睡眠を得るには日中の活動が「投資」としてなりえます。
良い投資をして、良い睡眠をとることについて考えてみましょう。
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睡眠は量だけでなく質も重要だけど、日中の活動のしかたも視野にいれる必要がある
近年の30代~50代の働き盛り年代では、男女ともに老ド時間が増加した一方で、睡眠時間が大幅に減少しています。
忙しい現代を乗り切るために必要な睡眠は、再三書いていますが量だけでなく質も重要です。
時間に余裕があれば睡眠の量が余分に確保できますが、仕事や家庭のイベントなどが忙しく時間に余裕がないときもあるのでしょう。
「量」だけにフォーカスをして、平日に睡眠不足だからと、休日に寝ダメして時間を増やすよりも、疲れにくい身体になるために、睡眠に投資をして生活リズムを整えましょう。
夜の休み方を考えるのではなく、日中にどう動けるかにフォーカスした睡眠のとり方が重要です。
「寝るのに30分かかった」「夜中に起きてしまった」「昨日は4時間しか眠れなかった」など悩んでいる人も多いかと思います。
多くの人は「夜に上手に寝る」ことを考えますが、夜の睡眠で上手くいかないときは、日中の活動に視点を置くと夜の睡眠が改善されます。
睡眠で悩んでいる場合は、二度寝、就寝前の激しい運動は控えよう
たとえば、朝7時に目覚めたけどまだ4時間しかねてないから、二度寝したら昼過ぎに起きた。という人は、4時間しか寝ていなくても目が覚めた時に起きると、その日の夜は早めに眠くなり、深く眠ることができます。
また、眠くて眠くて寝たかったのに眠れなかった。という人は、デスクワークでずっと座っており、脳は疲れているけど、運動不足で身体は疲れていなかったり、寝る前に筋トレをして深部体温が上がって寝付けないことが多いです。
冷房や暖房でしっかりと空調管理がされているところで過ごし、湯船につからずシャワーのみで済ませたりと、全身が冷えて体温の調整が上手でない方も多いかと思います。
起床後4時間後に頭がさえている状態をつくろうと思えば、睡眠時間も徐々に一定になっていきます。
24時間以上の体内時計をもつ人間は夜更かし、寝坊はいくらでもできますが、体内時計は1日1時間しか早まりません。
たとえば、日曜日が休みで月曜日から仕事の場合、日曜日に普段よりも3時間寝坊すると、月曜日はだるくて体調が悪く、水曜日くらいに身体のリズムがようやく整ってきます。
睡眠薬で投資するより、身体、脳、心の状態を把握することに投資しよう
睡眠薬は一時的な対処法としては効果的です。しかし、中長期的には自分の睡眠力を根本的に対処する解決が必要です。
自分の睡眠力が上がれば、睡眠薬を使用することも減っていきます。
睡眠が乱れた時は、まず自分の身体・脳・心の状態を把握して、そのうえでどのような睡眠リズムになっているかモニタリングし、自分でできる生活の調整から睡眠の不調に向き合ってみましょう。
現代は、ネットやSNSからつねに情報を得ることができます。情報が入ってくると一時的に脳が使われている、時間を有効に使えているように感じます。
ただ、自分のための情報を取捨選択したり、「自分がどのような状態か」をモニタリングする余裕がなくなって、脳を自分のために使えなくなっていることもあります。
よい睡眠を作るには、意識がない睡眠中のことよりも、意識がある日中の活動にアクセスしたほうが実行しやすいです。
おわりに
睡眠の改善については、夜に休む方法を改善するのもいいですが、それでも改善しきれない場合は、日中の行動を改善することをおすすめします。
朝二度寝しない、目が覚めた時にそのまま起きるなど、そうしたほうが夜の睡眠が深く眠れることもあります。
睡眠薬で睡眠の投資をする人もいますが、まずは根本的な原因から解決するようにしてみましょう。
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