりたくなるので、説明する時は丁寧に説明するように心がけます。
目的探しの具体的方法
①ゴールづくり:何を伝えられれば終わりなのかを考える
②目的選び:達成したいことから逆算して、何を伝えるべきかを考える
③目標づくり:目的をより具体的にする。目的の中に数字に基づいた「目標」を入れたり、期限を設定したり、具体的に
手段選びの具体的方法
①目的の分解:その目的に含まれる言葉を抽出する。
②たとえ探し:①で抽出した言葉やイラストを、見やすいところに貼っておき、定期的に例を探すようにする
③たとえ貯め:見つけた例を、ノートやメモ帳に残しておく。また、文章を読んでいて「いいな」と思った例があった場合も同様に、メモとして残す。
一を聞いて十を知る本当の意味
一を聞いて十を知るという言葉は、みなさんも聞いたことがあるかと思います。
しかし、1つの情報から10の情報を得ると言う意味ではなく、実際には、1つの物事に対して10の視点を持って見ることができることです。
さまざまな角度(立場)からみることで、おのずと色んな発想や考え方を思い浮かぶというものです。
発想力の高い人は確証バイアスにとらわれない
人間には、「これはこうだ」「これはそうに違いない」という確証バイアスにとらわれることがよくあります。
発想力の高さにつなげるには、まずは先入観や偏見をなくすことが必要です。
そして、様々な視点、目の付け所というのをたくさん持っていることで、発想力を上げることができます。
二頂対立の考え方で、発想が枝分かれで増えていく
物事に対して、賛成と反対、両面で答えを考えることで、その1つの情報を様々な角度からみることができます。
この思考法は、考える立場を増やせば増やすほど、その分だけ発想が生まれてきます。
「この人はこういう理由で賛成している」「あの人はこういう理由で賛成している」など、賛成意見のなかでも理由が違うので、その分だけ違う発想になるということです。
あえて反対の意見を考える必要もある
どんな物事にも、裏側があります。この裏側をしっかりとみることができれば、一を聞いて十を知る訓練になり、よりよいアイデアを思いつけるようになります。
言い方に気をつけながら、ダメ出しをしてみるのも時にはいい発想へとつなげることができます。
視点探しで、様々なものの見え方ができる
ディベートをすることで、議論をしてアイデアや考えを深めることができます。
ディベート自体は、3000年以上前から行われてきたものですが、今の時代になっても、この思考法は有効です。
発想力やアイデアを深めるのは、いろんな視点を持つ、つまり、多くの人の意見を出してもらうのがてっとり早いのかもしれません。
問題解決をする力が高い人も、頭がいい人の特徴
問題を解決するトラブルシュータ―と呼ばれる人たちも、頭がいい人の特徴となります。
彼らは、普段から細かいところに気がついたり、物事が起こった痕跡を探すのが上手です。
そしてそこから、問題解決をするための糸口をみつけられます。
推理系でいうと、探偵役の人に当てはまりますね。
ミクロ視点とマクロ視点を持つことの大切さ
ミクロは小さいこと、細かいこと、マクロは大きいこと、広いことを指します。
頭のいい人はこの二つの視点を上手に使い分けることができます。
どちらかに偏って使っていては、部分的な解釈鹿できなかったり、全体がどんな状況なのかがわからなくなります。
この両方の視点を持ち、ミクロとマクロの視点をマッチングさせることができるといいです。
参考文献
前月のブログ状況報告↓
2021年9月近況報告
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