選択肢が多いという事は、色々なことができるチャンスだと考えられます。しかし、人間はあまり知らないことに選択肢が多すぎるとかえって判断が迷います。そういう時は、二者択一のように厳選するということもするのですが、今回は質問によって、相手に決断を促すという事を紹介していきます。
この記事はこんな人におすすめ
- いつも優柔不断で、どれにすればいいか悩んでいる人に判断してもらいたい
- どっちがいい?ということを聞いてくる人の考えることを知りたい
僕も優柔不断なんで、押してくれると助かります。
人生かかっている選択肢だと、確かに慎重になる必要はあります。
↓文章を読み上げてくれます(.WAV)
「AとB、どちらがいい?」と聞かれたら、ついついどちらかを選んでしまうかと思います。
学校でそうなのですが、他人から何かを聞かれたときにはきちんと答えるように私たちは教育されてきました。
なので「質問に答えなければならない」という思考回路が身についています。(もちろん、この教育法が間違っているかとか、そういう話ではありません)
こうした人間の性質を使って、巧みに質問で他人を説得することができるようになります。
つまり、本来、たくさんの選択肢があるにもかかわらず「AとB、どちらにします?」と選択肢を絞り込んでしまい、選択を迫ります。
といっても、この質問方法なら、結論を相手に押し付けることにはなりえません。二者択一したうえで、こちらが望むほうを選ぶように情報提供をしていきます。
あくまでも、結論を出すのは本人です。
これは、優柔不断な相手に決断させるときなどには、有効な質問法です。
みなさんは、賃貸物件を探したことがあるでしょうか。
引越ししなければならない事情があって賃貸物件を探すときは、ネット探しても営業店舗に行っても、よほどの事情がない限り最終的には担当の営業さんと同行のもとにお部屋を内見します。
いくつかの物件を内見したとき、営業さんに「もっと物件はないんですかね?」と言っても、「お客様の条件ではもうこれが全部ですね。この中から選んでいただきますが、どれがいいですかね。」と言われることが多いかと思います。(実際に他にあるなしは別にして)
そうすると、私たちは必然と、「どれがいいかな」と内見した物件の中から選ぶことを選択します。時間がない場合は特に、すぐ決めなければいけないという焦りから、他の選択肢を考えるということをしません。
このように、2つ(ないしは3つ程度)でどちらを選ぶか悩んでいるときは、こうやって選択肢を狭めると決めやすくなります。
ホントはもうちょっと探したかったのに、営業さんの押しで決めちゃったときがあったことがありますよ。あとから聞いたらAD付き物件だったっぽくて、なんだかなーという感じでした。
導いていると言えば聞こえはいいですが、大抵の場合は相手の利益になるからだと思います。
もちろん、二者択一質問法は、このような上記の手段として使われるだけではありません。
選択肢がたくさんあると、人間はなかなか選択できません。他人に決断を迫るときは、2つか3つに絞ってあげたほうが選択しやすくなります。
レストランや料亭にいっても、たくさんの料理がズラ―――っと並んでいるよりも、「竹コース、梅コース、松コース」などと3つから選ぶようにしたほうが選択しやすく、コース料理を選んでしまう人が多いのもそのためです。
なるべく選択肢を絞り込み、「どちらがいいですか?」という質問によって選択を迫ると、人は案外と動かされてしまいます。
お店に行ったら「いっちゃんええやつ」って頼んでます
選択するのは大変ですが、全部おまかせだと、損をする可能性が高いですよ。
質問は基本的に「相手に答えさせること」を目的としています。しかし、質問の形をとっていても、議論の中で使われることにより、相手に答えることを求めない質問もあります。
これは、質問の例外にあたるのですが、普段の生活の中でもよく使うことがあります。
遅刻をした際は、「遅いよ、今何時だと思ってるの?」
失敗をした際は、「何考えてんの?」
信頼を裏切ったとき「私がどんなに傷ついているか、わかってる?」
と、いうように、これらは全て質問の形をとっていますが、相手に答えてもらうために質問をしているわけではありません。
この問題における立場の優劣関係を明確にしている質問です。
そして、議論で質問をされたとき、何も答えられなくなった時点で負けとなります。常に答え続ける必要があります。
「答えを求めない質問」は、そんなルールを適用して、自分の優位性を確立するにはバツグンです。
上記の遅刻した際に、頑張って質問にこたえても、「10時15分です」と答えても、「わかっていて遅れたの?」
とさらに言及されます。時間を答えずに「はい」と返事だけしても、「だから何時?」とやはり追及されます。
これを繰り返していくと、最終的には黙るしかなくなります。
そして黙った結果、事情はともかく、議論における敗者的立場に立たされてしまいます。
質問は本来、相手から答えを聞き出すのですが、このような例外もあるということを改めて覚えておきましょう。
お説教をするときには、こういう質問方法は便利ですよね。
僕たちは受けたことはありませんけど。
相手に考えさせるということであれば、バツグンの質問方法ですね。
二者択一の質問方法を使うことで、相手に結論を迫ることができるようになります。これは特に優柔不断な相手には効果的で、特に決めないといけない事情があるときは必ず決めてくれます。
ですが、選択肢もたくさんありすぎると、かえって選びづらく、どうしていいかわからなくなります。たとえば、法律を勉強する時に、何から手をつけていいか分からない時は、まず、誰かに相談して「ここからやったほうがいいよ」と、選択肢を与えられることがあります。
ただし、相手に選択するのを任せてばかりいると、そのうち自分が損してしまう可能性もありますので、途中から自分で考えるということも視野に入れておきましょう。
ここからは、このシリーズのまとめページに飛びます。
随時更新していきます。
参考文献
前月のブログ状況報告↓
2021年10月近況報告
こちらにも参加しています↓