お知らせ

要約するにしても間違えて要約しては意味がありません。本質的なところを理解する必要もある

物事を要約して説明するにも、そのことを理解していなければできません。

また、話しの内容を理解しても、その背景には一体何があるのかというところも理解していないと、間違った要約をする可能性もあります。

今回は、要約する際の思考法を紹介していきます。

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流れ探しで要約力を身につける上流思考

要約力のみつけかたは出来事には必ず上流があるという「上流思考」という方法があります。

川をイメージするとわかるのですが、川には下流と上流がありますがそんなイメージです。川で釣りをする人はよくわかるかと思いますが、日によって川の見え方というのは変化するかと思います。それは、季節だったり天候だったり、今日は釣れる日、釣れそうにない日、そんな体感があるかなと思います。

川の下流を物事の出来事とすると、たとえば、下流で水が濁っている、ごみが流れてきている、水量が少なくなっている。そんなことがあったならば、この川の上流のことも理解する必要があります。つまり、上流の出来事も視野に入れないと、下流で起こっていることを完全に理解することはできません。これが上流思考というものです。

世の中の物事はほとんどが結果で、原因はどこかにあるのですが、これと同じように、物事は下流で、物事の背景には上流が隠れています。すべての物事に背景や前提が存在しています。

そして、物事を要約する能力が高い人は、「上流」がどうなっているのかを把握する能力が高いようです。

自己紹介は要約力の高さを垣間見られる?

学校や職場、就職活動で自己紹介はみなさんも何度かしたことがあるかと思います。

その時には自分のどんな情報を伝えるでしょうか。自己紹介は、自分のことを要約して伝える行為となります。

どんな話をすれば、短い時間で相手に自分のことをわかってもらえると思うでしょうか。

自己紹介の場で「昨日こんな出来事があった」とか「具体的にはこんな仕事をした」とか、いくらたくさんの個別具体的なエピソードを語っても、自分のことはなかなか伝わりません。

これらは「下流」の情報であり、いくら積み重なってもあなた自身の「要約」にはなりません。

ではどういう自己紹介をするのか。多くの場合、自己紹介は生い立ちを語るかと思います。出身地、出身大学、どういう経験をしてきたとか、そういう「自分がここに至った経緯」を話すかと思います。

その中で、「こういう経験をしたからこういう思考をするようになった」「ここで育ったからこそ、こういう仕事をしている」などがわかるようになっていきます。

自分のことを要約しようとしたとき、結局行きつくところは生い立ちという名の「上流」というわけです。

当然ですが、上流がそのまま要約になるわけではありません。東京都出身ですとひと言話しただけでは要約になっていません。

ですが、その背景を理解すれば、要約ができるようになります。

「東京都出身で、電車での移動は慣れており、路線は網羅できているので電車移動のことはなんでも聞いてください」

などと、背景を説明することで、要約に必要な本質的な情報が整理できるというわけです。

世の中は下流が多い

世の中は上流よりも、下流のほうが圧倒的に多いです。

たとえばニュースで「どこかの国の学校で生徒が射殺された」と話題になったとします。

その原因は「犯人が銃を乱射したから」だったとしても、それで説明が終わるわけではありませんし、それでは適切な要約にはなりません。

「銃の乱射事件」を下流だととらえると、上流は「誰もが銃を持つことができる社会」なのかもしれませんし、「移民の犯罪率の高さ」なのかもしれません。

「A容疑者が起こしたこんな事件」というよりも、「銃社会で起こった事件」といったほうが要約としては適切で、人に伝えやすいですし、その後も覚えておくことが楽になります。

ニュース・記事・文章・自己紹介。このように下流が多く上流を目にしないで生きていることがほとんどです。

この上流に普段から気づいていて、上流の背景を知って、「要するに」という考えをしているからこそ要約力が高くなります

おわりに

要約をするときには、先ずは物の出来事である下流と、その背景となる上流があるので、そこも理解する必要があります。

要約が得意な人は特に、この上流のことを把握・理解しているので、本質的なところを含めてまとめることができます。

普段の生活では下流ばかりがほとんどですが、本質的なところ(上流)を理解するように、情報をつかむようにしましょう。

 

復習

頭のよさについて今まで書いてきたことです。

日常の解像度

普段の生活の中からでも、常に感度を上げている人はそこから知識を増やすことができます。身の回りのことをはっきりとみることで、自分で疑問を持つことができ、そこから考えを掘り下げていくことができます。

日常生活を常に「解像度の高いカメラ」でみているようなものです。

日常の解像度のあげ方

例えば、牛乳を例にとってみると、東京に住んでいる場合は生産地「群馬県」「千葉県」と書いてあります。牛乳は北海道とイメージがありますが、なぜなのでしょうか。

答えは小学生の社会の授業でならった「近郊農業」です。鮮度が大切な食糧は、近くで生産して輸送した方がコスパもいいですからね。

このように、日常生活の中にあるものからでも知識を増やす機会になります。これは、ビジネスにも役に立つ方法です。

覚えやすいものと覚えにくいものは人それぞれ

頭のいい人でも、全てのことを覚えられるわけではありません。

九九の段を覚えるのが得意な人と苦手な人がいるように、記憶力は人によって違います。

記憶するには関連付けておぼえると楽

物事(漢字や英単語も)にはなぜそうなったのかという背景や、歴史で言えばその出来事の前後の脈絡があります。

丸暗記でなく背景や脈絡を知ることで、記憶をしやすくなります。

記憶するにしても、頭の中を整理しながら覚えると記憶しやすいです

なんでもかんでも関連付けて覚えると言うよりは、きちんと頭の中を整理しながら覚えると、より記憶しやすくなります。

覚えるときも、クローゼットの中を整頓するがごとく、最小限の物だけを収納するように覚えてみましょう。

そのコツとしては、同じものでも違った角度でみることで、覚えやすい解釈を得ることができます。

原因があって結果が存在するため、「なぜ」という疑問を常に持ち続ける

物事には原因があって結果があるのですが、世の中のほとんどのものは結果しか見えていません。

それをいきなり覚えようとしても中々覚えられないので、まずは原因を追究するところからはじめると、理由を知ることで物事の記憶する力がついてきます。

原因を調べるための具体的な方法4つのコツ

  1. 特徴的な言葉や数字の原因を探す
  2. その言葉、数字を使って「何故」と考える
  3. その数字、言葉の背景を調べる
  4. 「何故」に対する解答を考える

これらを基にして、原因思考法を実践してみましょう。

他の物事に関連付けて覚える

関連付けて覚えることができれば、そのことを覚えやすく忘れにくくなります。

そして、記憶する努力も、最小限の力で最大限の成果を発揮することができます。

一つ覚えればまた一つ、関連付けて頭の中を整理して覚えることで、思い出すときも一つ思い出せば芋づる式に思い出すことも可能です。

具体的な関連付けるやりかた

  1. ノートやメモ用紙を用意し、一番上に「原因」と書く
  2. 原因から派生する結果を書く
  3. 原因と結果をつなげる
  4. そのノートをとっておき、他の結果と結びつけられるようにする

要約する力である要約力こそが頭の整理がよくできる人

人の話しを聞いたり、本を読んだりしたときに、その内容をまとめることができる要約する力もまた、頭のいい人と言われます。

要約するという事は、無駄なところを削ぎ落して必要なところだけを残すという力になります。

つまり、大事なところ、言いたいところを理解する力があるので、これができる人は重宝します。

要約をするためのプロセス

  • 具体的な中身に入る前に、それに至る流れを理解する
  • その流れの中で、具体的な中身がどのように位置づけられるかを考える
  • この2つのプロセスの中で、重要なポイントを探し、マーカーを引くようにその点を重点的にみて、覚えて、まとめる

 

 

参考文献



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