物事を覚えるときは、他のものと関連付けることで、長期的に覚えることができます。
今回は、そんな関連付けるという勉強方法をご紹介していきます。
今までやったことがない人はご参考にしていただき、他にも方法があるかたは、是非コメントを頂ければと思います。
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関連付けて覚える具体的な方法
関連付けて覚えることを具体的に紹介していきます。あくまで一例なので、他に自分にあった方法を探してみてもいいでしょう。
①ノートを用意して、一番上に「原因」と書く
まずノート、メモ帳やA4用紙でも構いませんので用意して
「uni=1」、「まめ=豆」「1848年=アメリカが西海岸に到着した年」と一番上に書きましょう。
②原因から派生する結果を探す
「uni=1」という原因が「unite=統一する」という結果を招いたように、他にも「uni=1」から派生する言葉があるはずだと思い、それを調べてみます。
③原因と結果をつなげる
「ユニフォーム」を探し当てたとしても、それがどのように「uni=1」と結びつくのかはわかりません。
どのように原因と結果を結び付ければいいのかを、しっかり調べて、考えて、言葉にしてメモ書きしてみましょう。
<uni=1つの form=姿、形> → 「1つの形の服をみんなで来て、多くの人が1つの姿になる」といった具合です。
④そのノートをとっておき、他の結果を常に探し続ける
その場で関連付けるものが思いつかなかったとしても、「uni=1」から派生した言葉があるはずだと思うようにします。外を歩いていてふと「ユニバーサルも「uni」がつく」などと結びついたら、それをノートにどんどん追加していきます。
外だとノートがないかもしれないので、スマホでもなんでも、いったんメモ書きしておきましょう。
実践 関連付けること(簡易的に)
このようにノートに書くとします。
- unite=統一する「複数のものが1つになる」
- uniform=「1つの種類の服をみんなできて、多くの人が1つになる」
- universal=普遍的な「多くの人が1つの考えで統一されている」
まめ=豆(真面目)
- まめな人=真面目な人(豆のように小さなことにもきちんと取り組む人
- まめまめしく=甲斐甲斐しく(とっても真面目に、という意味)
- まめまめし(古典単語)=実用的(真面目でふさけない状態)
17世紀は異常気象による経済危機の時代だったため、各地で戦争や反乱が多発した
- イギリス:ピューリタン革命(1640~1660年)
- ロシア:ステンカ・ラージンの乱(1667~1671年)
- フランス:フロンドの乱(1648~1653年)
- スペイン:カタルーニャの反乱(1640~1652年)
実践 関連付けること(論理的に)
それでは、もう少しだけ、今度は言葉を付け足してみましょう。
- なぜ、日本の主食は米になったのか?
→米自体は降水量の多い地域で栽培が可能な穀物である。カロリーが比較的高く、保存がきく作物であるため、降水量が多い日本でも作られている。
そして、日本以外でも、降水量が多いアジアの国々では主食が米になっている。
- インドカレー屋さんでは、なぜナンが出てくるのか
→ナンは小麦粉で作られている。インドは降水量が少ない地域であり、米ではなく小麦粉が酢食の地域が多いため。
そして、インドでは小麦や綿花などの、乾燥地帯でも栽培可能な作物が多く作られている。
- スーパーマーケットのスーパーって何か。スーパーサイヤ人のスーパーと違う意味なのか。
→スーパーは「super → superior」という英単語である。「~よりも優れている」という比較したうえでの優位を指す。だから「伝統的な市場よりも優れている市場」がスーパーマーケットの意味となる。
スーパーサイヤ人は通常時のサイヤ人と比べて、外見は金髪に変化して身体能力が数十倍にも向上し、戦闘力も大幅に上がる。一方サイヤ人は、満月を目視し、「大猿」となることで戦闘力を上げることができるが、変身する条件がかなり限定的であり、変身時間も満月が出ている間と限られているが、スーパーサイヤ人程の戦闘力は上がらない。そういった意味では、スーパーサイヤ人は一度変身してしまえば、自分の意志で解除も変身もコントロールできるので、そういった意味でもサイヤ人と比べてスーパーという意味である。
「superior」という英単語の意味は、「~よりも優れている」であり、他と比べてもいちばんいいが派生して、素晴らしいという意味で使われている。
おわりに
少々話しが脱線してしまったところもありますが、関連付けるということをやったことがない人は、上記のとおり実践してみるといいでしょう。
この通りでなくとも、普段から意識しておいて「そういえばあの言葉(単語)、どっかで聞いたことあるような・・・あ、あれだ」などと関連付けることができれば上々です。
人間の覚えられることは限りがありますし、あまりにも無関係なことは忘れてしまいます。
少しでも、自分に興味があることに関連付けて覚えて、忘れにくくしてみましょう。
復習
頭のよさについて今まで書いてきたことです。
日常の解像度
普段の生活の中からでも、常に感度を上げている人はそこから知識を増やすことができます。身の回りのことをはっきりとみることで、自分で疑問を持つことができ、そこから考えを掘り下げていくことができます。
日常生活を常に「解像度の高いカメラ」でみているようなものです。
日常の解像度のあげ方
例えば、牛乳を例にとってみると、東京に住んでいる場合は生産地「群馬県」「千葉県」と書いてあります。牛乳は北海道とイメージがありますが、なぜなのでしょうか。
答えは小学生の社会の授業でならった「近郊農業」です。鮮度が大切な食糧は、近くで生産して輸送した方がコスパもいいですからね。
このように、日常生活の中にあるものからでも知識を増やす機会になります。これは、ビジネスにも役に立つ方法です。
覚えやすいものと覚えにくいものは人それぞれ
頭のいい人でも、全てのことを覚えられるわけではありません。
九九の段を覚えるのが得意な人と苦手な人がいるように、記憶力は人によって違います。
記憶するには関連付けておぼえると楽
物事(漢字や英単語も)にはなぜそうなったのかという背景や、歴史で言えばその出来事の前後の脈絡があります。
丸暗記でなく背景や脈絡を知ることで、記憶をしやすくなります。
記憶するにしても、頭の中を整理しながら覚えると記憶しやすいです
なんでもかんでも関連付けて覚えると言うよりは、きちんと頭の中を整理しながら覚えると、より記憶しやすくなります。
覚えるときも、クローゼットの中を整頓するがごとく、最小限の物だけを収納するように覚えてみましょう。
そのコツとしては、同じものでも違った角度でみることで、覚えやすい解釈を得ることができます。
原因があって結果が存在するため、「なぜ」という疑問を常に持ち続ける
物事には原因があって結果があるのですが、世の中のほとんどのものは結果しか見えていません。
それをいきなり覚えようとしても中々覚えられないので、まずは原因を追究するところからはじめると、理由を知ることで物事の記憶する力がついてきます。
原因を調べるための具体的な方法4つのコツ
- 特徴的な言葉や数字の原因を探す
- その言葉、数字を使って「何故」と考える
- その数字、言葉の背景を調べる
- 「何故」に対する解答を考える
これらを基にして、原因思考法を実践してみましょう。
他の物事に関連付けて覚える
関連付けて覚えることができれば、そのことを覚えやすく忘れにくくなります。
そして、記憶する努力も、最小限の力で最大限の成果を発揮することができます。
一つ覚えればまた一つ、関連付けて頭の中を整理して覚えることで、思い出すときも一つ思い出せば芋づる式に思い出すことも可能です。
参考文献
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