この記事はこんな人におすすめ
- スキル獲得、キャリア形成に集中して取り組みたいけどどうすればいいか悩んでいる
- いつも納期がギリギリで、仕事中も余計なことで気が散って悩んでいる
- キャリア形成をした人ってどんな人なのか知りたい
結論は、楽しみながら集中して取り組む
高いレベルの専門性を身につけるためには、正しい方法で10,000時間(毎日3時間で約10年)を費やす必要があると言われています。
成功者の多くは専門性がありますが、どの人たちも相応の下積み時間があり、そのことに集中して取り組んできました。
集中するというのは、アンチロールモデルを切り離し、進捗を可視化した環境で、時間を忘れてまで取り組むこと。
キャリア形成には多くの障壁がありますが、ゴールまでは最短ルートで進むのが吉です。
このブログは、以下の書籍を参考に、自分の考えと経験を加えながら書いています。
何かを始めようと思った場合、トレーニングや勉強といった学習をする必要とすることは多いです。
しかしここで、高額なプログラムや研修を受講する必要はありません。
継続学習受講料が無料か、安価なコースについて調べます。
継続学習に高額なコストがかかってしまうと、予算が続かなくなり諦めてしまう原因に。
今現在では、YouTubeやブログなどでも、費用をかけずに学習できるチャンスはいくらでもあります。
スキル習得の証明になるからといって、ひとつの試験に受かることだけを目標にするのはNG.。
学びは続けるものだと考えると上達も早く、つねに新しくて需要のあるスキルが獲得できます。
自分をアップデートしていかないといけませんね
継続学習は、無料(あるいは安価)なリソースを活用しながら、自分の都合に合わせて増やすこともできる。
例えば、毎朝のルーティンとして、自分が関心を持っている新聞や雑誌の記事に目を通す。
オンライン講座のポッドキャスト番組を聴く、本を読むなどです。
継続学習では、MEプラス(自分が思い描いた理想のキャリアに到達した自分自身)が備えている専門性の向上を目指して行うべき。
到達したいゴール(新スキルの獲得)へ向かうプロセス(読む、聞く、見る、書く)のために割り当てる。
このプロセスが続けば、中期的な成果がでます。
すると、最短距離で憧れのキャリアに近づけます。
エキスパートになるためには、継続学習に使う時間のうち80%を主要なスキルの向上にあてることがおすすめ。
余計なスキルに時間をかける必要はないですね
動画制作なら動画編集技術、宣伝ならマーケティングスキルなどですね。
フロー状態は、時間を忘れるくらい完全に集中して、ある事柄に入り込んでいる精神状態のこと。
アメリカの心理学者のミハイ・チクセントミハイはフローについて、「本気で取り組まざるをえないぐらい難しい継続学習の最中に経験する精神状態」だと説明しています。
チクセントミハイは、フロー状態の効果を上げる精神状態を次のように話しています。
①大きな喜びと満足感を感じている精神状態がベスト
②上記以外に感じる不安、無気力、興奮、退屈、抑制、緩み、心配といった精神状態は、どれひとつとっても最適な学習を促進しない
ただ、人によっては、フロー状態に入るには②の精神を1~2つ経てからなる人もいますので、あまり縛られないようにするといいです。
アメリカのジャーナリストであるマルコム・グラッドウェルは、著書「天才!成功する人々の法則」(講談社刊)のなかで1万時間の法則(10,000-Hour Rule)を提唱しています。
それによれば、高いレベルの専門性を獲得するためには約1万時間の練習を積まなければならない。
当然これは平均値であり、得意な分野であればもっと短く実現できますし、逆に長くかかる人も。
重要なのは、正しい方法で行い、それにはフロー状態が伴うことです。
正しい方法で継続しての努力は期待を裏切らないってことか
スウェーデンの心理学者アンダース・エリクソンも「目的意識をもった作業こそが重要」だと述べています。
フロー状態に入るには、気が散る要素を取り除いた環境で完全に集中しなければならない。
エリクソンは、集中が続いたあとは、エネルギーを消費するため疲かれるとも指摘。
人間は、ひとつの作業を続けていられるのは90分が限界だということです。
フロー状態に入りやすい時間帯は人によって異なります。
個人的には、起床後の朝の時間帯、あるいは夜のリラックスタイムに多い人が集中しているように思えます。
逆に、食後やストレスが溜まっている時は、フロー状態に入るのは困難でしょう(私的にも過去1度もない)。
心はともかく、頭がフル回転していますから疲れますね
集中している人ほど休憩を大切にするのはこのためです
この本の著者は、本を出版する上で怠けないようにしていたことは、毎日の執筆スケジュールを作ったこと。
予定していた分量を書き終えた日数は少なかったようですが、自分の進捗状況を可視化することに。
途中で予定を微調整しながら、あまり遅れずに仕上がった。
プロジェクトへの没頭、フロー状態に入る習慣化、多少の遅れならすぐに取り戻せ、予定通り書き終えることができたそうです。
活動の状況と節目ごとの到達度をチェックして、進捗状況を可視化することが重要。
目的に向けて道を外さず効果的に進むためには、活動の進捗状況を自分でモニタリング(監視)する必要がある。
週に1度、1時間ずつかけて、それまでの1週間に行ったことを記録し、翌週のゴールを決める。
モニタリングは、継続学習だけでなく人脈作りにも活用するのがおすすめ。
モニタリングの利点は次の3つ。
①プロセスが着実に前進していることがわかる
②積み上げている記録を視ることができる
③自己満足感が出る
なんとなく感覚や場当たり的にやっている人は多いかと
進捗管理を作ることは大変ですが、見返りも大きいです
自身の活動モニタリング用のテンプレートは次のとおり。
モニタリング項目 | 内容 |
①先週、私は | 近い将来やりたいことと思う仕事に就いている20人をリストアップ |
②先週の活動で、ゴールに向けて進むうえで役立ったこと | 新しい仕事に就くまでのプロセスについて、 アドバイスをくれそうなメンター一覧を作成 |
③先週、活動して感じたこと | 退屈な作業だったが、考えの整理ができて希望が湧いた |
④今週、私は | 月曜日の夜に2時間かけてメンター候補者にメールを送る |
⑤今週の活動でできそうなこと | 何人かのメンター候補者と1対1で会う約束をし、 人脈を広げることで新しいチャレンジについて知恵を借りられる |
活動を振り返るときには、キャリア形成ゴールとの関連性を明確にしておくことが大切。
すると各活動の効果がはっきりし、MEプラスのイメージもより具体的に。
自分の活動とMEプラスがつながれば活動の要点がはっきりし、この先、壁にぶつかっても、実現するまでやり抜こうと思えます。
感情も落とし込むと楽しい活動もみつけやすくなるぞ!
ここで大切な点が1つあります。
ふたつの「楽しい活動」は両立しないということ。
複数の活動を行っている時の自分の活動をチェックしてみると、一方は楽しめるが、もう一方を同時にやると作業効率が悪くなったり、疲労感が出たりする。
つまり、充電期間がそれ相応に必要です。
自身の活動をモニタリングするときに今週の目的を書き込むのは、顕著性バイアスを上手く利用するため。
顕著性バイアスとは、特に目立つ活動、強く意識している活動に注意を向けようとする心理的傾向
今週の目標を決めて、その目標をキャリア形成ゴールの観点からそこで生まれる付加価値と結びつけて考えると、そのための活動を常に意識するようになる。
すると、目標を達成できる可能性も高まる。
目標設定を毎週のルーティンにしてしまえば、やるべき活動に意識を向けて習慣ができ、無意識に行えるようになる。
たとえ「近道」から外れたとしても、その要因を振り返ることができる状態にしておけば、原因がわかります。
集中する対象に意識させるんですね
シングルタスクで集中的にやりましょう
活動を始めるにあたっては、90分の活動を毎週1度は行うようにしましょう。
今でも忙しすぎて余裕がない人は、MEプラスに関する活動のためにも意識しましょう。
平日に全く時間が取れない人は、休日に行う。
これは自分の未来に向けた投資だと思えば、オフの時間を少しだけ削っても文句はでないでしょう。
毎週1度の90分にする理由は次の3つ。
①疲れ切ることがない
②フロー状態に入るためには十分な長さ
③前に進むという好循環が生まれる
実質的な作業が可能で、進んだことが実感できるのが90分です。
SNS、TV、これを削れば時間が作れる人は多いです
フロー状態は時間短縮にもなりますから有効活用します
変化を起こそうと思った障壁のひとつに、友人、家族、同僚たちからの反応があります。
自分にとって大切な人たちが、キャリア形成ゴールにそぐわない行動をとるかもしれない。
自分自身、大好きな人たちと一緒になってゴールへの道のりを逆行する行動を楽しんでしまうかもしれない。
週に1度程度ならまだ構わないが、度を過ぎるとMEプラスを目指す努力が損なわれます。
断る時の壁は、周囲から向けられる「批判的なリアクション」への対応がカギとなります。
1 相手に確実な情報を伝え、これまでの行動をやめると思うならその通りに説明
2 今後頻度を減らすなら、確実に参加できる日程を伝え、決めた約束はしっかり守る
3 笑顔ですべて行う
相手の反応に罪悪感を感じるかもしれないが、気にしすぎないように。
丁重な断り方は大事だね
アンチロールモデル(こういう人にはなりたいくない)には憂うつな気分にさせられます。
「あなたみたいな人は出世できない」「チャンスはカッコいい人にくる」「どうせ失敗するのは目に見えてる」。
こういうセリフは、自分と関係が近い人ほどこたえるものです。
ネガティブな会話から、有害なナラティブ(思い込み)が肥大化するので、こういう話をする人とはキャリア形成の話しはやめておくのをおすすめします。
周囲にいるかもしれないアンチロールモデルの影響をできるだけ小さくするには、ゴールまでの道のりを理解してくれるロールモデルが必要
誰もが支えを必要とする。
それはMEプラスも同じ。
ロールモデルは、意欲を掻き立ててくれる存在。
障壁に阻まれた時、ロールモデルは自分の時間を割いて、先へ進むための方法を探す力になってくれる。
ポジティブなロールモデルには、将来の自分についてつつく隠さず話しができ、弱い自分をさらけ出せます。
最低でも1人はポジティブなロールモデルを見つけましょう。
周囲にいなければ、職場外でも真剣に探します。
運がよければ、様々な視点から助言してくれる複数のロールモデルに恵まれます。
必要なのは行動と根気。
目的をもった計画さえあれば、最短距離でゴールにたどり着ける。
親や友人の影響って、意外に大きいんですよね
どの環境でも、支えは重要です
時間は有限ですのでいかに使いこなすかが大事。
専門性を高めるには集中して取りむ時間を作り出しましょう。
なりたい自分になるショートカット思考のまとめです。
- 高額なコストをかけなくても継続学習はできる
- キャリア形成に必要な主要スキルには80%の時間を使う
- ある対象に時間を忘れるほど取り組む「フロー状態」に入ると作業がはかどる
- 高いレベルの専門性を身につけるには正しい方法で10,000時間かける
- 進捗を可視化することで活動状況を振り返る
- 顕著性バイアスを使って集中して取り組む環境づくり
- 90分の活動を毎週1回以上は行う
- ロールモデル(こうなりたい人)を見つけて心の支えにする
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【確証バイアス】
以前から持っていた考えを裏付ける情報を好んで選択しようとする
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視覚化された未来の自分。
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【システム1(速い思考)・システム2(遅い思考)】
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慎重に決断したり、熟慮するのがシステム2
【ベン・フランクリン効果】
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