資産運用をするには節税が不可欠です。税制面で優遇された制度をいかして、資産を増やしていきましょう。
- 税制上の優遇を受けながら運用できる
- 口座の種類で税金の取り扱いが変わる
- 一般NISAと積み立てNISA
- 財形貯蓄で手堅く運用
- おわりに
税制上の優遇を受けながら運用できる
個人がスムーズにできるように、NISA(ニーサ)やiDeCo(イデコ)が便利でお得な制度になっています。
NISAは、専用のNISA口座を開設して運用をするのですが、利益がでた場合でも税金が差し引かれることはありません。
一般的な証券口座で取引を行うと、所得税や住民税等がかかります。
iDeCoについても、運用益、掛け金、受け取り時に税金の優遇制度があります。
iDeCo(イデコ)をやるか?それともしない?そもそもなに?
この二つを活かして、節税しながら資産を増やしていきましょう
口座の種類で税金の取り扱いが変わる
株式や投資信託を購入する場合、証券会社等で「一般口座」や「特定口座」を開設する必要があります。
特定口座:口座内の株式や投資信託の運用で得た利益を証券会社等で計算してくれる。
特定口座(源泉徴収あり):上記にプラスして、納税まで行ってくれます。初心者におすすめです!!
一般口座:株式や投資信託の運用で得た利益を自分で計算し、納税する必要がある。(自分で全て計算したいかたにおすすめ)
上記の口座に合わせて開設できるのが「NISA口座」となります。
税金がかからないため利益を丸々受け取ることができます。
しかし、他の口座との損益通算ができません。また、損失の繰越控除ができません。(他に事業などをやっていなければ無視してかまいません)
一般NISAとつみたてNISA
今までNISAと書いてきましたが、NISAには「一般NISA」と「つみたてNISA」というのもあります。この2つの違いについて触れていきます。
一般NISA
対象商品:国内株式、外国株式、投資信託、ETF、リート
投資額:新規購入額で毎年合計120万円が上限
口座開設時期:2014年から2023年までの10年間
非課税期間:投資した年から5年間(ロールオーバーあり)
購入方法:自分のタイミングで一括購入、積み立て形式
積み立てNISA
対象商品:長期の積み立て、分散投資に適した一定の条件を満たす投資信託、ETF
投資額:新規購入額で毎年合計40万円が上限
口座開設時期:2018年から2037年までの20年間
非課税期間:投資した年から20年間
購入方法:積み立て形式
一般NISA、積み立てNISA共通事項
制度が使える人:その年の1月1日において20歳以上の居住者
途中売却:自由(一度売却したら、その枠を再度利用することができない)
口座開設:一般、積み立て、いずれかを選んで開設
以上となります。
また、2024年には新NISA制度が始まります。まだ先のことですので、情報のみ記載しておきます。
これから長期で資産運用を始める場合には、「積み立てNISA」がおすすめとなります。
財形貯蓄制度で手堅く運用
財形貯蓄には3種類あります。用途についてはいかにまとめます。
- 一般財形貯蓄:自由
- 財形住宅貯蓄:マイホームの取得や75万円を超えるリフォーム代金
- 財形年金貯蓄:60歳以降の年金
財形貯蓄の最大のメリットは、先取り貯蓄ができるということです。
先取り貯蓄というのは、勤務先から給与から自動的に貯蓄にまわされることです。
どうしても浪費癖が抜けないかたは、こちらを使ってみるのもいいでしょう。
だだし、利息がほとんどつかないので、財形貯蓄のみで資産運用は厳しいのできをつけましょう。
おわりに
今回は細かいところまでは書きませんでしたが、なんとなくこういうのがあるということだけ覚えておきましょう。
特に、積み立てNISAは老後対策に向けてメリットが多い口座なので、長期投資で迷っているのであれば、
積み立てNISAの口座は開設しておきましょう。
口座開設自体は手数料はかかりませんが、開設までに時間が2週間程度かかります。
まずは口座開設してから、資産運用を始めるのもいいかと思います。