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お金は稼いで増やすことを教えるためには、働くことのイメージをしてもらう

お金は稼ぐもの

子どもにお金のことを教えるのは難しいことかと思います。

子どもの目線にたって、理解しやすいように教えないと興味をもったり見向きもしなくなってしまいます。

↓文章を読み上げてくれます(.WAV)

お金がなくなれば勝手に湧いてくると、思われないようにしよう

日本の比較的若い人たちは、生まれた頃から食べ物、洋服、おもちゃに恵まれた豊かな時代になっています。

時々海外のニュースなどをみると、今の日本はいかに豊かな環境であるかがわかりますよね。

つまり、「苦労してほしいものを手に入れる」という経験が乏しくなりがちになるということです。

たまに子どもが「壊れたら新しいのを買ってもらう」「お金がなければ誰かからもらえばいい」「千円以下はごみ。一万円ちょうだい♬」なんて、悪気もなく言ってしまいます。

子どものこういった発言に違和感や危機感を覚えたら、是非、親子でお金の価値について考えて、学ぶ機会を持ってみましょう。

例えば、「1000円(お札)は重いかどうか」と問いかけてみましょう。大体の子どもは「軽い」と答えるかと思います。

次に、袋につめた硬貨を千円分(1円なら1000枚、100円なら10枚)を見せて、もってもらいましょう。文字通り、お金の重たさを実感できるかと思います。

紙切れ1枚の1000円も、数十~数百枚の1000円分の硬貨も、同じ千円だとわかるいい学びになります。

どんな経験も、身をもって体験すると記憶にも印象も残りやすくなります。

現代ではキャッシュレス時代なので、この流れに逆らうことはできないでしょう。

子どもがお金のリアルさを実感できる環境が乏しい場合は、親が意識して教えていくしかありません。

お金を使った遊び(子どもが学べる)はたくさんありますので、少しずつでもいいので始めてみましょう。

お金の勉強は、早ければ早いほうがいい・・・投資を始めるのと同じこと!?

日本という国では、基本的に親からお金のことを学ぶしかないので、どうやってお金をもらうか、稼ぐか、増やせるかといったことを知る機会がなかなかありません。

以前も書きましたが、「子どもがお金のことを学ぶのはいやらしい」という大人がいるのも現状です。

ですが、お金が手に入る仕組みを知らないと、なぜ働かなくてはいけないのか、世の中にはどういう仕事があって、どのように対価が支払われるのか、ということろまで想像力が働かないです。

世の中には色々な働き方があります。たとえば(所得税等は考慮しません)、

  1. 会社員A:正社員のサラリーマン。商社の事務職で勤務。月~金曜日に朝から夕方まで働く。土日休み
  2. 会社員B:正社員のサラリーマン。不動産会社の営業で勤務。家を販売したらその分だけたくさん給料が入る歩合制で働く。火水休み。
  3. 個人社長C:個人経営の会社。自分の給料は儲けが出た分は収入がたくさんあるが、設けられないと収入は0。
  4. 公務員D:市役所に勤務。法律により決まった給料を安定してもらえる。給料はみんなの税金から支払われる。
  5. パートE:パートで週3回程度勤務。時給で働くため、給料は時間給で支払われる。

お金は仕事の対価としてえられるものですが、それと合わせて、こういう働き方の選択肢があるということも、子どもに教えるといいかもしれません。

どんな働き方をしたいのかを想像してみる

ちなみに、子どもにさきほどの5択を説明して、この中からどんな働き方がいいかと尋ねると、パートとして働きたいという子が多いそうです。

理由は「働く時間が少なくて、ラクそうだから」というイメージがあるみたいです。

さらに、最近の子は物欲がないというのも理由の一つにはいってくるかもしれません。

ですが、こういう結果からわかることは「お金が手に入るしくみ」をよく知らないからということも考えられます。

どの仕事にどれくらいの責任と労力があり、その対価としてどういうお金がもらえるかを理解できていないと、安易に「ラクな方」「働く時間が少ない」を選ぶことでしょう。

(パートが無責任な仕事しかやらないとか、そういった主旨ではありません。あくまでたとえばなので)

ちなみに、独立行政法人労働政策研究・研究機構の職業名索引によると、約17,000もの職業があるそうです。(2008年の統計資料なので、実際にはもう少し違うかもしれません)

こういった統計資料を見せながら、いろんな仕事をイメージするのもいい勉強になります。仕事の選択肢があることを知るいいチャンスです。

学校で教えることはもちろん大事ですが、それに加えて、子どもが生活の中で「お金」を意識する経験が必ずセットであることが望ましいですね。

そうでないと「お金には限度がある」「親が働くから生活できる」ということにまで想像力が働かないでしょう。

引きこもり(ニート)の存在や、入社してすぐに辞めてしまう人がいる原因は「お金」と「自分の暮らし」が実体験としてつながってないということもあるかもしれません。

また、ラクに稼げるといった広告をみて、高額セミナーに参加して感化されたり、高額な情報商材に飛びついてしまうといったこともあるでしょう。

おわりに

私たち大人は、お金は働かないと稼げないということを理解していますが、子どもはそうはいきません。

お金を1000円稼ぐことの重みや大切さなどは、体験させることで子どもにわかってもらいましょう。

また、今の時代は働き方は千差万別です。将来どんなふうに働きたいか、どういう仕事をしたいのかと、小さいときからイメージさせておくことが大切です。

職業も膨大数があるので、こどもと話し合いながら決めていくのもいいでしょう。

 

参考文献

 


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