この記事はこんな人におすすめ
- 理想的な自分を目指しているけど、途中で挫折して悩んでいる
- 飽きっぽいうえに、いつも思った以上に仕事に時間がかかってる
- 自分が主体的に行動するにはどうしたらいいかわからない

結論は、モチベーションはコントロールできる
自分のキャリア形成をする方法はさまざまですが、今回は5つご紹介していきます。
集中力を上げることやモチベーションを高めることにつながる方法ですが、どれが自分に合うかは人によって異なります。
大切なのは、実際にやってみて、ダメだったら別の方法を実践してみるという「トライ&エラー」。
今までの環境から変えるには、計画したことを続けられるようにするのが肝心です。
このブログは、以下の書籍を参考に、自分の考えと経験を加えながら書いています。

いわゆる「アメとムチ(carrot and stick)で行動を促すというもの。
ムチ・・・不快なやり方で人を一定の方向に押しやる効果(説教、睨むなど)
アメ・・・優しい言葉や満足感を投げかけ恩恵を与える(褒める、ご褒美など)
一般的には、親が子どもに対して使う方法で、素直な子どもにはよく効果があると思います。
これを自分用に当てはめてみると、いつかやるべきことを、いまやることに変換しやすいです。
自分用のアメとムチを考えるときは、自らにひとつの問いを投げかける。
「どうすれば、日々の活動を続けることの即時コストを抑えつつ、即時ベネフィットを増やせるのか」
キャリア形成ゴールを目指す活動を、今やりたいと思えるためにはどうしたらいいということです。
新しい習慣の実践にともなうコストとベネフィットに変化を加えるだけで、道を進み続けられる可能性は格段に上がる。例えばつぎのようなもの。
【継続学習中】
メールやSNSに気をとられてしまうなら、今の学習環境からネット環境をなくし、オフラインで学習できるスペースを整える。
ネット接続に「手間」がかかるため、コストが今増えたことになり、接続したい気持ちも薄れる。
【ネットワーキングイベント(ビジネス上の人脈作り】
月に1度は参加できるように、自分へのインセンティブ(報酬)を考える。
友人と遊ぶ、外食、映画鑑賞などのインセンティブによって、ベネフィットが増え、面倒だという気持ちを押し切れる。

娯楽をするにはひと手間、やりたいことは報酬をってことですね

単純ですが効果はあるかと思います

ハーバード大学の心理学者「ロバート・ローゼンタール」と、学校長の「レノア・ジェイコブソン」は、1968年に研究を行いました。
テーマは「生徒の能力を信じている先生の存在が、その子の将来にどう影響するのか」
サンフランシスコの小学校に通う生徒のなかから「遅咲きの子」を見つけ出す名目でテストを行った。
ロバート氏とレノア氏は「生まれつき優秀だからじきに頭角を現す」と何人かを選出。
実際に成績が伸びる兆候が見られたわけでなく、ただ名前を担任の先生に告げただけ。
すると、遅咲きの子たちへの期待感から、先生たちは他の生徒たちと異なる扱いを始めた。
同じ年の終わりに再び学力テストを行った結果、お墨付きをもらった生徒とそうでない生徒の間で成績に大きな差がでた、というものです。
この研究から見えてきたのは、特定の生徒の能力に対する先生の信頼が「自己成就的予言」になったこと。
つまり、生徒が先生の期待に応えようとしたということです。
言い換えれば「思い込みが能力を伸ばす」ということ。

期待されてると言われれば、応えたくなりますね
目標をたて、これから実践するときに自信を育めればその効果は大きい。
自分を信じている人は、キャリア形成でゴールは実現できると信じ、その先に広がるベネフィットにも手が届くと考える。
その確信を今もつことが、ゴールを目指して日々の活動を続けていく上で何より大切なもの。
私たちの能力や自信は、とにかく外部からの影響を受けやすいため、変えられると信じることで変化を実現できます。

いいロールモデルを見つけるって大事ですね

「メンター」と呼ばれる人から影響をもらうのも一つの手です

「ここまで時間がかかるとは思わなかった・・・」こんな経験をした人は多いと思います。
ある活動の実行計画を立てるとき、私たちは意識的・無意識的を問わず3つの変数を見積もるようです。
①どれくらい時間がかかるか
②どれくらいコストを払うか
③どれくらいリスクがあるか
予算と納期を甘く見積もった(過小評価)結果、成功の可能性を過大評価しがちなのが、新しい事業です。
プロジェクトマネージャーの約3割が失敗する見込みをゼロと考え、8割は成功見込みを70%以上と見ていた例もあります。
このような失敗の根本的原因を、ダニエル・カーネマンとエイモス・トベルスキーは1979年に「計画錯誤」という概念でとらえました。
ある活動を始めるとき、過去にも同様の経験をして、知識があるにも関わらず必要な期間を過小評価すること。
厳密には、ゴール到達までに必要な費用と時間の両方を過小評価してしまう。
私たちは、悲惨なほど自分たちの生産性が高いと信じている傾向があります。
この感覚は、目の前の活動を簡単に終えられるという思い込みからつながり、結果として、当初想定していた時間では間に合わなくなる。
ある活動をするとき、当然のようにスムーズに進むと考えます。
そうした楽観が、そのまま時間配分に反映されてしまう。

「上手くいった」部分だけを想定するってことですね
計画錯誤は自覚しないと、自らが失敗に進んで突き進んでいるようなもの。
そして、思った通りのパフォーマンスができなかったことに落胆する人も多いでしょう。
何度も計画錯誤に陥れば、自分には無理だとあきらめてしまう可能性もあります。
計画錯誤を克服するには、まず自分自身を見つめ直すこと。
自分がこの認知バイアスに陥っていることを認めることから始めましょう。
そのためには、自分が計画したプロジェクトを監査する必要があります。
その中で、終わらなかった計画を振り返り「なぜ途中でやめたのか」「納得いく他の理由があったから」なのかを。
自問することで、限られた時間の中、これが自分が唯一進む道なのかと考え、違うことがわかります。
サンクコストの誤りに陥らないようにします。
もっとやりがいを感じられることがあったら、今の活動を途中でやめても構わない
あることに対して、もう既に無価値なのに「ここまで時間をかけたんだから、せっかくだから続けよう」と思う事。
例えば、映画館でつまらない映画に出会っても、チケットを買ったから全部見る、買ってから一度も着ていない洋服だけど、捨てるのがもったいない、など。
計画がスムーズに進まないことを織り込むため、スケジュールは当初の予想の1.5倍で時間を見積もると妥当に近づきます。

自分自身のことを知らないと計画も満足にたてられないんですね

見切りをつけるのと継続する力のバランスが大切です

自分の心に明確な「キャリア形成ゴール」が描ければ、そのために「無駄な努力を減らす」というモチベーションを持てるようになります。
それがないと、日々の活動を積み重ねようと言う気持ちを起こせないし、どこを目指したらよいか分からないです。
毎月一定の時間を使ってショートカット思考に立ち戻る
しかし、最終目的地を永久に固定する必要もありません。
なりたい自分になるため、役立つスキルを学び続けること。
新しいチャンスに出会ったら、その都度、なりたい自分に関するビジョンを変えることが、ショートカット思考です。

もっといい方法があるのに現状維持を貫くのも考えものってことですね
ゴールの具体的なイメージをもっていると、達成できる可能性が飛躍的に高まります。
しかし、一度決めたゴールに固執しすぎて、他の魅力的なチャンスを見逃す事態は避けます。
ダニエル・シモンズとクリストファー・チャプリスが1999年に「非注目性盲目(inattentional blindness)に陥らないことに注意喚起しています。
たったひとつのことに集中しているとき、他の全ての意識を遮断している状態。
バスケット中にゴリラが紛れ込む実験は有名。
「白いシャツ」の人たちがパスを何回しているか、あなたも数えてみましょう!
集中しすぎると、他のことが全くみえなくなります。
上記の動画で、途中でゴリラが出てきたことに気が付いたあなたは大丈夫!?
もしゴリラが実際のチャンスだとしたら、計画を変えたり新しい体験を得ることができます。

実際、周りが見えない人はこういうことが起こりますね

臨機応変に。ざっくり言うとこうですね。

ゴールの意義を明確にすると、強い原動力につながります。
例えば、「東京大学で法律を学びたい」と決めると、たとえ法律のことをまだよくわかっていなかったとしてもモチベーションにつながります。
さらに副次的な効果として、意義を出した人は幸福度が高まる一方で、ストレスや不信感は減少します。
ゴールの意義をだすには、まずなりたい自分がやっているだろう仕事について次の二つを自問します。
①「その仕事をしてる自分は、幸せ、満足感、誇りは持てているだろうか」
②「その仕事は、私個人のベネフィットだけでなく、地域社会、人に対するベネフィットという波及効果があるだろうか」
①の問いは、なりたい自分の仕事が自分にもたらす意義を尋ねています。
②の問いは、自分自身の仕事が他者にもたらす意義を尋ねています。
こうしたシンプルな質問もまた、モチベーションを高めることにつながります。

自分のため、他人のためを明確化ですね

やりがいがある仕事、ということですね

時間短縮&集中力を上げるための方法です。
どんな方法が自分に合うかをトライ&エラーしてみます
なりたい自分になるショートカット思考のまとめです。
- アメとムチの効果で集中力をUPさせる
- 「自分はできる」と思い込むことでやる気をUPさせる
- スケジュール計画は当初想定の1.5倍時間がかかること認識
- キャリア形成ゴールに集中するあまりチャンスを見落とさない
- 目標を明確化することでモチベーションを上げられる

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【確証バイアス】
以前から持っていた考えを裏付ける情報を好んで選択しようとする
【フューチャーセルフ】
視覚化された未来の自分。
人はよく未来の自分に感情移入し、長期的に恩恵が得られるような投資を行う。
【システム1(速い思考)・システム2(遅い思考)】
素早く直感的に、無意識に行うのがシステム1
慎重に決断したり、熟慮するのがシステム2
【ベン・フランクリン効果】
他人に恩恵を施した人は、次回も同じ相手に恩恵を施す可能性が高い。
他人から恩恵を施されるよりも、その効果がでかい。
【フレーミング効果】
ある情報や選択肢を、プラス面とマイナス面の両方に焦点を合わせて伝えるかによって、伝わるイメージの違いが生じる

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