この記事はこんな人におすすめ
- 目標達成をしようとしても、いつも腰が上がらず行動できない
- どんなに努力しても結局は運が悪く結果がでなくて悩んでいる
- ToDoリストを使っているのに仕事に着手できない
結論は、自分をコントロールする方法を見つける
目標を達成するためには、様々な障壁が出てくると思いますが、乗り越えた先に成功は待っています。
今回は、そんな障壁を乗り越えるための方法を5つご紹介。
どんな方法が自分に合っているかを見つけ、いつも中途半端に終わっていたことを最後までやり遂げてみましょう。
仕事は感情でなく合理的に、進捗は仕事量に応じて分類し、成果に対して振り返りを行うのが大切。
キャリア形成の方法は人それぞれですが、やり方が分からない方はご覧ください。
このブログは、以下の書籍を参考に、自分の考えと経験を加えながら書いています。
毎週の始めに、全体的な目的を明確にするために、その週の予定を書き出してみましょう。
その予定表にはさらに、個々の作業について、達成目標を書き加えます。
例えば、全体で1万字そうとうの企画書を作成する場合、月曜日は午後8時から午後11時までに2,000字書く、といった目標を定める。
それが終わったら、事後評価として実際にかけた時間と文字数を記録。
文字数も記録することで、ゴールまでの進捗状況が可視化でき、実際の進捗が見えればパフォーマンスの向上にもつながります。
見えてないゴールを目指すよりかは作業がはかどりますね
この測定法は他にも、
〇新規ビジネスを立ち上げ後、新たなクライアントを獲得したいなら、売り込みとフォローアップのために送信したメールとかけた電話の数を記録し、事前に予定していた数と比べる。
〇確定申告、給与計算など、小規模事業者向けの管理業務を行っているなら、目標を決めるときに、業務の一覧を作成したうえで作業ごとの工数を具体的に定めて、終えるたびに消す。
「成果が測定できれば達成できる(What gets measuredgets done)」という原則を使い、いつの間にか歩みが大幅に遅れていると言ったことは起こらない。
続けるために自分へのご褒美が必要だという人は、事後評価に何らかの褒賞を組み込みます。
当初計画を大きく上回れば、一晩自由に過ごすなど、そういうことでも構いません。
計画作るより動き出すほうが速そうですが・・・
大きなことをする場合は進捗管理が大切です
目標を達成する時、中期的なプロセスでは、乗り越えるべき主要な壁を経験することになります。
そのうちのいくつかは首尾よく進んだり、あるいは上手くいかないかもしれない。
成果に関わらず、運によるものが大きいのか、あるいは努力の産物かを分析すれば、節目を通るたびに改善と学習を繰り返せます。
特定の節目で「なぜ失敗したか」「なぜ積極的にチャンスをつかまえようとしなかったか」を、事後的に偏見を持たず精査すれば、明確な視点が得られる。
人生のあらゆる成果は、運と努力の両方で決まる
失敗の原因では運を言い訳には使いたくないですね
運と一言に言っても、運自体にはいくつか種類があります。
運と努力は様々な比率で現れ、それは結婚、子どもの数、収入、生活のための仕事といったことに影響する。
運はいつ訪れるかわからず、自分でコントロールも出来ません。
宝くじに当たるなどの「公平な運」と資産家の家に生まれるなど「恩恵の運」は区別して考えます。
恩恵の運は、自分で選択しているわけではないので、自分の努力ではどうすることもできません。
大成功を収める、失敗を経験、思いがけない機会に恵まれたりしたときは、それらを大きな節目と捉えて、事後評価の対象にします。
その種の主要な事後評価を行う際は、よい成果が幸運のおかげだった場合もあれば、失敗の経験が不運に見舞われただけの可能性があることを認識します。
主要な事後評価を、自分が行った決断や努力について、節目の日にあなたをどうやって今の位置に導いたのかについて振り返る機会にします。
これは貴重な学びの時間に変わります。
運の捉え方で、振り返え方法が変わってしまいますね
成功や失敗について振り返る時は、それまでのプロセスに下した決断を全て書き出してみましょう。
私たちは、ひとつやふたつの決断で結果を判断しようとするが、それが実態を反映していることは稀。
できるだけ多角的な視点で、少なくとも5つは選びます。
それぞれの決断で、何が上手くいき、何がいかなかったかを書き出してみましょう。
自分の進歩は「成果の質」でなく「決断の質」で判定することが重要
書き出してみると、成果には運も努力も影響していることがわかってきます。
事後評価は、主要な節目で得た成果が良くても悪くても、それは自分が意図した行動によるものかどうかを自らに問い直す大切な機会。
好調の波に乗る必要はあるが、それがいつまでも成果をもたらし続けるとは限りません。
事後分析の質を上げることは大切です。
自分が作った書類を読み返した結果、内容がすばらしかったとか、上手くいかなかったことだってあります。
自分の失敗について誰かの責任を追及するくらいなら、その体験から自分の糧になる学びを探したほうがましです。
うまくいかなかったプロセスからできるだけ多くの情報を集めて書き出してみましょう。
成果を上げるために行った作業から、つまづいた箇所まで。
このプロセスを踏むと、成功事例だけを自分の評価対象にするようなことはなくなります。
よい成果について、あらかじめ明確なイメージを持っておけば、活動の事後評価はスムーズに行え、「よい」の意味も再確認できます。
振り返えりは「気づき」につながりますね
全てを「努力」や「運」で片づけるのはよくないということです
目的を達成しようとするとき、そのプロセスには少数の大きな決断と無数の小さな決断を繰り返します。
小さな決断は、日々の活動に取り組むこと。
大きな決断は、どんな活動をするか、どんな自分になりたいか。
決断を下すときには、その規模に関わらず感情の果たす役割は大きいことを認識しておきます。
何かの活動をやめる、あるいは始める場合にかなり影響していきます。
例えばやめたい場合、作業が大変だからか、それともイライラが爆発しそうだからか、と言ったこと。
無感情ではいられないね
なりたい自分になろうとするプランは志に満ちています。
そのため、お礼状進めないと感じてしまうときもあるでしょうし、これはごく自然なこと。
簡単なプランならすぐにゴールへ到達できてしまう。
あらゆる感情は、失敗への恐怖であれ、進まないことへのイライラであり、一時的なもの。
2007年、ポール・スロヴィックをはじめとする研究者たちは、感情的な反応がパフォーマンスや決断に大きく影響することを証明。
感情には、2つのカテゴリーに分類できる。
①目の前のタスクと直結する感情
面接、重要プレゼン、講演会で話す前に感じる恐怖心は、情緒的な反応としてパフォーマンスに影響。
②偶発的感情
嫌な飲み会、病気の親族の介護によって引き起こされる。
どちらもより高いレベルで感情知能を持ち合わせた人が容易に対処してくれる。
※感情知能:自己や他者の感情を認識したり、感情を制御したりする能力を表す概念
感情知能は学習が可能で、開発するだけの価値があるスキル。
大きな決断をするときは、慌てないことが肝心
行動科学では、感情が行動に影響を与えるときを「感情ヒューリスティック(affect heuristic)と呼びます。
感情と知性の相互作用で、もともと好印象だったものは肯定的に、良くない印象を持っていたものは見落としがちになるもの。
あるチャンスが出現したら、それにどう反応したいか、感情に動かされていないかを自問してみましょう。
直感的にチャンスを辞退したいのなら、そう思った理由を自問。
キャリア形成の活動の日々に時間配分するとき、感情任せにして判断を誤ることも・・・
どの活動も大事なはずなのに、それぞれやってみると喜びの度合いが違うことがあるから。
人生の重要な決断は、冷静な気持ちの時に下す
他人から難題を突き付けられたとき、考えをまとめるための時間をもらう、という意味です。
そうすると、異なる選択肢についてそれぞれのメリット・デメリットとリスクをできる限り比較考慮し、合理的な意思決定を行いやすくなります。
自分自身のことを知らないと計画も満足にたてられないんですね
見切りをつけるのと継続する力のバランスが大切です
ものごとをうまく進められなかったという経験を持つ人は多いでしょう。
日々の活動を進めると決めて何週間もトライしたが、結局全部終わらなかったというようなことが。
その理由は2つ。
①「自分がこなせる以上の量」を詰め込んでしまった。
計画錯誤に陥り、一定の時間内で過剰な分量をこなせるとの思い込み。
②決まった時間に活動を始めるうえで必要なリズムを作り出せていない。
色々とやっているようで、やるべきことに対しては腰が上がらず進まない。
どうしても重たい腰が上がらず仕事がはかどらない。
そんな時には「妥協効果(compromiseeffect)」の力を活用しましょう。
営業担当が高額品を販売するために利用する手法。
「松・竹・梅」の3つの価格帯を提案すると、それが高額であったとしても、顧客はつい妥協して「竹」を選んで買ってしまう心理状態。
高すぎず安すぎずってのがバランスとれて見えますからね
通常、何か活動を進める時には、一つの作業を最後までやり遂げて、ToDoリストの項目を線で消してから、次の作業へ移るというのが一般的なやり方。
言い換えると「やったか、まだやってないか」のオール・オア・ナッシングの発想です。
オール・オア・ナッシングの枠ではなく、仕事量に応じて少量、普通量、大量に分類してみましょう。
その日の調子に応じてどの分類の仕事に手をつけられるかを決め(妥協)ます。
妥協効果が働けば、多くの場合、普通量の仕事をこなすことになります。
日々の活動に妥協効果を取り入れてルーティン化をしてみるのが一番です。
〇大量・・・午後8時~11時の間に2,000字書く
〇普通量・・午後8時~10時半の間に1,000字書く
〇少量・・・午後9時半~10時半までの間に500字書く
疲れている平日などは、少量か普通量で妥協すると思いますが、興に乗ってフロー状態に入れば大量をこなすことも可能です。
困難な仕事は分割するってやり方ですね
仕事は質と量どちらも大切です
これから始まる1週間の活動目標を決めている人もいるかと思います。
ですが、仮に目標通りに終わらなくても、「少し気が咎める」程度に感じることも。
そういった、「事後の正当化(post rationalization)」つまり、やらなくても大丈夫な理由を説得材料にして自分にいいきかせてしまう。
事後の正当化が上手な人は、自分を責めたところで作業に戻る強制力はありません。
自分を責めれば気分も悪くなり、自分は敗者というナラティブ(思い込み)まで強化される。
行動を先延ばしにしがちな場合は、コミットメントデバイス(commitment device)を取り入れてみましょう。
今の痛みを伴う仕掛けであり、「成果を得るために自らリスクを負う」行為のこと。
コミットメントデバイスを組み込むことで、変えるのが難しい行動を変えられた事例は多くあります。
「何かを失う」と考えるだけで、脳裏にはゴールイメージが鮮やかによみがえる。
毎週の目標設定にムチを取り入れるのは、目標を達しなかった場合に、自分が所有する何かを放棄しなければならないという意味です。
たとえば、決めた目標に向けて活動を続けるためには、これまで稼いだお金を失う(寄付、ご馳走、おごる等)、もしくは、楽しみにしていた別の予定をあきらめる、という形で計画に「罰」を組み込むと効果的。
これにより、活動を完遂できなかったときのコストが今発生する。
つまり、将来の目標実現をあきらめた時点で失うのでなく、今現在、現金を失うということ。
「いつでも変えられる」という甘えに対する対処ですね
チャンスを殺してばかりの人におすすめですね
時間短縮&集中力を上げるための方法です。
どんな方法が自分に合うかをトライ&エラーしてみます
なりたい自分になるショートカット思考のまとめです。
- 成果までの道のりを可視化する
- 仕事には運も努力も関係するがどれくらいの比率で構成されているか検証
- 感情での判断は誤りが多いため合理的に考えて決断
- 「この程度だけやろう」という妥協効果で仕事を分類していく
- 計画を達成できないコストを今負担する(罰を与える)
他にも知りたいかたはこちら、
関係ページのタグです!
本シリーズのタグ
思考
【確証バイアス】
以前から持っていた考えを裏付ける情報を好んで選択しようとする
【フューチャーセルフ】
視覚化された未来の自分。
人はよく未来の自分に感情移入し、長期的に恩恵が得られるような投資を行う。
【システム1(速い思考)・システム2(遅い思考)】
素早く直感的に、無意識に行うのがシステム1
慎重に決断したり、熟慮するのがシステム2
【ベン・フランクリン効果】
他人に恩恵を施した人は、次回も同じ相手に恩恵を施す可能性が高い。
他人から恩恵を施されるよりも、その効果がでかい。
【フレーミング効果】
ある情報や選択肢を、プラス面とマイナス面の両方に焦点を合わせて伝えるかによって、伝わるイメージの違いが生じる
【即時コストと即時恩恵の配分調整】
日々活動するためにかける時間はいま発生するコストだが、恩恵は遠い将来にしか得られない。
活動をやり通すためにアメとムチを用意して、長期コスト・ベネフィットも今感じられるように調整。
【自身を育む】
自信をつけることは簡単だと認識。
いざ困難な作業に取り組むときは、自分の能力に対する不安は一時的な感情なため、キャリア形成の過程で消える
【時間の見積もりは1.5倍以上】
スケジュール表での作業は、考えている1.5倍に修正。
【キャリア形成ゴールに立ち返る】
定期的に時間をとり、振り返りを行う。
プロセスの大切さを自覚すれば、活動を続けようとする意識も高まる。
【意義はモチベーション】
理想的な自分がしている仕事を明確にして、折に触れて思い返せばモチベーションを維持できる
【成果を測定】
活動内容を定期的に事後評価して、活動を妨げる障壁を突き止める。
【運と努力の分類】
作業の進捗や結果は、自分がコントロールできるところかできないところを検証。
自分の決断が成果につながった局面や、自分のコントロールが及ばない要因が結果を出したのか明確に。
【感情でなく合理的に】
キャリア形成に重大な影響を及ぼす判断は必ず冷静な時に。
【オール・オア・ナッシングでない】
作業量はToDoでなく、大量・普通量・少量に分類し、その日のエネルギー量に見合ったレベルで妥協してこなす。
【毎週の計画に罰を組み込む】
小さなアメとムチで原動力にならなければ、出来なかった場合のコストを今負担する。
コミットメントデバイスで、お金や同等の価値を持つものを失う危険性を認識。
こちらにも参加しています↓