睡眠の投資はいつ始めればよいかと考えている方もいますが、考えている間に始めたほうがいいです。
悩むより、行動をしてみましょう。
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睡眠の投資を早めにはじめたほうがいい理由
眠る投資は何歳から始めても悪いことがありません。お金の投資と同じく、できるだけ早く始めたほうがより多くの恩恵にあずかれます。
睡眠は脳を休め、脳を含めた身体の炎症を抑えます。
動脈硬化、糖尿病、腎臓病などの生活習慣病や病気の多くは炎症の影響が大きいと言われています。
投資としての睡眠は、短期的には心身を安定させて昼の生産性を高め、中長期的には生活習慣病、認知症の予防につながり、健康寿命を延ばすことができます。
健康を意識して、睡眠のことを知り、実践するのが早いほど、長期的な健康増進効果は大きくなります。
睡眠のコツは、1日1日を着実に積み重ねるといつの間にか無意識にできるようになります。
また、無理なく健康的な生活を送ることもでき、10年後、30年後と、健康の資産を作ることができます。
経済的な自由を達成して、働かなくても収入を得たとしても、その時に満足に生活できない不健康な状態であれば、本末転倒です。
人生は無理をしなければいけない時は必ずありますが、無理をしたらその分どこかで休息を補充するようにしましょう。
睡眠不足は他人の感情を読み取る能力が低下する
クリエイティビティ(創造性)の高い新しい仕事だけでなく、定常状態(時間とともに変化しない状態)を安定して維持し続けるメンテナンスの仕事にも高いパフォーマンスは必要です。
慈善に小さな変化を察知したり、何かがあったときにすぐに対応できる安定した力の発揮が求められます。
睡眠が乱れると相手の感情を正確に察知する観察力が落ちます。これは脳の偏桃体の暴走が関わっています。
睡眠不足になると、とげとげしく、イライラして、他人にも当たりやすくなります。
脳のSN(調整担当)の一部である腹側前帯状回がうまく働かなくなり、感情を司る偏桃体がネガティブなことに過剰反応してしまうからです。
睡眠不足は「他人の感情を読み取る能力」を左右し、相手の想いや感情を正確に受け止める力に影響します。
相手の気持ちがわからなくなり、相手に対する臨機応変な対応ができなくなることから、対人サービス業、管理職の仕事などがうまくいかなくなります。
チームでの活動でも、良い睡眠をとっていればいい結果が出やすくなる
睡眠不足はチーム(組織)での活動力にも影響します。
睡眠時間をより多くとっている日には、同僚のミスに対する気づきが多くなります。
十分な睡眠時間は覚醒水準の維持をもたらして、結果として自分だけでなく、周りの人の作業が安全にされているかのチェック機能の向上にもつながります。
職場での安全性を重視したマネジメントには、職場全体の睡眠量の確保も考慮が必要になるかもしれません。
睡眠時間の不足は、心の不調へつながっていく
6時間睡眠が7日間続くと、1晩の徹夜状態と同じ脳機能の水準になると言われることもあります。
短時間睡眠の繰り返しとともに睡眠負債が蓄積され、認知機能が徐々に低下します。
睡眠時間が6時間以上か、睡眠満足感が充分な場合、労働時間とうつ状態の関係性はないと言われています。
逆に睡眠が不足している場合は、うつ状態につながりやすくなったり、労働による事故(ケガ)が起りやすくなると言われています。
つまり、睡眠が問題で「身体の不調」があると、心の不調をまねく原因になるということです。
おわりに
複利の効果のように、睡眠の投資を早ければ早く始めるほど、長期的にみると効果が出てきます。
しかし、睡眠不足を続けていると、借金の利子のように、どんどんと負債が溜まっていきます。
既に手におえない程の負債を抱える前に、睡眠を改めようと考えている場合は、今、この瞬間からはじめましょう。
参考文献
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