お知らせ

説明が上手い人はとにかく例える力がすごい!いわゆる、例えが上手な人は話し上手

たとえ話で説明する

要約する力と記憶する力に加えて、説明する力もまた重要となります。

しかし、人に新しい物事を説明する時、自分が記憶して要約した情報をそのまま伝えても、案外伝わらないことが多いです。

相手にもわかりやすい説明をすることも、説明する側の能力が問われてきます。

↓文章を読み上げてくれます(.WAV)

人間は知っていることからしか知らないことを理解できない

人間には、新しい物事を理解する能力というのはほとんどないそうです。

まったく聞きなれない分野、前提の知識がまったくない状態で物事を理解することなんて、絶対できません。

これは、頭の良し悪しに関わらず、どんな人間でもそうです。

それでも、人間はどんどんいろんな知識をつけることができます。これはどうやっているのかという疑問が湧いてくるかと思います。

それは、自分が知っている物事とつながて理解しているからです。

たとえば、「unite」という英単語が「統一する」意味になります。「uniteはユナイテッド・ステイツのunite」とか「他にuniを使った言葉にユニークとかユニフォーム」があります。

それをもとにして考えることで「unite」という言葉を知らない人でも理解できるようになったはずです。

しかしこれが、ユナイテッド・ステイツもユニークもユニフォームも知らない人だったらどうでしょうか。

この時はもう腹をくくって、「unite」を「統一する」と丸暗記するしかありません。

また、「unite」と聞いてもユナイテッド・ステイツもユニークもユニフォームも思いつかない場合もあるかと思います

そういう場合も「unite=統一する」と丸暗記をするだけになります。

人が物事を理解するプロセスは、このように既知と未知を結び付けることで成立しています。

それを考えないで物事を理解しようとしたり、人に説明しようとしても、そんなこと初めから不可能となります。

理解力は既知と未知を結び付ける力

頭がいい人というのは、未知の情報を自分の既知に結びつける能力が優れています。

難しい話しや前提知識ののない分野の話しを聞いても「それはあの話と似ている」とか「それに関連する話しを、前に本で読んだ気がする」と、自分がよく知っている話と結びつけて物事を理解しようとしています。

このように、知らない事柄を「自分が知っている事柄」と結びつけて考えると、理解度が格段に速くなりなります。

たとえば、英単語を覚えるのが苦手な人は多いと思いますが、これもある方法を使って理解しやすくできます。

和製英語や身の回りにありふれた日本語英語と結びつけて考えてみると言う方法です。カーネル・サンダースのカーネルという意味は大佐ですが、こんなのは一例で、まだまだ知らないうちにたくさんの英語を使っています。

バスや電車の終点・始点のことをターミナルと呼びます。また、映画のターミネーターは、みなさんもご存じでしょう。

この2つに共通する英単語である「term」は、「範囲の限定」を原義とする言葉です。

バスや電車で移動できる範囲を限定するものだから「ターミナル」は始発と終点を指すのです。

人類に終わりを告げることで範囲を限定するものだから、映画のタイトルは「ターミネーター」になったのです。

これで、「term」と聞いてピンとこなかった人でも、この2つの言葉をしればすぐに「わかった」となるかと思います。

「ターミナル」「ターミネーター」「ユニット」「スナック」「オーダー」「フリー」・・・日本人は、じつは毎日1000個以上の英単語に接していると言われています。

頭のいい人は、新しい英単語をみたとき、自分の身の回りで似たような言葉はないかと探し、それによって理解を早めています。

まさに日常の解像度の違いによって、頭のいい人は早く英単語を理解できるというわけです。

説明が上手い人=たとえが上手い人

この逆をすることで、説明が上手になります。

自分が説明することは相手にとって未知の情報であります。なら、既知のものにするためには、相手が知っている情報と結びつけて語ればいい。そうすれば、相手もすぐに理解できるようになります。

まったく知らない人の名前を出されても、私たちはその人のことを理解できません。

「佐々木ってやつがいてさ~」と話されても、誰だよそいつとなってしまいます。しかし、「佐々木ってやつがいて、お前も知ってる煉獄さんとすごく似ててさ」と話されたら、「へえ、煉獄さんみたいなやつなんだ」と理解できるかと思います。

「term」という言葉がわからなくても、「ターミナル」の説明をすれば、わかってくれますし、「スマホ」がわからなくても「携帯電話」の説明をすればわかってくれます。

もっともわかりやすいのは、たとえばという説明の仕方です。

アインシュタインは子どもに自分の相対性理論を説明する時に「たとえば、君が好きな子と話す時間はたとえ1時間でも一瞬のことに感じられるだろう?それが相対性理論だよ」と説明したと言われています。

このように、相手にも理解しやすい説明をするためには、相手がわかりやすい「例」を出してあげるのが一番です。

抽象的な言い方ではなく、みんなが経験があるような具体的な例、難しい概念ではなく誰もが知っている簡単な例で説明するのです。

このように、説明が上手い人は、たとえ話が上手です。そして、頭のいい人は、例をすぐに思いつくことができるのです。

人から話を聞いて「つまり具体的に言うと、こういうことだよね」と返したり、人に何かを説明したりするとき「こういうのは、実は、こういうことなんだよ」と例から説明してわかりやすく話しをします。

こういう能力が高いのです。

おわりに

人が物事を理解するには、自分の知っている知識と結びつけることが必要です。

そして、人に物事を説明するときには、相手の知っている既存の情報と自分の話したい未知の情報を結び付ける必要があります。

結び付けるには、たとえ話などで、相手が知っているものに例えながら説明をすることで、上手く人に話すことができます。

このように、いくら知識が豊富な人でも、それを説明する力がなければ、宝の持ち腐れとなってしまうことがあります。

 

復習

頭のよさについて今まで書いてきたことです。

日常の解像度

普段の生活の中からでも、常に感度を上げている人はそこから知識を増やすことができます。身の回りのことをはっきりとみることで、自分で疑問を持つことができ、そこから考えを掘り下げていくことができます。

日常生活を常に「解像度の高いカメラ」でみているようなものです。

日常の解像度のあげ方

例えば、牛乳を例にとってみると、東京に住んでいる場合は生産地「群馬県」「千葉県」と書いてあります。牛乳は北海道とイメージがありますが、なぜなのでしょうか。

答えは小学生の社会の授業でならった「近郊農業」です。鮮度が大切な食糧は、近くで生産して輸送した方がコスパもいいですからね。

このように、日常生活の中にあるものからでも知識を増やす機会になります。これは、ビジネスにも役に立つ方法です。

覚えやすいものと覚えにくいものは人それぞれ

頭のいい人でも、全てのことを覚えられるわけではありません。

九九の段を覚えるのが得意な人と苦手な人がいるように、記憶力は人によって違います。

記憶するには関連付けておぼえると楽

物事(漢字や英単語も)にはなぜそうなったのかという背景や、歴史で言えばその出来事の前後の脈絡があります。

丸暗記でなく背景や脈絡を知ることで、記憶をしやすくなります。

記憶するにしても、頭の中を整理しながら覚えると記憶しやすいです

なんでもかんでも関連付けて覚えると言うよりは、きちんと頭の中を整理しながら覚えると、より記憶しやすくなります。

覚えるときも、クローゼットの中を整頓するがごとく、最小限の物だけを収納するように覚えてみましょう。

そのコツとしては、同じものでも違った角度でみることで、覚えやすい解釈を得ることができます。

原因があって結果が存在するため、「なぜ」という疑問を常に持ち続ける

物事には原因があって結果があるのですが、世の中のほとんどのものは結果しか見えていません。

それをいきなり覚えようとしても中々覚えられないので、まずは原因を追究するところからはじめると、理由を知ることで物事の記憶する力がついてきます。

原因を調べるための具体的な方法4つのコツ

  1. 特徴的な言葉や数字の原因を探す
  2. その言葉、数字を使って「何故」と考える
  3. その数字、言葉の背景を調べる
  4. 「何故」に対する解答を考える

これらを基にして、原因思考法を実践してみましょう。

他の物事に関連付けて覚える

関連付けて覚えることができれば、そのことを覚えやすく忘れにくくなります。

そして、記憶する努力も、最小限の力で最大限の成果を発揮することができます。

一つ覚えればまた一つ、関連付けて頭の中を整理して覚えることで、思い出すときも一つ思い出せば芋づる式に思い出すことも可能です。

具体的な関連付けるやりかた

  1. ノートやメモ用紙を用意し、一番上に「原因」と書く
  2. 原因から派生する結果を書く
  3. 原因と結果をつなげる
  4. そのノートをとっておき、他の結果と結びつけられるようにする

要約する力である要約力こそが頭の整理がよくできる人

人の話しを聞いたり、本を読んだりしたときに、その内容をまとめることができる要約する力もまた、頭のいい人と言われます。

要約するという事は、無駄なところを削ぎ落して必要なところだけを残すという力になります。

つまり、大事なところ、言いたいところを理解する力があるので、これができる人は重宝します。

要約をするためのプロセス

  • 具体的な中身に入る前に、それに至る流れを理解する
  • その流れの中で、具体的な中身がどのように位置づけられるかを考える
  • この2つのプロセスの中で、重要なポイントを探し、マーカーを引くようにその点を重点的にみて、覚えて、まとめる

自己紹介は要約する力を発揮できる

自分自身を紹介する自己紹介、多くの方が経験していますが、短い数十秒、長くて1分で自分のことを相手に伝える行為となります。

就職活動では、この自己紹介の良し悪しで自分の未来が決まると言っても過言ではありません。

20年以上生きてきた経験を、たったの数十秒にまとめて話すのですから、最も言いたいことだけを言うしかない場面です。

自分の根幹をなしている「背景」や「元」になることを話すと、相手によく伝わります。

上流探しをするコツ

①その言葉の定義をはっきりさせる

②そもそもどうしてなのかを探してみる

③その前に何があるかを考える

この3つを踏まえながら考えてみる。

上流と下流が繋がったときに、要約が成立する

下流(結果)と上流(背景)をつなげることで要約することができます。

しかし、上流が1つでも、下流が1つとは限らず、同じ背景でも、結果は複数になることが多いです。

また、本や文章では、最初と最後の部分にこそ、上流と下流となる要素が詰まっているので、そこが重要な部分になります。

要約づくりの具体的な方法

①流れ探しの中でみつけた上流の中から、キーワードのみを抽出する

②そのキーワードと、要約したい事項がリンクする部分を考えて、つなぎ合わせる

③つながったキーワードを使って上流の説明をしつつ、事項を説明する

要約力や記憶力だけでなく、それを説明する説明力も重要

自分が記憶するために要約しても、それを誰かに説明(アウトプット)できるようにするための「説明力」も重要になります。

説明が上手な人は、相手の立場や目線にたって、説明してくれます。つまり、説明を受ける側が理解できるように説明してくれるのです。

人は自分が知っている物事は理解しやすいですが、知らないものについては理解できません。新しいものを説明する時や企画を立てるときでも、相手の知っているもので例えて説明すると、より理解されやすいです。

 

参考文献



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