物事の背景を探すための実践方法を紹介！！そもそもの部分に注目

物事には必ず背景がありますが、この背景にたどり着かないで仕事をしたり勉強をしたりしていることがままあります。

なので、今回はその背景探しの実践を紹介していきます。

仕事でも、ただ漠然と仕事をするのではなく、この背景を理解して取り組むと、楽しく取り組めるかもしれませんよ。

文章を読み上げてくれます(.WAV)

上流（背景）を探す流れを探しをしてみる

今回は前回書いた上流思考について、この上流の探し方について、その実践方法を書いていきます。

本や文章の要約から始めていってもいいですし、身の回りのことでも実践しても構いません。

①その言葉の定義をはっきりさせる

まず、言葉の定義から始めていきます。

名は体を表すというように、言葉の解釈は、上流に行きつくための一番の近道となります。

普段ぼんやりと言葉を使っていますが、文章にせよ人の話しにせよ、その人がその言葉をチョイスしたのには、何らかの意味があるはずです。そのチョイスを裏側を探します。

たとえば「世界史」についての文章だったら、「世界史というのはどういう意味なのか、どういう定義なのか」を考えます。

「九州出身」なら「九州とはどういう地域なのか」、「主権国家体制が生まれた」なら「主権国家とはどういう意味か」を考えてみます。

遠回りに感じるかもしれませんが、上流を探すには言葉の定義から始めるのが、結局近道となります。

②そもそもどうしてなのかを探してみる

「そもそも」の部分を考えてみます。

より大枠で物事をとらえることで上流に行きつくことができます。

「アメリカが攻めてきた」なら「そもそもアメリカってどういう国」と思考してみましょう。

文章を読むときにも「そもそも」とか「もともと」と書いてい有るところは注目しましょう。

たとえば「そもそも社会学とはどういう学問なのか」と書いてあったら、その部分をしっかりと読むようにしましょう。

なお、①と②については、どちらかが実行できれば問題ありません。上流に至るためのポイントを探すための「問い」をたてられればいいからです。

③その前に何があるかを考える

①と②を踏まえて、上流にある情報をまとめてみます。

「世界史とはこういう学問だ」「アメリカの成り立ちはこうだった」ということをまとめてみます。

ここでまとめた内容が、物事の背景になっている重要な事柄、すなわち「上流」となります。

この上流がわかれば、要約づくりにつなげていくことができます。

流れ探しの具体例

それでは、実際にやってみましょう。ここに挙げているのは一例となります。

ちょっと身近な具体例

それでは、次の事実の上流探しを、そして流れをまとめてみてみましょう。

事実：ニンテンドーｓｗｉｔｃｈが売れた。

①ニンテンドーｓｗｉｔｃｈってなに。

→ニンテンドーが発売したゲームのハード

②そもそも「ゲームのハード」とは何か。

→ゲーム機の機種のこと。個々の遊びが楽しめるゲームソフトに対して、そのソフトを遊ぶハードウェアのことを指す。

③それまでいろいろなゲームのハードが発売されていたが、新しいハードであるニンテンドーｓｗｉｔｃｈが売れている。また、このゲームハードに新しいポイントがあるのかもしれないと考える。

余談ですが、ニンテンドーｓｗｉｔｃｈの特徴は、テレビにもつなげて大画面でプレイできるのはもちろんですが、携帯して遊ぶことも出来る、据え置きと持ち運び両方に対応できるハードとなります。

コントローラーにはジャイロセンサーを搭載しており、この機能で遊べるゲームでは、ボタン操作以外に体感的に、感覚的にプレイすることができるようになります。

ニンテンドーｓｗｉｔｃｈを知らない人のために一応こちら。

おわりに

上流思考についても、考え方の根幹は咀嚼をするということです。

上流思考の場合は、そもそもという前提条件を探し当てるのがコツとなります。

このそもそもの部分を探し当てることができれば、物事をより深く理解することができます。

復習

頭のよさについて今まで書いてきたことです。

日常の解像度

普段の生活の中からでも、常に感度を上げている人はそこから知識を増やすことができます。身の回りのことをはっきりとみることで、自分で疑問を持つことができ、そこから考えを掘り下げていくことができます。

日常生活を常に「解像度の高いカメラ」でみているようなものです。

日常の解像度のあげ方

例えば、牛乳を例にとってみると、東京に住んでいる場合は生産地「群馬県」「千葉県」と書いてあります。牛乳は北海道とイメージがありますが、なぜなのでしょうか。

答えは小学生の社会の授業でならった「近郊農業」です。鮮度が大切な食糧は、近くで生産して輸送した方がコスパもいいですからね。

このように、日常生活の中にあるものからでも知識を増やす機会になります。これは、ビジネスにも役に立つ方法です。

覚えやすいものと覚えにくいものは人それぞれ

頭のいい人でも、全てのことを覚えられるわけではありません。

九九の段を覚えるのが得意な人と苦手な人がいるように、記憶力は人によって違います。

記憶するには関連付けておぼえると楽

物事（漢字や英単語も）にはなぜそうなったのかという背景や、歴史で言えばその出来事の前後の脈絡があります。

丸暗記でなく背景や脈絡を知ることで、記憶をしやすくなります。

記憶するにしても、頭の中を整理しながら覚えると記憶しやすいです

なんでもかんでも関連付けて覚えると言うよりは、きちんと頭の中を整理しながら覚えると、より記憶しやすくなります。

覚えるときも、クローゼットの中を整頓するがごとく、最小限の物だけを収納するように覚えてみましょう。

そのコツとしては、同じものでも違った角度でみることで、覚えやすい解釈を得ることができます。

原因があって結果が存在するため、「なぜ」という疑問を常に持ち続ける

物事には原因があって結果があるのですが、世の中のほとんどのものは結果しか見えていません。

それをいきなり覚えようとしても中々覚えられないので、まずは原因を追究するところからはじめると、理由を知ることで物事の記憶する力がついてきます。

原因を調べるための具体的な方法４つのコツ

1. 特徴的な言葉や数字の原因を探す
2. その言葉、数字を使って「何故」と考える
3. その数字、言葉の背景を調べる
4. 「何故」に対する解答を考える

これらを基にして、原因思考法を実践してみましょう。

他の物事に関連付けて覚える

関連付けて覚えることができれば、そのことを覚えやすく忘れにくくなります。

そして、記憶する努力も、最小限の力で最大限の成果を発揮することができます。

一つ覚えればまた一つ、関連付けて頭の中を整理して覚えることで、思い出すときも一つ思い出せば芋づる式に思い出すことも可能です。

具体的な関連付けるやりかた

1. ノートやメモ用紙を用意し、一番上に「原因」と書く
2. 原因から派生する結果を書く
3. 原因と結果をつなげる
4. そのノートをとっておき、他の結果と結びつけられるようにする

要約する力である要約力こそが頭の整理がよくできる人

人の話しを聞いたり、本を読んだりしたときに、その内容をまとめることができる要約する力もまた、頭のいい人と言われます。

要約するという事は、無駄なところを削ぎ落して必要なところだけを残すという力になります。

つまり、大事なところ、言いたいところを理解する力があるので、これができる人は重宝します。

要約をするためのプロセス

• 具体的な中身に入る前に、それに至る流れを理解する
• その流れの中で、具体的な中身がどのように位置づけられるかを考える
• この２つのプロセスの中で、重要なポイントを探し、マーカーを引くようにその点を重点的にみて、覚えて、まとめる

自己紹介は要約する力を発揮できる

自分自身を紹介する自己紹介、多くの方が経験していますが、短い数十秒、長くて１分で自分のことを相手に伝える行為となります。

就職活動では、この自己紹介の良し悪しで自分の未来が決まると言っても過言ではありません。

２０年以上生きてきた経験を、たったの数十秒にまとめて話すのですから、最も言いたいことだけを言うしかない場面です。

自分の根幹をなしている「背景」や「元」になることを話すと、相手によく伝わります。

参考文献

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