記憶力がいい人というのは、なんだか憧れますよね。
記憶力がよければ、勉強ができり、仕事もできたり、なんでもできるような気がします。
しかし、記憶力がいいと言っても、どんなことでも全て丸暗記できる人というのは、限られてきます。
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覚える前に知識を変換する
偏差値の高い大学生は、どんなイメージがあるでしょうか。物覚えがいいとか、記憶力がすごいとか、そんなイメージもあるでしょうか。
ですが、頭がいいからといって、記憶力がいいということにはつながりません。
イメージ的には、他にも多々あるかと思いますが、やはり頭のいい人は「記憶力がいい」というイメージが多い気がします。
「いろんな知識を持っている、博識で教養のある、なんでも知っている人」それが「頭のいい人」のイメージとしていちばん強いと思います。
実際、東大のような大学に入る人たちは、多くの物事を記憶することができます。
英単語を4000語、古典単語を500語、数学の公式を500個、社会や理科の暗記項目を1000個以上覚えなければいけないです。
余談ですが、難しい資格の勉強、例えば税理士になるためには勉強時間が4000時間必要だったり、弁護士の場合は3000~8000時間必要だと言われたりもします。
宅地建物取引主任者の勉強は500時間、FP3級で100時間と言われているので、それと比べるととんでもない時間の勉強が必要です。
話しがそれましたが、難関大学に入れるひと、難しい資格をとれるひとは「やっぱり記憶力がいいんだ」と思うかもしれません。
「なんでもかんでも、1回聞いたら2度と忘れないくらいの記憶力」「一瞬みただけで前部完璧に覚えられる」
という漫画やアニメだと特殊な能力を持っているような人と、そんなイメージがあるのかもしれません。
記憶力の向上は
ですが、こんなチート能力を本当に持っている人は極少数だと思います。
頭がいい人と言っても、一瞬で暗記できるような記憶力を持ってるわけでもありません。
普通の人間と一緒なので「次の時間なんの講義だったっけ?」「忘れ物した―」と、物事を忘れるときは忘れます。
英単語を4000語も覚えられる人がなんで忘れるんだろうと、思うかと思います。
言われてみれば当たり前かともいますが、人には覚えやすいものと覚えにくいものがあります。
たとえば、将棋や囲碁の棋士は何千何万という盤面を記憶しています。
「この盤面は、あの時の棋譜とおなじ形だから、こう対応しよう」と、どんな盤面・陣形も覚えておける能力を持っています。
そう考えると、将棋や囲碁の棋士はみんな「記憶力のいい人たち」です。
しかし、そんな記憶力のいい棋士たちでも、唐突に「この盤面を覚えてください」といっても、何の脈絡もない、無秩序な盤面をみせられても全く覚えられません。
「対戦の中で出てくる盤面は覚えられるけど、この盤面は覚えられない」と、記憶できなくなってしまうそうです。
同じように、偏差値の高い大学生にも「英単語を覚えて」と言ってすぐに覚えられる人は多いですが、「意味の分からないアルファベットの文字列を覚えて」と言ったら、全く覚えられなくなってしまいます。(もちろん覚えられる人もいるにはいますが・・・)
同じようなものであっても、このように人間には覚えやすいものと覚えにくいものがあります。
つまり、記憶力がいいと考えている人たちは、カメラで写真を撮って、それを頭の中に入れるように暗記しているわけではないのです。
「覚えられるもの」と「覚えられないもの」があるわけです。
人生最大の最初の壁は九九に出てくる7の段!?
非常にありふれた話をするならば、小学生の時の九九の段が全く覚えられなかった人もいたかと思います。
特に7の段は壁は大きかった人もいるかと思います。
しかし、これがポケットモンスターに出てくる「ポケモン」だったら、151匹の名前も容姿も覚えられた人も多いかと思います。
九九の段なんて、81個しかありません。でもポケモンはそれの倍近い数もいるうえに、〇〇タイプや技名など、もっと細かいものをたくさん覚えることができた人も多いはずです。(ポケモンをやっていない人にはわかりにくくて申し訳ありません)
その記憶力を、もっと何故もっと勉強に活かせないんだ?と怒られた人もいるのではないでしょうか。
何故、覚えやすいものと覚えにくいものがあるかのということは、次回にお話しします。
おわりに
いくら頭のいい人のイメージと言えば、記憶力がいいというイメージが強いかと思います。
英単語、古典単語や数学の公式を何百、何千と覚えたりします。ですが、頭のいい人でも、どんなことでも覚えられるわけではありません。
また、ポケモンの名前を全て言える人でも、九九の段を全く覚えられなかった小学生もいたかと思います。
何が覚えやすくて、何が覚えにくいというものは人それぞれとなります。
復習
頭のよさについて今まで書いてきたことです。
日常の解像度
普段の生活の中からでも、常に感度を上げている人はそこから知識を増やすことができます。身の回りのことをはっきりとみることで、自分で疑問を持つことができ、そこから考えを掘り下げていくことができます。
日常生活を常に「解像度の高いカメラ」でみているようなものです。
日常の解像度のあげ方
例えば、牛乳を例にとってみると、東京に住んでいる場合は生産地「群馬県」「千葉県」と書いてあります。牛乳は北海道とイメージがありますが、なぜなのでしょうか。
答えは小学生の社会の授業でならった「近郊農業」です。鮮度が大切な食糧は、近くで生産して輸送した方がコスパもいいですからね。
このように、日常生活の中にあるものからでも知識を増やす機会になります。これは、ビジネスにも役に立つ方法です。
参考文献
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