フレームワークというものを使っている人や、極意をとっている人は実はあまりおおくないかもしれません。
フレームワークは仕事をするうえで重要なものであり、論理的思考をするうえで必要なものでもあります。
本業でも副業でも、しっかりと仕事ができる人は、このフレームワークが自然とできる人が多いような感じがします。
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マトリックスで頭を整理する
論理的思考を深めるためには、「フレームワーク」(考えの整理の仕方)を使うと、頭を整理しやすくなります。
フレームワークという言葉はビジネスパーソンであれば一度は聞いたことがあるかと思います。
しかし実際、うまく使いこなせている人はほとんどいないかと思います。
フレームワークをきっちり使いこなせるようにすると、論理的思考の点からも有利うですし、説得力も増します。
その代表的なものの1つに「マトリックス」と呼ばれているものがあります。(映画の方が有名ですね)
縦軸と横軸には、整理するうえでもっとも重要だと考える2つの項目を選びます。
この2つには、たとえば価格と品質のように、一方が高くなればもう一方も高くなる(もしくは低くなる)ような相関関係にあるようなものでなく、それぞれ独立したものを選ぶことがポイントです。
その時の目的に沿った軸を考え、決定する必要があります。
仕事の優先順位を決める際に使えるマトリックスは、次のとおりになるかと思います。(新卒研修などでみたことがあるかもしれません)
縦軸に仕事の「緊急性」の高低を、横軸に「重要性」の高低をとって、抱えるタスクを分けてみます。
こうすると、論理的思考を徹底できるので、優先順位に沿って慌てず、また抜けも漏れもなく行動することができます。
とりあえず、緊急性も重要性も高い新規顧客向けの営業資料作りに取り掛かればいいことが誰の目から見ても明らかになります。
マトリックスは、縦軸と横軸に何を入れるかがポイント
同じようなマトリックスを「就活での企業選び」に使ってみましょう。
例えば、就職先の企業として、いくつかの内定をもらったときに、候補をどこかに絞り込む際に「自分は企業のなにを気に入ったか」「自分の本当に働きたいことができるか」、「年収(月収入)はどうなのか」、「労働環境は自分に合っているのか」等、判断して作成したとします。
マトリックスを作成するにも、理由を3つ挙げてみるようにしましょう。
例えば、自分にとって企業の印象はどうか(良い、まぁまぁ)を縦軸、自分のやりたい仕事ができるのか(できそう、そこまで)を横軸で作成して、それぞれの企業を当てはめてみましょう。
就職先の企業としては、年収が高くて残業はないのがどこもベストだとは思いますが、こういう当たり前のことを当てはめても、あまり役に立ちません。結婚相手を選ぶときに、かっこよくて(かわいくて)、年収が高い人がいたら、それを選ぶのと同じ理由となります。(その人の性格とかは一旦おいておいて)
余談ですが、内定先をいくつも得られると、就職先を自由に選択できるという、人生のアドバンテージを得ることができます。
大学生活では、しっかりとなにか打ち込んでおくと(部活とか、課外活動とか、グループ活動とか)、就職活動に有利になりますよ。
2×2のマトリックスを徹底マスターするのがいいです
世の中に出ている多くの戦略本系には、1冊に多数のフレームワークが紹介されています。
しかし、フォーマットだけ覚えたところでは、全く役に立ちません。
それよりも、今自分が抱えている課題について考え、それを整理するために、2×2のマトリックスを自分のものとするところから始める方が身に付きます。
論理的思考の強化という意味では、そのほうが近道です。
新入社員や仕事を始めた頃は、とにかくこの2×2のマトリックスをたくさんつくって、マトリックス作成練習をするといいでしょう。
これにより、短期間のうちに2×2マトリックスが使えるようになります。
整理するうえでもっとも重要だと考える2つの項目をまず考え、いったん記入してから有用性を確認し、バランスをとる、という方法です。
マトリックスの2軸の選択は、多種多様です。そのなかから最適な軸をいかに早く見つけられるかが重要で、これは書き慣れることでベストなものを選ぶしかありません。
おわりに
2×2のマトリックスは、学校での教科書や、社会人になってからでの研修でもみたことがあるかと思います。
しかし、これを実際に使ってみると、案外使えない人が多いのが現実です。
フレームワークをしっかりと活用することで、思考の整理にも役に立ちますし、なにより論理的思考力が上がります。
フレームワークは形だけ覚えても意味がありません。しっかり実践に落とし込むには、まずは練習から必要です。
復習
ロジカルシンキングについて今まで書いてきたことの復習となります。
ロジカルシンキングとは
「論理的に物事を考え、既成概念にとらわれず、もっとも適切な方法をみつけ、具体的に実行する手法・姿勢」ということです。誰でもできる論理的思考方法となりますので、特別な技術とか頭のよさとかは必要ありません。
「今日は雨が降ると天気予報でいっていた。だから傘をもってでかけよう」これも立派な論理的思考となります。
既成概念にとらわれない発想と行動が必要
当たり前という現状維持の考え方は一切捨て、ゼロベースで考えることが必要です。そもそも、その既成概念がどういう成り立ちなのかを吟味する必要もでてきます。
また、考えるだけでなく、それを実行できることが一番重要です。考えるだけ考えて実行しないというのは結構あります。きちんと実行まで落とし込むことで、実質的に変化をもたらすことができます。
論理的思考というのは「これがこうだから、こうなる」ということ
冬にケーキが売れている、冬にいちごが売れている、冬にチョコが売れている。だから冬にスイーツが売れる。こういうことが論理的思考となります。論理的思考には、帰納法と演繹法の二つがありますが、根本はどちらも「これがこうだから、こうなる」という考えがあります。
相手目線でたつと、相手が「なるほどねー、そういうことなんだ」と思ってくれれば十分論理的思考になっています。
ロジカルシンキングの練習7つのポイント
①1分で書く
スピード重視で行うこと。とにかく質より量をこなす。
②1件1枚で書く
1つのタイトルに1枚におさめることで、頭の整理になる。
③紙はA4コピー用紙
コスト面でも、サイズ面でも、書きやすいサイズである。
④タイトルは疑問形にするなど工夫する
「ブログを多くの人にみてもらうには何をしたらいいのか?」など、具体的かつ疑問形でタイトルを付けると書き出しやすい
⑤同じ内容・似たタイトルでも気が済むまで何度でも書く
頭の中で整理がついていない証拠。何度も書いてもかまわない。
⑥1枚につき4~6行、1行は20~30字
起承転結で4行、おまけで6行におさめると重要度をコンパクトにまとめられる。
⑦ファイルに保管はするけど、すぐには見返さない
3か月後程度見直すくらいでちょうどいい。
論理的思考で相手に説明する時は、理由を3つ説明する
相手に説明する時は、単に説明するだけでなく、理由を3つ付け加えると、自分の考えていることが相手にも伝わりやすくなり、説得力も増します。
逆に、理由が3つ思い浮かばない場合は、それは浅はかな考えだと疑ってみましょう。
参考文献
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