経済というのは、「エコノミー」ということばが語源だそうです。
日本では明治維新のころ、鎖国をといて色々な言葉が海外から入ってきた言葉の一つです。
日本語で表そうとして、当時中国では「経世済民」という言葉があったので、これを使うことになったそうです。
経済学ってなんなの?資源の最適配分を考えるもの
経済というと、お金儲けの学問と考える人もいますがこれは違います。
世の中の資源に無限のものはありません。石油、石炭、鉱石。
こういう限られた資源をどのように有効に使えば、私たちの暮らしが少しでもよくなることを考えるのが経済学となります。
歴史を振り替えっても、社会主義経済は成功しなかった
社会主義経済というと、カールマルクス(ドイツの経済学者)を思い出します。学校の歴史の授業でも登場する人物ですね。
社会主義経済というのは国全体で1年間にどれくらいの鉄をとるのか、車を作るのか、全てその計画どおりにやっていけば資源の最適配分ができると考えられてきました。
結果からみると、これは失敗になりました。無駄が多くなってしまう経済になっていました。
これは、国家の一部のエリートだけが計画をたてていたためです。
市場(マーケット)でみんなが自由にものを交換するというやり方のほうがうまくいったかたちになりました。
今の社会主義国をみてみると4か国(中国、ベトナム、ラオス、キューバ)しかありません。
中国は社会主義国となっていますが、実質的に資本主義そのものの状態になっています。
ものの見方。マクロとミクロ。
現在の経済額は「マクロ経済」と「ミクロ経済」に分けられます。
マクロ=全体的、大きいもの
日本や世界の景気が悪い→政府はどんな対策を考えるか
ミクロ=細かい、小さいもの
消費者がどんな消費行動をとるのか、企業は限られた資源をどう有効につかい、従業員を雇い、どんな商品を売るのか
という風に分別できます。
ちなみに余談ですが、マクロとミクロの考え方は、経済でなく一般的に仕事や場合によっては日常生活でも使える考え方です。
マクロとミクロの考え方を理解していれば、物事を覚えるときに関連付けて覚えられるので、勉強も仕事もはかどるようになります。
選択する、捨てることが経済学
経済学は選択の学問ともいいます。先にも述べましたが、資源は限りあるものとなります。
そこで資源は「資源の稀少性」という考え方があります。
稀少性のある資源をどのように有効活用するか、無駄を生まないかを考えることで経済学が成立します。
これは時間にも同じことが言えます。1日は24時間。これをどう有効活用するか。消費するかを考えていますよね。
つまり、あれをやって、これはやらない。こういうふうに選択をしていくことにつながっていきます。
ちなみに、あなたがその選択をしたということは、他の選択肢を捨てているということになります。
こういうことを「機会費用」といいます。
日常生活するうえではこういう言葉は聞きませんが、皆さんは普段からこういうことをやっているんですね。
機会費用で就職活動
高校を卒業した後の進路については、考えることがあったかも(あるかも)しれません。
高校卒業後に就職(起業)するか、それとも大学に進学するか。多くの人はこの2択をすることになります。
高校卒業後に就職をすれば、10代で社会に出て働くことができ、収入を得ることができます。
一方、大学進学は、自己投資をするチャンスが増え、学生生活を楽しめ、大卒後に就職した場合は高卒よりも収入が大きくなります。
どちらかを選んでも、それぞれ得られる体験がありますし、逆にできない体験があります。
また、これ以外に何もしないという選択肢もありますが、これはやめておきましょう。
「機会損失」から「機会」を抜いた状態になっていますので、必ず何かしらの行動は起こすようにしましょう。
失敗しても、それは次の機会へとつなぐ「経験」になっています。
おわりに
お金の勉強をするのに、経済の知識もみてみようと思いました。
経済学は経済のみでなく、間接的に日常生活にも落とし込めることもできるので、視点を増やすという意味で、参考にしていただければ幸いです。
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