夜寝ようとして眠れない人の中には、漠然とした不安があるから眠れないという人もいるかと思います。
「明日のプレゼンどうしよう」「トラブルが発生するかもしれない、どうしよう」とか、そういったものです。
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ストレスの原因の中には、漠然とした不安がある
脳の疲労の一つに眼精疲労があるとお伝えしましたが、それに並ぶくらい大きな負担になるのがストレスです。
特に、なにか不安があるという状態は脳にとっては非常にストレスになります。
もちろん、日常的に生活していれば不安は出てくるものだし、何かしら不安はあるので無くなることもないでしょう。
仕事をしている、主に営業職の方なんかは「数字」というストレスが非常に負担になるかと思います。
この不安をどうするかが、脳にかかる負担を大きく左右していきます。
不安をアウトプットすることで、ストレス解消
頭の中にある不安というのは、いつまでたっても消えることはありません。それに、頭の中で、あーだこーだと、グルグルと回って段々大きくなっていきます。
大きな不安が頭の中に居座り続けると、交感神経や副交感神経が乱れ、脳の疲労へとつながっていきます。
その対策として、不安を外に出してあげる「アウトプット」をするということです。
方法は簡単で、不安に思っていることを、紙に書き出すことです。(ワードに書き出しても可)
書き方は、紙の真ん中に線を引き(折り目でも可)、左側半分に不安に思っていることをザーッと書き出していきます。
具体的にはわからないけど、とにかく不安で仕方ない、ということもあります。抽象的でもいいので書き出してみましょう。
そうして考えながら書き出していくと、不安なこととは何かと、ある程度はっきりとした形が見えてくるようになります。
不思議、書き出すだけで不安が収まる?
こうして不安を書き出していくと、なんだか不安がかなり柔らぐかと思います。
何が不安なのかを言語化できれば、それは自分の置かれている状況を客観的にみられたという証拠です。
いわば、問題をある程度整理できた状態となります。
頭の中をグルグルと回っていた不安が、対処すべき内容になったということに変わる瞬間です。
これだけでも、脳の負担はかなり減らすことはできます。
不安をアウトプットしたら、願望もアウトプットする
ここまできたらもう一つ進んでみましょう。
今度は、左側に書いた不安に対して、右側に「こうなってほしい」「こうあれば楽」といった願望(いい結果)を書き出してみましょう。
たとえば左側に「明日のプレゼン、大観衆、上司も来ている」という不安があるとしたら、
右側は「プレゼンは大好評、みんながうなずいている。上司もほめてくれてうれしい」といった簡単な内容で構いません。
ここで「感情」を入れておくのもポイントです。うれしいとか、楽しかったとか、そういうポジティブな感情ですね。
これはあくまでも願望なので、せっかくなので最高の結果で終わる願望を書いていきましょう。そして、左側の不安にバツ印をつけておきます。
不安というのは、いわばネガティブな妄想です。これからのことを想像して恐れてしまっているということです。
このネガティブな想像をポジティブな想像に書き換える作業をすることで、不安を解消できます。
本質的には解決できていなくても、潜在的には書き換わっているので、これで脳の負担を減らすことができます。
継続すると、不安を具現化でき、対策がたてやすくなる。
この不安のアウトプットを書き換えることを継続的に行っていくと、段々とメリットが出てきます。
アウトプットされる不安がどんどん具体化されていきます。
不安が具体化するということは、問題が具体的になっているのです。
問題が具体的になれば、対策も明確化しやすくなります。つまり、対処しやすい形で不安を客観的にみられるようになります。
1~2週間程度続けていけば、ある程度変化が出てきます。
ちなみに、不安のアウトプットをする時間は、眠る前の5分程度で構いません。作文をつくるわけでもないので、時間はかかりません。
3週間も続ければ、習慣化しているので、よりスムーズにアウトプットを出来ることでしょう。
おわりに
不安の種というのは尽きません。人間だれしも、大なり小なり不安というものがあります。
頭の中でうまく処理できればいいのですが、多くの人はそうではありません。
みなさんも、不安をアウトプットして、ぐっすり眠れる睡眠を迎えましょう。
参考文献
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