睡眠にとっていい食べ物はトリプトファンを多く含むものだと紹介しましたが、
舌を鍛えることで、美味しく食べることもできます。
↓文章を読み上げてくれます(.WAV)
日本食は食育にいい料理が多いです。三角食べや野菜先食べを意識しよう。
日本の食事は「舌」を鍛えるのにはとても適しているそうです。
塩味、三位、甘味、うま味、苦味とさまざまな味があり、主食のお米と主菜、副菜、汁物など味の薄いもの、濃いものを交互に少しずつ味わえる食べ方ができるからです。
血糖値の急上昇を予防し、自分の「舌」を鍛えるには「野菜先食べ&三角食べ」が効果的です。
「三角食べ」というのは、日本の食育でも用いられてきた食べ方です。お米やパンなどの主食と、魚や肉などの主菜、お味噌汁やスープなどの汁物を順序良く食べる方法です。
「野菜先食べ」は血糖値の急上昇を予防できます。
ご飯先食べ、野菜先食べ、三角食べを比較した研究では、野菜先食べのみが血糖値の急激な上昇を防ぎました。
また、野菜先食べと三角食べは食前の血糖値への穏やかな戻りを示しましたそうです。
口中調味という言葉があります。これは、お米とおかず類を交互に食べ、口の中でゆっくり混ぜ合わせることで味の変化を楽しむ食べ方です。
一口を味わいながら食べることで、消化を助け睡眠時の内臓の負担を減らせます。
味付けが濃いもの、味付けが薄いものと一緒に食べることで口の中で「自分にちょうどいい味」ができ、自分の舌に合う自分だけの味わいをつくり、「舌」を鍛えることができます。
同じ料理を食べ続けることは、味に慣れてしまい味付けが濃くなってしまうこともあります。
しかし、三角食べをすると口中調味により、一口一口の味を察知しながら味わうことができます。
口中調味のいいところは、舌を鍛えるだけでなく、セロトニンを増やすことにもつながります。
お米だけで食べるよりも、おかずと一緒にお米を食べる方が、口の中で変化する味わいを感じようとするために噛む回数が多くなります。
リズム運動である「噛む」回数が多くなると、セロトニンを食べることで増やすこともできます。
また、よく噛めば消化や吸収しやすくなり身体にも睡眠にもやさしい食べ方となります。
食事のときは一口につき5回は噛むようにしましょう。
同じものを食べ続けることを習慣化してしまうと、その食べ物しか食べられなくなる。
薄味のものをずっと食べていると濃い味が食べられなくなります。
同じように濃いものを食べているとやはり味が薄いものではなく濃いものを食べたくなります。
いつも総菜パンを食べていると、総菜パンを食べたくなります。ラーメンを食べているとラーメンを食べたくなります。
人間の身体はつねに環境に順応していきます。いつも食べている食事へ、舌や腸内細菌、脳の習慣ができてきます。
なんとなく食べたいものは身体がほんとうに食べたいものではなく、身体の習慣になっている可能性があります。
自分が食べなれている食事を「自分の身体が喜んでいるか」と、自分の身体に聞きながら一度食べてみましょう。
その食事をしたときに自分の身体が喜ぶ感じがしなければ、食べるのをやめてみましょう。
本当に身体にいい食べ物がわからなくなったら、2週間ほど違う食べ物を食べてみる
食べ物の味を感じる「味蕾(みらい)」は約10日で生まれ変わります。
塩気が強いものが食べたい、甘いものが食べたい。とコントロールできずたくさん食べてしまうという方は、一度、身体にとって美味しい食べ物を2週間食べてみましょう。
2週間食べた後に、元の食事を食べた時、味の変化に驚くかもしれません。
舌が鍛えられると自分の身体にとっておいしいものと、そうでないものがわかります。
だんだんと舌や腸内細菌、脳が調整されることで自分の身体が喜ぶ食事を無意識に選ぶことができるようになります。
まずは本当に自分の身体が食べたいものを察知する感覚をつけていきましょう。
おわりに
本当に自分に合った身体にいい食べ物を食べているというのは、案外わかりづらいものです。
もし、偏った食事をやめられなくなった場合は、2週間ほど我慢してみましょう。
自分の身体が食べたいものをみつけるのも、睡眠改善の1つです。
参考文献
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寝具選びのの参考に↓
昭和西川㈱のページ
ビーナスベッド㈱のページ
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