お知らせ

自然と相手に合わせた説明ができる人こそ、頭がいい人?説明力が高い人も貴重な人です。

説明力をつける

記憶力と要約力が、頭がいい人の特徴となるかと思います。どちらが欠けても、「多分、〇〇はいいんだけどね~」と言われて終わりになります。

ただ、この2つの力が高くても、社会人としては実践的に向いているというよりかは、勉強(業務を覚える)ということに役立つ感が強くなります。

社会人ではこれらをアウトプットする「説明する力」が特に必要となってきます。

↓文章を読み上げてくれます(.WAV)

話しをするとは、自分が考えることを説明すること

人がどういうときに説明をしているかわかるでしょうか。

自分たちが考えるよりも多くの場面で、人に何かを説明しています。

例えば単純に、誰かに仕事の説明をしたり意見を伝えるときには、説明をしています。「ここはこうやる」「これはこだから」等とです。

プレゼンテーションも当てはまります。自分の頭の中にあることをプレゼンするときも、見方を変えれば説明をしていることになります。

自分が考えたことを誰かに伝えるという行為は、説明と言い換え得てもいいはずです。

要するに説明とは、「話をする」ことそれ自体と言えなくもないのです。誰かに何かの話しをするときはいつでも、自分が考えたことを説明しています。

話しがうまい人は頭がいいというイメージがあるかと思います。口が回って、自分の考えをすぐに話せる人は、傍らでみていて「この人は頭の回転が速い人なんだな」と感じるかと思います。

「話がうまい」というのは「説明がうまい」ということになります。

そう考えると、頭のいい人は説明力が優れていると言えるのです。

勉強ばっかりしている人はコミュニケーションが取りにくい、というイメージもありますがそれは偏見で、むしろコミュニケーション能力は高い傾向にあるそうです。知識もあるので話しのネタも多いので、人に説明する力も自然とつくようになります。

相手が知っていることに関連付けてはなしてみる

説明する力というのは、いったいどうやったら身に着くのでしょうか。

これも、「日常の解像度」の違いで説明することができます。

そもそも説明が上手い人、話しが上手い人は、何が優れているのでしょうか。何が優れているから、相手に物事を理解させることができるのでしょうか。

話しが上手い人と言われると、誰しも知っている人物であれば、それは故スティーブ・ジョブズ氏です。

プレゼン1つで、スマートフォンという、まさに「世界を変えた」機械を売りまくった人物です。

彼の説明を聞いて、世界中の人がスマホを買うようになりました。

ではなぜ、故スティーブ・ジョブズ氏のプレゼンが優れていたのが、その答えは「視点の角度」にあります。

その視点の角度というのは、彼はスマホのことを「携帯電話だ」と言いました。

スマホは携帯電話の機能も有してはいますが、それが本質ではありません。みなさんだって、スマホの電話機能だけを使っているわけではありません。

インターネットで検索して、アプリを使って、ゲームをして、メールをして等。スマホは「パソコン」としての機能の方が高いです。

コンピューターを小さくして持ち歩き可能にしたものこそが、スマートフォンです。

それを故ジョブズ氏は「携帯電話」と言ったのです。これはなぜかと言えば「携帯電話」が多くの人にとって「既に知っているもの」だったからです。

「パソコンをなんで小さくする必要があるのか」、と多くの人が考える中で「携帯電話なのか、だったら今度買い換えよう」と、携帯電話の代替物として多くの人が買うようになりました。

そしてその便利さに釣られて、スマホは世界的に大流行しました。

相手の既知と自分の説明を結び付ける

人間は「まったく新しいもの」は理解できません。ある程度想像がつく「自分たちの知識の範囲内にあるもの」なら理解できますが、想像かつかない程に自分と距離のある事柄には理解できません

だから、故スティーブ・ジョブズ氏はスマホを「携帯電話」だと説明し、そしてそれが理解されて今に至ったというわけです。

説明が上手い人というのは、それは、相手の既知と自分の説明を結び付けることです。

究極的に言ってしまえば、人は、自分が知らないことは理解できません、

すでに理解していること以外は、どんなに人に説明されてもわからないのです。

説明の上手い人は、このことをよく知っていて、相手の既知に合わせて物事を説明することができます。

おわりに

記憶力と要約力がいい人は頭のいい人の特徴となりますが、これに説明する力を加えることで、ようやく対外的にも頭がいい人と言われます。

つまり、誰かに物事を説明する力が欠如していれば、それは相手に伝える力がないことと同じ意味です。

説明が上手いひとというのは、相手の立場や目線にたって話しをしてくれます。

つまり、頭がいい人は相手が知っているものと結びつけて説明をしてくれるので、説明を受ける側も、より理解できるようになります。

 

復習

頭のよさについて今まで書いてきたことです。

日常の解像度

普段の生活の中からでも、常に感度を上げている人はそこから知識を増やすことができます。身の回りのことをはっきりとみることで、自分で疑問を持つことができ、そこから考えを掘り下げていくことができます。

日常生活を常に「解像度の高いカメラ」でみているようなものです。

日常の解像度のあげ方

例えば、牛乳を例にとってみると、東京に住んでいる場合は生産地「群馬県」「千葉県」と書いてあります。牛乳は北海道とイメージがありますが、なぜなのでしょうか。

答えは小学生の社会の授業でならった「近郊農業」です。鮮度が大切な食糧は、近くで生産して輸送した方がコスパもいいですからね。

このように、日常生活の中にあるものからでも知識を増やす機会になります。これは、ビジネスにも役に立つ方法です。

覚えやすいものと覚えにくいものは人それぞれ

頭のいい人でも、全てのことを覚えられるわけではありません。

九九の段を覚えるのが得意な人と苦手な人がいるように、記憶力は人によって違います。

記憶するには関連付けておぼえると楽

物事(漢字や英単語も)にはなぜそうなったのかという背景や、歴史で言えばその出来事の前後の脈絡があります。

丸暗記でなく背景や脈絡を知ることで、記憶をしやすくなります。

記憶するにしても、頭の中を整理しながら覚えると記憶しやすいです

なんでもかんでも関連付けて覚えると言うよりは、きちんと頭の中を整理しながら覚えると、より記憶しやすくなります。

覚えるときも、クローゼットの中を整頓するがごとく、最小限の物だけを収納するように覚えてみましょう。

そのコツとしては、同じものでも違った角度でみることで、覚えやすい解釈を得ることができます。

原因があって結果が存在するため、「なぜ」という疑問を常に持ち続ける

物事には原因があって結果があるのですが、世の中のほとんどのものは結果しか見えていません。

それをいきなり覚えようとしても中々覚えられないので、まずは原因を追究するところからはじめると、理由を知ることで物事の記憶する力がついてきます。

原因を調べるための具体的な方法4つのコツ

  1. 特徴的な言葉や数字の原因を探す
  2. その言葉、数字を使って「何故」と考える
  3. その数字、言葉の背景を調べる
  4. 「何故」に対する解答を考える

これらを基にして、原因思考法を実践してみましょう。

他の物事に関連付けて覚える

関連付けて覚えることができれば、そのことを覚えやすく忘れにくくなります。

そして、記憶する努力も、最小限の力で最大限の成果を発揮することができます。

一つ覚えればまた一つ、関連付けて頭の中を整理して覚えることで、思い出すときも一つ思い出せば芋づる式に思い出すことも可能です。

具体的な関連付けるやりかた

  1. ノートやメモ用紙を用意し、一番上に「原因」と書く
  2. 原因から派生する結果を書く
  3. 原因と結果をつなげる
  4. そのノートをとっておき、他の結果と結びつけられるようにする

要約する力である要約力こそが頭の整理がよくできる人

人の話しを聞いたり、本を読んだりしたときに、その内容をまとめることができる要約する力もまた、頭のいい人と言われます。

要約するという事は、無駄なところを削ぎ落して必要なところだけを残すという力になります。

つまり、大事なところ、言いたいところを理解する力があるので、これができる人は重宝します。

要約をするためのプロセス

  • 具体的な中身に入る前に、それに至る流れを理解する
  • その流れの中で、具体的な中身がどのように位置づけられるかを考える
  • この2つのプロセスの中で、重要なポイントを探し、マーカーを引くようにその点を重点的にみて、覚えて、まとめる

自己紹介は要約する力を発揮できる

自分自身を紹介する自己紹介、多くの方が経験していますが、短い数十秒、長くて1分で自分のことを相手に伝える行為となります。

就職活動では、この自己紹介の良し悪しで自分の未来が決まると言っても過言ではありません。

20年以上生きてきた経験を、たったの数十秒にまとめて話すのですから、最も言いたいことだけを言うしかない場面です。

自分の根幹をなしている「背景」や「元」になることを話すと、相手によく伝わります。

上流探しをするコツ

①その言葉の定義をはっきりさせる

②そもそもどうしてなのかを探してみる

③その前に何があるかを考える

この3つを踏まえながら考えてみる。

上流と下流が繋がったときに、要約が成立する

下流(結果)と上流(背景)をつなげることで要約することができます。

しかし、上流が1つでも、下流が1つとは限らず、同じ背景でも、結果は複数になることが多いです。

また、本や文章では、最初と最後の部分にこそ、上流と下流となる要素が詰まっているので、そこが重要な部分になります。

要約づくりの具体的な方法

①流れ探しの中でみつけた上流の中から、キーワードのみを抽出する

②そのキーワードと、要約したい事項がリンクする部分を考えて、つなぎ合わせる

③つながったキーワードを使って上流の説明をしつつ、事項を説明する

 

参考文献



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