将来のことを考えると、実際の生活費というのはどれくらいかかっているかも考えなければなりません。
そうやって将来のことを考え出すと、今の生活をどうしていくかということにつながっていきます。
今の現実を把握することで、将来、経済的にも軽くなることが出てくるはずです。
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家計の支出を子どもと一緒にみてみよう
将来のことを考えると、自然と、「今をどう生きるのか」「今をどう暮らすのか」と考えるしてが生まれてきます。
子どもにそういう視点が芽生えてきたら、今暮らすのにどれだけのお金がかかっているかを親子で一緒に考える絶好のチャンスとなります。
そこで、家計簿の支出をみてみましょう。どのような目的で家計簿をつくっているかにもよりますが、例えば、暮らしに欠かせない出費という項目がある場合
- 税金(所得税、住民税)
- 年金や健康保険料(厚生年金や国民健康保険料など)
- 生活費(家賃や住宅ローン、光熱費、水道代など)
- 教育費(学校関係の支出、習い事など)
この中で、一例となりますがひと月に、
- 水道・ガス・電気代が20,000円
- 家賃(住宅ローン)が60,000~100,000円
- 文房具購入、習い事が10,000円
- 休日の外出時の費用18,000円
- 税金や社会保険料が45,900円(年収400万円程度の場合)
これくらいのお金がかかるとされています。
暮らしにかかるお金を給料から引いて手元に残るお金が「自由に使えるお金」となります。
もっと簡単に言うと、「収入ー必須支出=自由なお金」です。
仮に、お給料が月20万円だとして「自由になるお金」は、いくらになるでしょうか。お子さんと是非考えてみましょう。
お給料は全部を自由に使えるわけではないということがわかります。
※会社員の場合は、税金や社会保険料は差し引かれた状態で支給されますので、そこの考えが抜け落ちないようにしましょう。
小学生くらいのお子さんだと「うちは貧乏なのか、お金持ちなのか」と親に尋ねるかもしれません。
そういう時の答えは、行き詰る人も多いかと思います。
隣はとなり、うちはうち。他人と比較せずに、お金のルールを決めていこう。
小学生くらいのお子さんだと「うちは貧乏なのか、お金持ちなのか」と親に尋ねるかもしれません。
そういう時の答えは、行き詰る人も多いかと思います。答えは単純でないから、中々答えられないというのもあるかと思います。
何をもって貧乏なのか、お金持ちなのか。例えば、1億円の資産を持っていても貧乏だと感じる人もいます。(資産が減らないかいつも不安でいる状態)
一方で、「1,000万円あれば安心」と考える人もいます。
お金をどうとらえるかは、育ってきた環境や、特に親の価値観の影響が大きいです。
だからこそ、他の家や世間体との比較ではなく、「各家庭の判断で、お金のルールを決めることが大切」なのだと思います。
「隣の家はおこづかいが月1,000円。でも我が家はお手伝いをやった分だけ払う報酬制。それが我が家のルール」と、一度決めたら自身をもって、ブレないことが大切です。
そのために、先ず親自身が、お金のルール、おこづかいのルールについて、じっくり考えたり、話し合ったりすることが大切です。
そして、現代と子育て世代にとって無視できないのが「教育費」となります。
三大支出のひとつ「教育費」は、とても関心が高いと思います。
ちなみに、公立小学校(1年~6年生)まででかかる教育費は、約193万円となります。
参考までに、私立の場合は約950万となり、公立の約5倍となります。(文部科学省平成30年度「子どもの学習費調査」より)
公立小学校の場合でも、子ども一人当たり年間約32万円×6年間となります。(もちろん学年により、増減がありますので、あくまで平均です)
これは、公立小学校の学校教育費、給食費、学校外活動費(塾や習い事など)を合わせたものですが、回転寿司1皿100円のお寿司に換算すると、6年間で19,300皿分と、すごい数になります。
私立の場合は、年間やく152万円×6年間となります。
子どもにお金のことを聞かれた、答えられれば経済的自由への近道へとなります。
子どもから「税金って?」「年金って?」「健康保険料って?」「なんでこんなお金払うの?」と聞かれた場合、あなたはすぐに答えることができるでしょうか。
「税金」とは、私たちみんなで国に払って、社会を支えるためのお金です(実感はあまり感じない人も多いですが)。そのお金で、学校を建てたり、教科書を買ったり、ごみの回収や処理をしたり、新しい研修や開発に使ったり、警察官や学校の先生、消防士などの公務員に給料が払われます。
つまり、国に住む人の安全を守ったり、生活を役立てたりして、助け合うために使うものです。(無視すれば法律違反、いわゆる脱税になります)
「年金」や「健康保険料」は、日本に住んでいる大人たちが、国の貯金箱に入れているお金となります。
年をとって働けなくなったり、けがや病気で病院にかかったり、親にもしなにかあったときは、この貯金箱から支払われます。
お金に関することはまだまだたくさんありますが、とにもかくにも正しい知識を子どもの頃から知っておくことで、将来お金に強い子どもになれる可能性が充分高まります。
お金のことを聞かれても「大人になればわかる」「そのうちわかる」などと、答えを先延ばしにしても、学校ではそういった金融教育はなされないので、結局わからないままとなって、そのうち興味がなくなってしまいます。
子どもが将来お金に強い、困らない大人に育てたい場合は、こういったことにもこたえられるようになっていきましょう。
大人になってもお金の知識がないと、失敗したときのショックは相当大きくなります。
おわりに
お金に関することで重要なところが、支出となります。
特に、生活するうえで必ず支出するものは、ひと月にどれくらいの金額がかかっているのかを、子どもと一緒にみていきましょう。
そうして、子どもが「これはなんのお金?なんで払うの?」と答えられるようにしましょう。
もし、答えられない場合は、調べた後に子どもにこたえるようにしましょう。
先延ばしや、はぐらかした答えは子どもにとっては何もメリットはありません。
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