投資信託のことを説明してみましたが、それ以外にはどんなものがあるのか。
投資価値はあるのか。みてみましょう。
- ETF(イーティーエフ)も投資信託と似たようなもの
- 債券は株式よりはローリスクで運用が可能
- 外貨投資は外貨の両替で利益をえるもの
- FXは超ハイリスク・ハイリターンな投資
- 不動産投資は、不動産事業と呼ばれるくらい、簡単なものではない
- 金(ゴールド)で資産分散を考えるのも手段の一つ
- おわりに
ETF(イーティーエフ)も投資信託と似たようなもの
ETFとは、Exchange Traded Fund と省略されて言われているものです。
どんな商品かというと、株式と同じように取引所に「上場」していて、取引時間中であればリアルタイム取引ができます。
※投資信託は、購入(売却)ボタンを押しても、その場で確定せず、1日~数日のタイムラグが発生します。
ETFであれば、マーケットの急変にも対応しやすくなっています。
投資信託との違いは色々とありますが、大きなところを言うと、
「上場しているか、いないかの違い」というところです。
つまり、詰め合わせパックとして商品を売っているので、ここは投資信託と同じとなります。
コストもいい商品(安いもの)であれば投資信託と総合的には変わらないので、投資価値は十分あります。
債券は株式よりはローリスクで運用が可能
債券と言っても、国、地方公共団体、企業などが販売しています。
債券を買うと、あらかじめ決められた利子が受け取れ、「償還」と呼ばれる期日になればお金が返ってきます。
ただ当然、発行元が破綻してしまえば、お金が全て帰ってこないので、債券だからといって安心はできません。
債券については、発行体の信用度が客観的に測れるよう外部機関が格付けをしています。
AAA
AA
A
BBB
BB
B
CCC
CC
C
このようになっており、AAA(トリプルエー)が最も信頼が高く、C(シー)が信頼が低いものとなっています。
一般的に安心して購入できるのは、BBBから上となります。
しかし、信頼度が高い反面、利回りは低くなっています。リスクとリターンは表裏一体が最もわかりやすい構図になっています。
下心はださず、まとまったお金を初めて運用してみたいというかたは、国債に投資して、投資経験をしてみるというのも手段の一つです。
国債はほとんど値段が変動しないので、大きな勝利も損失もありません。
外貨投資は外貨の両替で利益をえるもの
まず前提として、円高・円安を理解しなければなりません。これを理解している暇がないという方は、手を出さないようにしましょう。
例えば、1ドル100円の時に100円を1ドルと両替します。
その後、1ドル110円の時に円に戻すと、差額で10円の儲けがでます。
逆に、1ドル90円の時に円に戻すと、差額で10円の損失がでます。
日本円のみで資産を持つのでなく、外国通貨を資産としてもっておくという考えもあるかと思います。
ただ、実際に外貨投資をする場合、両替する際に手数料が発生するため、手数料以上の利益を出すのは結構きびしいです。
初心者の方は、手を出さないほうが無難な投資方法です。
FXは超ハイリスク・ハイリターンな投資
FXは今、CMでも「始めてみよう」「投資はFXから」と言われることが多いですが、投資初心者は手を出してはいけません。
FXは、証拠金(自分のお金)と呼ばれるお金を担保に、レバレッジをかけてその何倍もの注文ができるため、少額でも大きな取引が可能です。
レバレッジ〇倍とかと言われます。たとえば、レバレッジ3倍の場合だと、証拠金100万円であれば、300万円で取引できます。
ただ、実際は、自分がかけたお金は100万円となります。そのため、利益が出ていれば利益3倍になりますが、損失の場合も、損失3倍となります。
もし、損失が大きくなり、証拠金内で取引できなくなりそうになると、「追加証拠金」と呼ばれるものを入金します。
この、追加証拠金を入金せず、さらに損失が出てしまった場合は、強制決済となり、強制的に損失確定となります。
これが、FXでお金を溶かす。と言われる内容です。
当然、逆も然りなので、大きく利益を出すことも出来ますが、利益が出た場合、税金がかかってくるので、思ったより儲けられなかったと思うことをあります。
もっと簡単に言うと、FXはイス取りゲームなので、誰かが儲ければ、誰かが損しているので、資産形成には全く向きません。
どうしてもやるのであれば、余裕資金が出来て更に余裕があるときにやるくらいですかね。
不動産投資は、不動産事業と呼ばれるくらい、簡単なものではない
よく、アパート経営して家賃収入のみで生活してみたい。そう思うかたもいますね。私もそうです。
不動産経営については、取り扱う商品が不動産なのでやはり価格も100万円単位となります。
利益も大きいですが、失敗したときの損失も大きいので、不動産はハードルが高い投資方法となります。
不動産経営で住居を購入する場合、マイホームを購入するのとは全然違います。
自分が住むのではないので、自分が住みたいと思った物件を購入しても需要が無いことは大いにあります。
周辺の相場や入居者のニーズ、マーケットを把握することも重要なので、安易に手は出せません。
いかにして、安く買い、高く売る工夫を知らないとまず損をしますので、投資経験を十分積んでから望むといいでしょう。
不動産事業自体は、投資価値は十分あります。しかし、不動産の良し悪しを見極めることができなければ、長期的に利益をだすことは難しいでしょう。
金(ゴールド)で資産分散を考えるのも手段の一つ
金は、昔から価値があるものとして扱われ「有事の金」としても言われています。
もし株式しか資産をもっておらず、株式が暴落した場合は資産が総じて目減りしてしまいます。
そんな時に、金であれば株式が暴落しても、金も一緒に暴落はしないので、資産の目減りを軽減できます。
しかし、金は配当金や複利の効果がないので、資産運用を始めるには適してはいません。
ある程度資産を形成したら、暴落時に備えるための、守りの資産として考えておきましょう。
投資価値はありますが、資産形成が未だのかたは、あまり考えなくてもよいでしょう。
おわりに
投資商品は色んなものがあります。
自分に合った適正な商品を選びましょう。
間違っても、サギにあったり、明らかに不適格な投資方法を選ばないようにしましょう。
自分の資産が減って、いい気分になる人はいませんから。
あまい誘惑にまけず、自分の目標とゴールを今一度思い返して、
適正なリスクをとれるようにしていきましょう