この記事はこんな人におすすめ
- 学校や塾の説明がいまいち自分に合わないような気がする
- 仕事で成功している人のアドバイスどおりやっても上手くいかない
- 自分が何が得意なのか不得意なのかわからなくなってきた
結論は、自分の強みを知るところから
自分の得意としていることを仕事にしたり、得意なことを活かせるようにすることは大切です。
言葉で説明することが得意なのであればコミュニケーション能力を活かせる仕事に就いたり、人の話しを聞くのが得意であればカウンセラーであったり。
しかし、そうは言っても、自分自身にどんな強みがあり、どんなことが得意か、いまいちイメージがわかないことも多いのも事実です。
自分の強みや特性を把握するために、まずは「認知特性」を知ることから始めてみましょう。
認知特性は大きく分けると「視覚」「言語」「聴覚」の3タイプに分けられます。
自分の認知特性を知ることで、強みや得意を活かせ、物事を理解する早さも各段に上がります。
このブログは、以下の書籍を参考(引用)に、自分の考えと経験を加えながら書いています。
頭の良さとは、単純に勉強ができるという理由だけではありません。
誰しも、頭のいい人になりたいと思いますし、人と比較して落ち込んだりする原因にもなります。
自分の頭の悪さに悩み、苦しんだりした経験は多いはずです。
ところで、人の性格には様々なタイプがあります。
人や環境で、自分に合う合わないはあります。
同じように、頭のよさにも、自分のタイプがあるわけです。
しかし、世間では「頭の良さ」は、勉強ができる人や知識がある人のことを頭が良いということが多いです。
例えば、新しく物事を習得する早さで頭の良さを計ったりなどです。
また、学生の場合は教科書に読んでいることを覚え、課題をこなし、テストで高得点を出した人が「頭が良い」と評価されます。
社会に出ると、学校の成績の良さが全てではないと思い知らせれるのは誰でもあります。
それは、社会では絶対の答えや解き方がない課題がたくさんあるからです。
新規プロジェクトの構築、リスクマネージメントの考慮、取引先との交渉、社内での人間関係の構築・・・
社会人になってからは、こうした答えのない課題を解決できる人が「頭がいい」と評価されます。
ですが、例えコミュニケーション能力が低いから、要領が良いからといって、それだけで頭の悪い、良いの判断はできないはずです。
社会では、自分の才能を発揮できる人が成果を出しやすいです。
つまり、自分の得意なことを熟知して使いこなしている人こそが「頭のいい人」なのだと思います。
自分の得意なことを知るには、まずは自分の認知特性を知る必要があります。
頭のいい人の定義はもちろん人それぞれですが・・
自分を最大限に発揮できる人もまた「頭が良い」のです
認知特性とは一言で言うと「インプットした情報を頭の中で理解、整理、記憶、表現したりする方法」です。
同じことを聞いても、誰もが同じように理解するわけでもなく、同じ結論でも同じように表現するわけではありません。
人にはそれぞれ生まれ持った思考や認知の好みがあります。
認知特性は、大きく分けると3タイプに分けられます。
優位タイプ | 得意 | 子どもの頃の例 |
視覚 | 見た情報の処理 | 悩まずに絵を描けた |
言語 | 読んだ言葉の処理 | 読書感想文を苦なく書けた |
聴覚 | 聞いた情報の処理 | 合唱でハモれた |
人間は情報の8割を視覚から得ると言われています。
しかし、同じものを見ても、写真のように認知する視覚タイプ、言語に置き換えて認知する言語タイプや聴覚タイプがいます。
そして、認知タイプはそれぞれ、細かく分けると6つのタイプに分けることができます。
優位タイプ | 情報の思考、処理方法 | 例 |
視覚 | 二次元思考 | 写真のように覚える |
視覚 | 三次元思考 | 空間や時間軸をイメージして覚える |
言語 | 映像化思考 | 文字や文章を映像にして考える |
言語 | 図式化思考 | 文字や文章を図や式にして覚える |
聴覚 | 音として処理 | 文字や文章を耳から入れる音として処理 |
聴覚 | 音楽的イメージで処理 | 情報を音色や音階に変換して覚える |
例えば、私の場合は、物事の説明を受ける時、写真や映像を見るとわかりやすく、自分が説明するときもイラストや文章で書いた方が説明しやすいです(二次元・三次元思考と映像化思考)。
一方、言葉だけで説明を受けたり、あるいわ電話口で説明されても覚えにくく、すぐに忘れます(音としての処理が苦手)。
皆さんは、自分が何かを説明する時、どんな方法が説明しやすいですか?
学校の授業だと言語や聴覚が中心ですからね
聞いたことを忘れない人は聴覚タイプですね
認知特性を知ることが頭の良さにつながるのは、他の様々な能力と連動するからです。
人は自ずと、自分の認知特性を活かした職を選んでいるはずですが、さらに評価されるには、自分の得意な能力を活かし、不得意な能力を補う、あるいは手をつけないことです。
能力の伸ばし方にも、認知特性のタイプごとに向き不向きを見極めないと、自分に合わない無駄な努力の方法を選んだり、モチベーションも上がらないでしょう。
例えば、道を覚えやすい視覚(三次元思考)タイプは、タクシー運転手や運送業に向いています。
他方、聴覚タイプが運送業をやっても、その才能を十分に発揮できないでしょう。
しかし、視覚タイプの中には、話し下手な人が少なくありません。
そこで、社会性や柔軟性といった様々な能力を伸ばすことで、違う領域にある不得意ジャンルを補うことができます。
スポーツでも自分な得意なことじゃないと成功しないのと一緒だな
イチロー氏がスポーツで活躍したのは、野球を選んだからです
ということで、早速自分の認知特性を調べてみましょう。
以下の35の質問に対し、それぞれ自分に最も近い選択肢を選んでください(解答番号をメモしてください)。
A 顔や雰囲気で覚える
B 名刺の文字で覚える
C 名前の響きで覚える
A 地図を書いて渡す
B 近くまで来てもらい、電話でそこから何が見えるかを手掛かりに道順を伝える
C 事前に言葉(メール)で道順を説明
A すぐに顔を覚えられ、しっかりと思い出せる
B メガネをかけているといった特徴は思い出せる
C メガネをかけていたかどうかもわからない
A どんな曲だろうと途中からでもメロディを口ずさめる
B 簡単な曲かサビの部分ならメロディを口ずさめる
C 全然ダメ
A テレビがついていても問題なく会話できる
B テレビを消すか、音を小さくしてもらえたらできる
C どちらとも言えない
A 買う商品のイメージを思い浮かべる
B 商品がどこの売り場に置いてあるかを思い浮かべる
C 買う商品の名前を全てメモする
D 人参は「に」等と、商品の頭文字を覚える
A 相手が誰だかすぐにわかる
B 話し始めるとわかる
C わかるまで時間がかかるか、わからない
A 3歳以前の記憶がいくつかある
B 4歳以降の記憶がもっとも古い
C 最近の記憶しか思い浮かばない
A 自分の目から見た記憶で、その場面に自分はいない
B その場に自分がいて、客観的に見ている
C わからない
A 人の動作のマネも声マネも得意
B 人の動作の特徴はなんとなく思い浮かぶ
C 特徴をつかむことができない
A 野菜の写真やスーパーの売り場をイメージして名前をあげる
B 50音順で野菜の名前を思い出しながらあげる
A シーンを写真のように止まった画像や、画像をコマ送りにして思い出しながら話す
B シーンを映像そのもので思い出しながら話す
C 登場人物のセリフを思い出しながら話す
D 音(BGM)や挿入歌からシーンを思い出して話す
A すぐに道順がわかり、迷うことなく目的地までスイスイいける
B 大きな目印となる場所は覚えているが、次に進む道は曖昧
C もう一度道を調べ直すか、誰かが道案内してくれないと行けない
A ひらがな、カタカナ、漢字は苦労せず覚えられた
B ひらがな、カタカナよりも感じのほうが覚えやすかった
C 文字の形は覚えられたが、書き順は覚えにくかった
D 文字を覚えるのに苦労した
A 「ドラえもん」という文字
B 何となく「ドラえもん」のようなぼやけたキャラ画像
C 漫画やアニメの「ドラえもん」の画像・映像
D 言葉の響き、言葉にしやすい名前だなという感想
A 自分の足取りを順々にイメージ映像として思い浮かべて探す
B それまでの自分の足取りを言葉にしながら記憶をたどる
C 最後にスマホを見た場所を写真のように思い浮かべる
A 文章を書き写す
B 全体をじっと見る
C 重要部分にマーカー線を引く
D 何度も黙読する
E 何度も音読する
A すぐに全員の名前と顔が一致する
B 名前は覚えにくいが、顔や洋服の特徴を見つけて覚えていく
C 名前は覚えられるが、席が移動するとわからなくなる
A 参加者全員の名前と顔を思い出せる
B 名前は思い出せないが、参加者全員の顔は思い出せる
C 名前は思い出せるが、顔はうろ覚え
D 名前は名刺で思い出せる、名前も顔も思い出しにくい
A 大金をはたいてでも色々なモノを集めたいコレクターだ
B ペットボトルについているようなおまけ程度なら、全種類集めてもいいと思う
C コレクターの気持ちがわからない
A 取り扱い説明書なんて読まなくてもできる
B 取り扱い説明書を読みながらやる
C 説明書をみると逆にわからないから、とりあえず操作する
A 間取り図を見ただけでもその場に立っているような感覚になる
B 間取り図を見て、なんとなく部屋のイメージがつく
C 間取り図を見ても、どのような部屋かイメージが全然わかない
A 本の内容を人間関係や出来事などに分けて、頭の中で理解し、難しくてもそれほど苦にならない。
B 本の内容にそったイメージを映像にして理解している
C 難しい文章の本は読まない
A 歌や「アルプス一万尺」のような手遊び歌
B 人形あそび、ヒーローごっこなど、場面を空想しながらの遊び
C カルタやしりとりなどの言葉遊び
D 昆虫採集やキャラクターものの集めなど
A 笑った時、怒った時や真剣な表情など、鮮明に思い出せる
B 笑った顔や真顔など、その人がよくしている表情しか思い出せない
C よく知っている友人の顔も、思い出すとなると曖昧になる
D 写真で見た顔を思い出す
A 授業中や教科書の内容をノートにまとめるのは得意だった
B 要点やキーワードのみノートに書き、それ以外はノートに書かない
C 授業内容に沿ったイメージイラストをノートに付け加えていた
D ノートまとめは苦手、黒板や教科書どおりに書いていた、あるいはノートに落書きをした
A その場にあった格言やことわざ、言い回しがすぐに思い浮かぶ
B 何となくイメージはわくものの、正しく表現はできない
C 格言やことわざ、難しい言い回しは使わない
A ダジャレを言うのは得意
B ダジャレは言わないが、言われればわかる
C ダジャレを言いもしないし、言われても説明されないと理解できない
A 朗読を聞くだけで、情景が頭に浮かびやすい
B 朗読よりも、自分で本を読んだ方がわかりやすい
C 朗読や本を読むより、映画や芝居を見る方が好き
A 読むより聞いて覚えるラジオ講座スタイル
B 文法からきちんと学ぶ教科書スタイル
C 外国人と話して学ぶ実践スタイル
D どれも苦手
A わかりやすいし、テロップはあったほうがおもしろい
B わかりにくいし、ないほうがマシ
C どちらでもない
A ある
B ない、わからない
※絶対音感=音を聞いてどの音階かすぐにわかる力
A サイレンがする方向も、近づいているのか遠ざかっているのかもわかる
B 方向はわかるが、近づいているのか遠ざかっているのかはわからない
C サイレンが近づかないとわからない
A 直感的に決めることが多い
B いろいろな状況を想定しながら決める
C どちらとも言えない
A 理論立てて順序良く話すことが出来る
B 最初から身振り手振りジェスチャーを使うが、本題からよくそれる
C 最初に結論を言い、あとから補足説明をするが要点が抜け落ちることがある
35問の答え、メモしました
お疲れさまでした。次は点数を振ってみましょう
上記で答えた番号を、以下の点数表を元に点数をつけていきます。
例えば、「1」で答えをAにした人は、①に2点、②に2点、③1点が入ります。
問い | ①視覚写真 | ②視覚三次元 | ③言語映像 | ④言語抽象 | ⑤聴覚言語 | ⑥聴覚&音 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | A2 | A2 | A1 | B2 | C1 | C2 |
2 | A4 | B2 | C4 | A2 | C2 | C1 |
3 | A4 | A2 | B1 | C2 | C2 | C2 |
4 | C1 | C1 | B2 | B1 | B4 | A4 |
5 | C1 | C1 | B1 | B2 | B4 | A4 |
6 | A2 | B2 | B1 | C4 | D2 | D2 |
7 | C1 | C1 | B1 | B1 | A2 | A4 |
8 | A2 | A2 | B2 | C2 | B1 | B1 |
9 | A2 | A4 | B2 | B1 | C1 | C1 |
10 | C1 | B2 | B2 | C1 | A2 | A4 |
11 | A4 | A4 | A1 | B2 | B4 | B4 |
12 | A4 | B4 | C4 | C1 | C2 | D4 |
13 | B2 | A4 | A2 | B1 | C1 | C1 |
14 | C2 | B2 | A2 | A4 | A2 | D0 |
15 | C2 | C2 | B1 | A4 | D1 | D2 |
16 | C2 | A2 | B2 | B1 | B1 | B1 |
17 | B2 | B1 | A2 | C4 | D2 | E2 |
18 | B2 | B2 | A2 | C2 | C1 | C2 |
19 | B2 | B2 | A2 | D2 | C2 | C2 |
20 | A2 | A1 | B1 | C0 | C0 | C0 |
21 | A2 | A2 | B2 | B2 | C0 | C0 |
22 | B2 | A2 | A2 | B1 | C0 | C0 |
23 | C0 | C0 | B4 | A4 | A2 | C0 |
24 | D1 | B4 | B2 | C1 | C2 | A2 |
25 | D2 | A2 | A1 | B1 | C0 | C0 |
26 | D2 | D2 | C4 | A4 | B2 | B1 |
27 | C1 | C1 | A2 | B1 | A1 | B1 |
28 | C1 | C1 | B2 | B1 | A4 | A2 |
29 | C1 | C1 | A2 | B2 | A1 | A1 |
30 | D1 | D1 | B1 | B2 | C2 | A2 |
31 | A2 | A1 | C1 | A2 | B4 | B2 |
32 | B0 | B0 | B0 | B0 | A2 | A4 |
33 | C0 | C0 | B1 | B1 | A2 | A4 |
34 | A2 | A2 | C1 | B1 | B2 | C0 |
35 | C2 | C1 | B2 | B1 | A2 | B1 |
合計 |
①=視覚優位:写真タイプ
②=視覚優位:三次元映像タイプ
③=言語優位:言語映像タイプ
④=言語優位:言語抽象タイプ
⑤=聴覚優位:聴覚言語タイプ
⑥=聴覚優位:聴覚&音タイプ
①~⑥の合計点数により、認知特性の強弱がわかります。
14点以下・・・弱い
15~25点・・・グレーゾーン、一般的
26点以上・・・強い
一般的なレベルが多ければバランスの良い特性を持ち、仕事はなんでもそつなくこなせるでしょう。
26点以上の強い特性が出ていれば、その能力を活かせる仕事をすると活躍できることでしょう。
逆に14点以下の弱い特性の人がそういった仕事につくと、満足感が無く、辛くなりがちです。
自分が何が得意かを知るきっかけになりますね
ストレングスファインダーと合わせてやるといいでしょう
成功するにはまずは自分の特性を知ることからです。
何が得意か不得意かを知ると、何かを始めるきっかけづくりになります
認知特性や頭の良さのまとめです。
- 頭の良さは勉強や仕事の出来不出来では決まらない
- 自分の得意、不得意を活かせる人が頭のいい人
- 得意、不得意には細かく6つのタイプがある
- 視覚、言語、聴覚の何が優位になっているかを意識する
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