夜に睡眠をとるときの時間は大切です。
特に、世間一般的に言われている睡眠の常識には囚われないほうがいいです。
↓文章を読み上げてくれます(.WAV)
睡眠サイクルは人それぞれ。自分の睡眠サイクルは何分だろう。
一般的に周知されている睡眠の常識の一つに「睡眠は90分サイクルで起きたほうがいい」と言われていますが、そんなことはありません。
睡眠には浅い睡眠のレム睡眠、深い眠りのノンレム睡眠があります。
睡眠サイクル90分説は、眠りの浅いレム睡眠は90分サイクルで訪れ、このレム睡眠の90分の倍数でおきればスッキリ起きられるという説です。
しかし、入眠からレム睡眠になるまでの時間は個人差があり、睡眠サイクルは「100分±30~40分」となります。
また、90分で起きなければいけないと無理矢理起きると運悪くノンレム睡眠で起きてしまうこともあります。
レム睡眠は睡眠の後半になると時間が増えていくため、寝る時間を基準に90分サイクルで起きる時間を決めるより、寝る時間は別にして起きる時間を一定にしたほうが簡単です。
忙しくても、疲れていても、起きる時間は一定にしよう。
ただ、どんな人間でも、完璧な睡眠時間を毎日できているかというと、そうでもありません。
夜に飲み会や外食が入ったり、オンラインミーティングが入ったり、朝に朝活での講座があったりと、寝る時間はバラバラになります。
しかし、いつも決まって眠っている時間と起きる時間、これは意図的にほぼ一定にするほうがいいです。
たとえば、毎日6時に起きている人であれば、夜中の0時に寝ようが3時に寝ようが、起きる時間は6時としておくことです。
旅行や外出などで、いつもよりも早めに起きる予定があるときは、数日前から早起きする癖をつけておくといいでしょう。
「〇〇時には寝よう」といったことを意識しなくても、自分にあった就寝時間はあると思いますので、その時間に寝るといいでしょう。
当然ですが、睡眠時間を削りすぎると、体調が崩れてしまいます。目安として、起床4時間後に頭がすっきりして活動できる睡眠時間を確保しましょう。
何度か書いていますが、寝ても疲れが取れていないと感じるときは、光があたる窓の近くの床で二度寝をしたり、早めに寝ることで調整しましょう。
たまたま「今日は寝つけなかった」と、その日限りの睡眠を振り返るよりは、「疲労している状態が続いている」のであれば、休日も起きる時間を一定になっているかを確認してみましょう。
恐怖。睡眠時無呼吸症候群の話し。
睡眠と生産性については依然にも書きましたが、ここで避けてはいけない病気があり、それが「睡眠時無呼吸症候群」です。
睡眠時無呼吸症候群とは、いびきをよくかき、寝ている間に息が止まる病気で、ふくよかな方がなりやすいですが、日本人は顎が小さいため、痩せている人でも比較的発症しやすいです。
症状は、
- 日中の眠気
- 朝の倦怠感
- 寝起きにのどが渇いている
- いびきが多い
- 日中のイライラ
このようなものがあります。
イライラについては、脳が休まらないことで前部帯状回が扁桃体の抑制ができなくなりイライラしやすくなると言われています。
もし、上記のような症状が出た場合は、睡眠時無呼吸症候群を疑いましょう。
また、こういった人は「アルコール」に気を付けましょう。
アルコールには筋弛緩作用(きんしかんさよう。筋肉がゆるゆるになる。)があり、抗重力筋(重力に対して姿勢を保つための筋肉)を弛緩させ、気道が閉じやすくなります。
この状態はいわば、首を絞められているのと同じ状態です。
気道が保たれなくなると、交感神経が優位になり、自分が気づかない程度に寝ている間、脳の覚醒を繰り返し、浅い眠りになりやすいです。
睡眠時無呼吸症候群は、短期的には日常生活に困る程度ですが、中長期的には脳卒中、心筋梗塞などの心血管イベント(心臓の血管が原因となる病気。)につながります。
今後の健康寿命を延ばすためにも、心当たりがあれば医療機関を受診するようにしましょう。
あまり参考になりませんが、漫画「鬼滅の刃」で、呼吸を封じられた剣士は、鬼にやられて死にますよね。無呼吸というのはそれほど危険な状態です。
おわりに
睡眠は一般的に90分サイクルと言われていますが、これは万人に当てはまる常識ではありません。
睡眠には個人差が大きいため、起床後4時間後に頭がすっきりしていれば、睡眠は問題ないかと思います。
また、睡眠時無呼吸症候群には気を付けなければなりません。
自分では気づきにくい病気なので、普段の自分を観察し、健康寿命を延ばし、元気な人生を過ごしましょう。
最も後悔するパターンの内の1つで、身体が動かなくなってから、「あの時ああしておけば」ということだけはないようにしましょう。
参考文献
|
寝具選びのの参考に↓
昭和西川㈱のページ
ビーナスベッド㈱のページ
前月のブログ状況報告↓
2021年6月近況報告
こちらにも参加しています↓