この記事はこんな人におすすめ
- 最近、体調が優れずずっと調子がわるく悩んでいる
- 体に悪い食べ物を食べると、どんな影響があるか知りたい
- 便秘など、お腹の調子がわるくてなんとかしたい
腸内環境が全て!
私たち人間の腸には約1,000種100兆の細菌がおり、この「腸内フローラ」(腸内細菌叢)の乱れは、様々な病気につながることが考えられています。
腸内環境は病気以外にも、各臓器の健康状態、心の状態、寿命にまでつながることがわかってきました。
様々な食文化を取り込める現代ですが、健康的な腸内環境を保つには、何を食べるかがますます重要です。
このブログは、以下の書籍を参考に、自分の考えと経験を加えながら書いています。
私たちの体には心身の健康を保つうえで要となる部分がありますが、それが腸です。
日本人は古くから「腸」の大切さに気が付いており、腸が心や脳と深くつながっていることを知っていたようです。
「腹が立つ」「はらわた煮えくりかえる」「腑に落ちる」など、の言葉があったり、武士が切腹をするのも、「腹(腸)は心や感情、魂が宿る場所」と考えられていたからだと思います。
ですが、時代の流れと共に、腸の大切さが忘れさられ、やっかいな現代病が増えてきてしまいました。
腸や腸内細菌研究の進展により、腸と脳の間には「脳腸相関」という深いつながりがあることが科学的に明らかになってきました。
人間の健康は「腸」が中心ということですね
食べたものを消化・吸収する場所が腸ですからね
腸と脳が深くつながっていることに気が付いていたのは、中国人も欧米人も同じです。
中国に端を発する東洋医学では、へその下に位置する「臍下丹田(せいかたんでん)」を生命エネルギーの源泉として重視してきました。
診察時に腹部を触診する「腹診」が行われてきたのも、心や体の異常は腸に現れやすいと考えられてきたからでしょう。
英語では、腸のことはgut(ガット)といいますが、このgutを用いた慣用句はたくさんあります。
例えば、根性のことを「guts(ガッツ)」、直感のことを「gut feeling」と言います。
つまり、論理的な考えでない「本能的な感覚」は、脳ではなく腸に宿ると考えられてきました。
今、科学的に次々と解明されつつある「腸と脳のつながり」は、古くからの世界共通認識だったと言えます。
慣用句は普段使っている語句で表現することが多いですからね
お腹はそれだけ重要な器官ということです
この数十年の間に、腸内細菌の研究が急速に進んでいます。
日本人に増えてきている多くの病気や不調は、腸に棲みつく100兆個の細菌がつくる「腸内フローラ」の乱れと密接に関係していることが明らかになってきたそうです。
腸内フローラが乱れると、下痢・便秘・肌荒れなどの不調が起こりやすくなります。
また、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、大腸がんなどの腸の病気が起こりやすいです。
さらに、脂肪肝・糖尿病・肥満・高血圧・動脈硬化など、多くの病気や不調が起こりやすくなります。
この数十年、こういった病気は劇的に急増しています。
古代ギリシャの医学の父ヒポクラテスは、紀元前3世紀には「ALL disease begins in the gut(全ての病気は腸から始まる」と見抜いていました。
腸内フローラを整えることは、心と体の健康に直結する重要な要素だということです。
〇日常生活
・便秘・下痢・肌荒れ・うつ病・・・etc
〇病気
・過敏性腸症候群・潰瘍性大腸炎・クローン病・大腸がん・・・etc
〇生活習慣病
・脂肪肝・糖尿病・肥満・高血圧・動脈硬化・腎臓病・アレルギー疾患・子宮内膜症・認知症・・・etc
そんな昔から腸が大切とわかっていたんですね
時代の変化は激しいですが、人間の構造は進化していませんからね
腸内フローラの乱れがうつ病や認知症、自閉症などの原因になると、初めて聞けば驚くかもしれません。
たかが消化器官が、感情や思考にまで影響するわけがないと考える人もいるかと思います。
人間の赤ちゃんが育つ家庭で最初にできる過程はどこかというと、脳でも心臓でもなく、「腸」です。
人間の体は腸から発生し、口や肛門が作られるとともに、脳や心臓が作られます。
イソギンチャクやミミズ、ナマコのように脳をもたずに腸しか持っていない生物がいる一方で、腸がない動物はほとんどいません。
腸は生命の根源です。
こう考えると、腸が脳や心の働きを左右しているとしても、不思議ではないでしょう。
そもそも、腸は人体最大の免疫器官であり、私たちが視覚・嗅覚、味覚、食感で感じ取れない食品中の病原体などの有害物質にも敏感に反応して排泄します。
腸は驚くほど緻密なセンサーを持っており、外界からの遺物の侵入を防ぎ、私たちの健康を守ってくれます。
腸は予想以上の働きをしているのでしょうね
ウイルスへの対策も、腸が行ってくれます
「ストレスを感じるとお腹が痛くなる」「会社に出勤したらトイレに行きたくなる」「便秘が続いて憂うつになる」
このようなことは多くの人が日常的に経験していると思います。
これらは全て、腸と脳の関係、いわゆる脳腸相関を示す典型例となります。
腸と脳とは、自律神経(自分の意志とは無関係に血管や内臓の働きを支配する神経)やホルモンなどを介して互いにつながっています。
腸になんらかの異常が生じると、その情報は自律神経を介して脳に伝わり、腹部の不快感や痛みと共に抑うつや不安などの感情を発生させます。
そして、これらの感情は自律神経を介して腸に伝わり、腸の状態をさらに悪化させることになるという悪循環を生じさせます。
便秘とうつ病は併発しやすく、腸内環境が悪化して便秘が続くとうつ病を誘発するだけではありません。
うつ病になると、自律神経の活動力が落ちて腸の働きが低下し、便秘になる傾向があることが知られています。
最近では、脳腸相関には、腸内細菌が介在していることも明らかになっており、「腸と脳は腸内細菌がメンタルを左右する」という概念も出てきています。
気分を前向きにしたり精神を安定させたりする「セロトニン」や「ドーパミン」といった脳の神経伝達物質は、腸内細菌によって大腸で作られることがわかっています。
さらに、腸内細菌のバランスが乱れると、感情や性格まで影響するそうです。
実際に、認知症やうつ病の人の便を調べると、悪玉菌の一種であるウェルシュ菌が非常に多く検出されるそうです。
便秘がちで腸の働きが低下した人たちは、集中力の欠如や物忘れの増加を感じているという研究結果もあります。
身体の問題は、社会問題にも発展しそうですね
体調不良だと、生産性も下がりますからね
腸と脳は互いに密接に関係しており、腸が乱れるとその影響は脳にも及びます。
そして脳に及ぼした影響が、腸に返ってくる、つまり悪循環をします。
そのループを繰り返すと、心と体に深刻な悪影響を及ぼし、うつ病や認知症、糖尿病などといった生活習慣病などにもつながります。
逆に言えば、この悪循環を止めることで、心と体の健康を取り戻すことができ、深刻な病気にり患するといったリスク回避もできます。
腸に良い生活は、それほど難しいことをせずとも行えます。
一言で言うと「腸内の善玉菌を増やす生活」をすることです。
そのためには、悪玉菌を増やす食事である動物性脂質や動物性タンパク質の過剰摂取を避け、塩分や糖分の摂りすぎに注意することが重要です。
腸内フローラを乱す抗生物質や食品添加物にも注意しましょう。
同時に、海藻や野菜など、食物繊維の多い食事をとることを心がけ、ストレス対策や適度な運動もしましょう。
こうして腸内環境を整えることが、心と体の健康状態を改善し、維持することにつながっていきます。
若い世代でも、これは必要だな
どの世代でも、腸内環境を整えるのは重要です
腸内環境を整えることで、メンタル面を正常に保てるメリットは大きいです。
心は体を動かす原動力につながるので、イライラやだるさを感じていたら、食生活を見直してみましょう。
呼吸法についてのまとめです。
- 世界では、お腹(腸)の大切さは古くから認知されてきた
- 紀元前から、既にお腹の健康状態が心と体に影響が出ることがわかっていた
- 腸は生命の源であり、人間は腸から生まれる
- 腸は脳にも密接につながっており、うつ病とも関係が深い
- 肌荒れ、体調不良などの自律神経の乱れの原因は腸にある
- 整腸することで、健康状態を改善、維持できる
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