世の中の頭のいい人というのは、結果に対しての原因を探し出すことが上手です。
そして、原因を探したら、他の何かに関連付けることもまた得意です。
物事を覚えるのは関連付けて覚えるといいですが、そこを詳しく紹介していきます。
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関連付けてで整理しながら覚える原因思考法
原因探しができるようになったら、次は物事を関連付ける必要があります。
関連付けるというのは、いわゆる「情報の整理」となります。
全ての物事には原因がありますが、原因が同じでも、結果が複数になっているというものもあります。
「uni=1」だから、ユニットになっていますし、ユニフォームにもなっています。
1848年にアメリカが西海岸に到着したからフォーティーナイナーズとういチームもできましたし、その4~5年後に日本にペリーが来航しました。
このように、理由が同じものを整理することが、関連付けるという事になります。
関連付けると、物事をたくさん覚えられるようになる
たとえば、「unite」と聞いた時に、「あ、何か日本語でも「ユニット」っていうな」とか、「ユニフォームとか、ユニバーサルとか、そういう言葉で聞いたことあるな」と考えることができます。
そういう関連付けに成功した人は、「unite」という単語を簡単に覚えることも出来ます。
関連付けることで、頭の中に「uni」という棚ができているからです。
記憶力がいい人は、クローゼットに例えるなら、TシャツはTシャツ、アウターはアウター、インナーはインナーという引き出しを作っていて、そこに整理して情報を入れておくことができます。
この場合、関連付けられる人は「uni」という棚ができているわけです。
その中には、「uni」のつく言葉がたくさん入っていて、「unite」もその中の情報と同質なものとして管理することができます。そうすると覚えやすいですし、忘れにくくなります。
これこそが、関連付けの真骨頂となります。
「原因」が棚に貼っておくラベルだとすると、その結果として生じるものを全てをその棚の中に入れることを「関連付ける」と言います。
関連付けるためには、原因探しの精度が大切
関連付けるにしても、その原因探しが甘いと関連付けも弱くなります。
たとえば、「uni=1」というラベルが自分の頭の中の棚にきちんと貼ってあるからこそ、「unite」をその中に入れておくことが可能となります。
逆に「uni」が何なのかを知らない状態では、「uni」を使って関連付けることは難しくなります。
「uniという言葉、どこかで聞いたことあるな」となるかもしれませんが、uniがどういう意味なのか知らなければ、いつまでも「聞いたことあるな」状態で思考が止まってしまいます。
ここで思考を止めてしまっては、丸暗記という状態を抜け出すことができなくなります。
物覚えがいい人や記憶力がいい人というのは、この頭の中に棚を作る能力が非常に優れています。
普段からさまざまな言葉やニュースに対して「なぜ」を向けているからこそ、もう棚ができています。
勉強している過程で自然に棚ができあがり、そして多くの棚を作っているからこそ、たくさんのことを暗記できます。
記憶力がいいというよりかは、1つの原因に対して複数の結果を関連付けるからこそ、多くの物事を覚えられます。
1つ覚えるだけで精いっぱい!と悩んでいる場合は、逆に関連付けて覚えることを増やすことで、たくさん覚えることができるようになるということです。
仕事も勉強も本質を理解して覚える
ときにここで、数学という科目、みなさんも義務教育で勉強をしてきたかと思います。数学は丸暗記で切り抜けてきた人にとっては、かなりの難関な科目となります。
当然ですが、いい大学(高校)では、文系であっても数学の点数も高くないと合格できません。必須科目からは逃れられません。
数学でも「加法定理」や「三平方の定理」や「チェバの定理」やら、公式はたくさん出てきます。台形の面積の求め方なんかとは比でないくらいの長い公式です。
こういう公式を全て丸暗記で対策しようとしても、あまり成績が伸びないという話もあります。
この公式の覚え方も、原因思考法で考えると覚えられるようになります。
つまり、なんでこの公式が成り立つのかさえ理解しておけば、覚えることは少なくてすみます。
この公式も結局は「結果」であったことにすぎません。
なので、100個以上もある公式を無理に丸暗記しようとしても、覚えきれず失敗するという事です。
文系なのに数学が得意という人は、丸暗記をすることなく、公式の成り立ちという原因を理解したうえで、さまざまな結果に結びつけているからこそ、公式を覚えることができるようになります。
もっと簡単に言うと、本質的な理解をしていることで、覚えるべきことを少なくしているということです。
最小限の努力で最大限の成果を出す。ひたすら楽して勉強や仕事をするというのは、こういうことを指します。
おわりに
物事を関連付けて覚えることで、覚えやすく忘れにくいように記憶することができます。
これは、国語でも、歴史でも、数学でも、どんな科目にも当てはめることができます。
原因を理解するということは、本質的なことを理解するという事に近づきます。
復習
頭のよさについて今まで書いてきたことです。
日常の解像度
普段の生活の中からでも、常に感度を上げている人はそこから知識を増やすことができます。身の回りのことをはっきりとみることで、自分で疑問を持つことができ、そこから考えを掘り下げていくことができます。
日常生活を常に「解像度の高いカメラ」でみているようなものです。
日常の解像度のあげ方
例えば、牛乳を例にとってみると、東京に住んでいる場合は生産地「群馬県」「千葉県」と書いてあります。牛乳は北海道とイメージがありますが、なぜなのでしょうか。
答えは小学生の社会の授業でならった「近郊農業」です。鮮度が大切な食糧は、近くで生産して輸送した方がコスパもいいですからね。
このように、日常生活の中にあるものからでも知識を増やす機会になります。これは、ビジネスにも役に立つ方法です。
覚えやすいものと覚えにくいものは人それぞれ
頭のいい人でも、全てのことを覚えられるわけではありません。
九九の段を覚えるのが得意な人と苦手な人がいるように、記憶力は人によって違います。
記憶するには関連付けておぼえると楽
物事(漢字や英単語も)にはなぜそうなったのかという背景や、歴史で言えばその出来事の前後の脈絡があります。
丸暗記でなく背景や脈絡を知ることで、記憶をしやすくなります。
記憶するにしても、頭の中を整理しながら覚えると記憶しやすいです
なんでもかんでも関連付けて覚えると言うよりは、きちんと頭の中を整理しながら覚えると、より記憶しやすくなります。
覚えるときも、クローゼットの中を整頓するがごとく、最小限の物だけを収納するように覚えてみましょう。
そのコツとしては、同じものでも違った角度でみることで、覚えやすい解釈を得ることができます。
原因があって結果が存在するため、「なぜ」という疑問を常に持ち続ける
物事には原因があって結果があるのですが、世の中のほとんどのものは結果しか見えていません。
それをいきなり覚えようとしても中々覚えられないので、まずは原因を追究するところからはじめると、理由を知ることで物事の記憶する力がついてきます。
原因を調べるための具体的な方法4つのコツ
- 特徴的な言葉や数字の原因を探す
- その言葉、数字を使って「何故」と考える
- その数字、言葉の背景を調べる
- 「何故」に対する解答を考える
これらを基にして、原因思考法を実践してみましょう。
参考文献
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