この記事はこんな人におすすめ
- 将来への不安が消えてなくならないし、どうすればいいかもわからない
- 目標を立てているけど、いつも中途半端に終わり挫折してしまう
- 楽に、最短で成功したいけどどうすればいいかわからない
結論は、原因自分論で努力を続ける
「ショートカット思考」とは、「キャリアの目標を定めて、遠回りを避けて、最も近道で進む」とうい思考法です。
私たちはなりたい自分になろうとしていますが、その道は上手く進まないことが多い。
それは、自分自身の認知バイアスが関係しており、知らず知らずのうちにワナにハマること。
先入観、認知バイアスを認めるところから、成功への一歩となります。
このブログは、以下の書籍を参考に、自分の考えと経験を加えながら書いています。
仕事はつまらない、と感じている人は少なくありません。
例えば、本書ではケイティさんのことが紹介されています。
彼女は大学で歴史学を学び、卒業後に大手広告会社で研修プログラムを受けた。
マーケティングの領域で能力を発揮し、プログラム終了と同時に正社員として迎えられました。
そのころSNSマーケティングの活用法をすぐに習得し、大手食品会社を中心としたクライアントのために役立て、いくつもの大きな成果を残す。
手がけたキャンペーンが賞をとり、新しいクライアントを増やして昇進。
20代であったケイティさんの活躍はすごかったそうです。
それから数年たち、世界的な大手食品メーカーにオンラインマーケティングのサービスを提供するグローバルチームを率いる彼女は、人気も給料も高く、周囲からは羨望の的。
ですが、ケイティさんは仕事が大嫌い。
多くの人たちと同じ、彼女はただ業務をこなしているだけででした。
ケイティさんは、表面的には全てが順調に見えたも、今とは違う何かを強く求めている人の典型です。
「はたして本当に、この道で成功に近づいているのか?」
彼女のような人は、より広い視野で自分のワークライフを創り返れば、人生を遠回りせずに進めるだろうとこの本の著者は言っています。
自分のキャリアを作るって悩ましいですね
「この仕事は本当に理想なのか?」と考え始めたら要注意ですね
自分が目指すべきキャリアについて、考え直したほうがいい人も少なくありません。
ここでは投資銀行で働いているファンさんが紹介されています。
仕事も同僚たちも好きで、週50時間越えの労働もいとわない。
10人からなるチームを任され、メンバーたちになんとか成果を上げてもらおうと奮闘努力をしている。
中間管理職の彼は、過去5年間、チームメンバーたちがどんどん昇進する様子を見続けてきました。
そのうち二人は、ファンさんより上位の役職にいます。
ファンさんは、メンバーの昇進を心から願う一方、自分が昇進できない理由がわからないそうです。
ファンさんは、出世を望んでいるのに頭打ちになってしまった人の典型です。
この本の著者によれば、彼も今後の数年間のキャリア形成についての考え方を変えれば、万年の停滞状況から抜け出せると言っています。
今、自分はいるべきでない場所にいることはわかっていても、目的地が見えていないのかもしれません。
あるいは向かうべき場所が分かっていて、理屈の上では行き方もわかっているのに誰かにそれを邪魔されていると感じているかもしれない。
例えば、つまらない上司、働かない同僚とか。
キャリアは場所も関係するってことですね
解決するには、行動をするってことが大切です
行動科学は、さまざまな分野の研究を援用しながら、人がなんらかの選択をするときに「なぜそれを選ぶのか」、その理由を明確にし、さらに自分の環境を少し変えて成果を上げるための方法を明らかにしてくれます。
キャリア形成の旅が途中で行き詰る理由の説明に、行動科学の理論が役立つ。
行動科学は、広い視野をもってて未来の目標(ゴール)を思い描き、ショートカットを進むために毎日続ければ、望む場所へたどり着けることを教えてくれます。
これは、進学、入社、昇進、起業など、あらゆる分野でも同じことが言えます。
現状をつまらなく感じ、変えたいと思っているのでしたら、考え方を学んでいく必要があります。
行動科学で目標を達成するってことですね
人生を楽しくするということも含まれます
この本の著者は、行動科学の准教授を務めていて(出版時時点)、LSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)のインクルージョン・イニシアチブのディレクター兼創設者でもあります。
行動科学を研究している著者は、「人が今の仕事を選んだ理由」、そして「ある人が別の人よりもうまく目標に到達できる理由」に携わってきました。
その結果わかったのは、「キャリア形成の道」を歩むとき、自分のコントロールが及ばない要素もあるが、ほかの多くの要素については自分でコントロールができる。
その気になれば、キャリア形成はショートカットできるということです。
自分次第ってことですね
他人や環境はキャリアへの影響は少ないようです
私たちの多くは、勝者総どり(Winner-takes-all)の世界で働いています。
古参な職場から最新のスタートアップ企業に至るまでどこでも同じ。
ある仕事で最優秀と判定された人には莫大な褒賞が与えられますが、ほんのわずかな差で時点になったばかりに、ごく標準的なレベルの収入しか得られない人もいます。
ゴールラインを設けても走っているうちに息切れします。
とはいえ、明確な方向性や目標を持たずして努力だけ続ければ、さらに厳しい事態になるだけ。
私たちは、成功を求めるあまり、自分自身をないがしろにしていることが多々あります。
家族と過ごさない、健康診断は無視、特別なイベントは忘れる、その他もろもろ。
自分の健康や幸せをリスクにさらすことで、同等の報酬を得られるものだと思っています。
だから私たちは「スキルを伸ばそう」と努力をします。
新しいスキルで成果をだす、画期的な研究や革新的な戦略があれば、相応の見返りがあるはずだと。
ただ残念ながら、誰がどんな報酬をどういう理由で手に入れられるかが決まるプロセスはあいまいですし、結果も不公平なことが多いです。
世の中ノーリスクノーペインなのは確かですが・・・
リスクとリターンのバランスは必ずしも一定ではないんですけどね
私たちは、他人ばかりでなく、自分自身に潜む認知バイアスにも邪魔をされています。
例えば、自分の決断力に自信がある人がいるとします。
何かを選択する時はいつも考え抜いたうえで決めるし、感情に左右されず、常に論理的に思考する。
実は、本当にそうかと聞かれると、そうでもないことがわかっています。
行動科学の研究から、熟慮に重ねた末の決断だと思っていても、ほとんどの場合は認知バイアスに邪魔をされていることが明らかになっている。
ようは、自分で思っているほど合理的ではないということ。
今の仕事が嫌いで、新しいビジネスを立ち上げたいと思っているとします。
すばらしい新製品のアイデアは頭の中にありますが「従業員の給与支払いが滞ってしまう」事態を想像しただけで冷や汗をかいてしまう。
天職に就くチャンスを自ら放棄しようとしているかもしれないという漠然とした不安を抱えながらも、結局はいつもと変わらない電車の中にいる。
決断をオールオアナッシング(1か0か)で考えると、合理的な行動はできなくなります。
認知バイアスこそが一番の問題。
例えば、サンクコストの誤りに陥るのも、合理的ではなくなります。
失敗する確率が高いことを、「せっかく始めたのだから」とか、「ここまでやったから」という理由で続けてしまう心理のこと。
スマホのガチャや、要らないのにせっかく買ったものは全部使い切る等。
プロジェクトを立ち上げて、投じてきたリソースを考えて途中で止められなくなるも同様。
あるいは、最も基本的なタスクを処理するためにかかる時間をあまりにも短く見積もってしまうのは、計画がつねに最良のシナリオどおりに進むと信じて疑わない「計画錯誤」のワナにハマってしまうから。
キャリアを形成する過程で、私たちは寄り道をしたり、失速したり、反対方向に進んだりしますが、その原因は自分にもあると認められれば、気持ちは楽になります。
自分自身のバイアスが自分を縛っていると認められれば、認知バイアスの8割は自分でコントロールできます。(残り2割は他から)
つまり言い換えれば、自分自身の認知バイアスが無駄な道のりになっているので、なりたい自分になる道のりは「自分で8割カット」できます。
人生、無駄が多いといいますが・・・
原因自分論。大抵は自分自身の問題です。
ロードトリップの目的は、単にどこかへ着くことだけではない。
旅そのものも、あなたが受け取るご褒美なのだ。
キャリア形成をする途中で、退屈な道や思わぬトラブルに遭遇することもあります。
そうなったら、少し休憩、足をとめて、別のイベントに時間を使うのもいいでしょう。
質の悪い情報商材の中には「秒速で人生が大きく変わる」「最短で〇〇できる」等があります。
こういうものには視界に触れず(もし手に取っているのならすぐに返品か資源ごみに)しておきましょう。
5年前の自分を思い出してみましょう。
そしてそれ以降で「あなたの人生を変えた大きな出来事」を心に留めておきます(仕事でもプライベートでも)。
それはあなたの人柄を変えるできごとだったでしょうか。
それによって、状況に対処する能力は変わったでしょうか。
思い出す限り、変化をリストアップします。
次に、今後5年間で起こるだろう変化をリストアップしてみます。
これまでの5年間とこれからの5年間、比較してみたらどんな結果になりましたか?
世の中は結果主義ですけど過程は意味がありますね
プロセスは自分自身にとっては大事です
上記の思考テストをやってみると、未来の5年間よりも過去の5年間をまとめたリストのほうが、はるかに長く意欲的な項目が並んでいることが多いです。
端的に言えば、過去の自分は未来の自分よりもすごいと思っている。
ということです。
しかも、経営者等のトップに近い役職にいる人ほど、この思考になっている人が多いそうです。
私たちは、過去を振り返るときは大きな変化を体験したと考えます。
しかし、未来についてはそれほど著しい変化が期待できないと推測するか、現状維持だと思います。
行動科学的な視点で言えば、これは単なる幻想にすぎません。
年齢問わず、私たちは今後数年間で達成できることを少ないと過小評価しがちですが、過去は大きな変化があったと考えます。
自分で縛っているバイアスを取り除き、無駄な労力、無駄な時間を意識的に減らして進めば、変わることはできます。
ですが、私たち人間は我慢が苦手。
大抵はとてつもない高い目標を掲げ、しかもなるべく早く成長したいから短い期間で達成しようとする。
それが往々にして失敗につながり、頭の中で「大変すぎる」「やっぱ無理か」と声が聞こえ、結局やめてしまいます。
ショートカット思考は、些細に思える考え方の違いが、計り知れないほど大きな無駄の削減を実現します。
過去は過大評価するけど、未来は過小評価、か
継続することで未来が作れます
新年が始まったときに、「今年はダイエットを頑張る」「新年から資格の勉強をする」と、目標を掲げた人は多いかと思います。
ですが今、それが続いている人は多くないはずです。
来年こそは自分のキャリアを見直すと心に誓っても、ただひたすら週末の休みを待つ毎日になってしまっている。
新年の目標達成へのモチベーションはすっかり消え失せてしまっている。
これは、短期的な目標が往々にして長期的な失敗に繋がってしまうためです。
人間は習慣の生き物です。
急ぎ過ぎると目標は達成できません。
もちろん、例外はありますが、あくまでも例外で原則ではありません。
たった数週間で目を見張るような変化を遂げられた背景には、計画的で継続的な努力がある。
その努力こそが成功の秘訣です。
一夜にして成功を手に入れたように見える人たちの多くは、その高度な専門性が認められるまでに長い時間をかけて技術を磨き、チャンスを作ろうと地道に歩んできた人たち。
という格言は実に的を射ています。
真の変化は、視線を2年後、5年後、あるいは10年後といった中期的な未来に据えることによって実現します。
これが最適な期間だと、この本の著者はいいます。
行動科学における重要なインサイトはここにあります。
小さな変化を続ければ、比べようもないほどの大きな効果があなたの人生にもたらされる。
イチローの名言と同じですね
「小さいことを積み重ねることが、とんどもないところへ行くただひとつの道」ですね
なりたい自分になるには、まずは自分をコントロールするところから。
認知バイアスに囚われていることを認識することから始めます。
なりたい自分になるショートカット思考のまとめです。
- 遠回りしているという考えが幸福感から遠ざかる
- つまらない上司や足を引っ張る同僚には邪魔されない
- 行動科学の理論でなりたい自分になる
- 相応のリスクを出しても成功するとは限らない
- 時間をかけて考えても先入観が入り込んでいる
- 目標までの過程が美しい景色になる
- 人間は過去の自分を美化するので未来を軽視する
- 習慣化こそが成功へのカギ
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