相手に説明する時には、結論を先にいったり、話しが簡潔であったり、聞き手の心情を察したりと、色々とコツがあります。
しかし、これも論理的な思考が欠如していれば、相手は納得しないことでしょう。
どんな説明の仕方でも、相手が論理的に理解していなければ、「説明」をするという行為が完成していません。
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相手が納得する時「なるほど」と思ってくれれば論理的である
難しそうと思われる論理的思考は、誰でもできます。というよりも、大抵の場合は、毎日そうしています。
例えば「空が暗くなってきた。もうすぐ雨が降りそうだ。だから傘を持っていこう」、こう思って実際、傘を持っていくことがあるでしょう。
他にも「送別会に20人参加する。会費は1人が5000円に設定した。だから、本人へのプレゼントのお花分を除いて、お店には予算8万円でお願いしよう」といって、実際、送別会の店に予約し、2万円以内のお花を買う。
こういう考え・会話はは、誰でもしていますよね。簡潔に言うと「これがこうだからこうなるはず」という話しです。
誰にでも小さい時から備わっている基本的な思考スキルであり、普通に会話できる人は、みんな、十分に論理的思考をしているのです。
ところが、仕事になると途端にできなくなります。
難しい言葉や専門用語が飛び交ったり、上司に罵倒されたりプレッシャーを感じたりするため、頭が真っ白になる。
気分が萎え、普段できている論理的思考ができなくなってしまうのです。
まずは、好きな事や関心のあるもので論理的思考を使う
そこで、まずは、自分が好きなもの・関心のあるものを題材に考えてみましょう。
好きなものであれば、情報を集めることも考えることも苦にはなりません。
例えば、ランニングが好きな人ならば、どんなランニングシューズの新製品が出れば売れるかを考えてみましょう。
- 「大手メーカーが開発した、プロも着用する高額の軽いランニングシューズがヒットしている」という業界のマーケティング情報。
- 「40代以上の男性市民ランナーが増えている」というテレビ等のメディア報道。
- 「シューズにそこまでおこづかいを割けられない」という多くのランニング仲間(30~50代)からの声
こういう声が集まった場合、総合的に考えて「ミドル層以上でも、足の故障をしにくくしてくれる、軽くて価格も抑えられたランニングシューズ」というアイデアを出すことができるでしょう。
これが論理的思考となります。
論理的思考を行う時、帰納法(きのうほう)や演繹法(えんえきほう)などといった難しい言葉が使われることがありますが、いずれにしても「こうだったから、こうだろう」と推論するだけです。
もう少しいうと、相手が「なるほど、そうだよねー」と思えれば、十分論理的思考になります。
演繹法
大前提となるルールから、結論を導き出す思考法です。
ダイエットしようとするとき、まずはなぜ太っているかを考える場合は、
大前提:糖質を過剰摂取し、身体も動かさなければ太る
↓
思考:私は、糖質を過剰摂取しているうえに、体を動かすこともしない
↓
結論:だから私は太る
という思考法となります。この結論から、対策を導いていけばいいですね。
帰納法
多くの事例、事実から共通点や類似点をまとめて結論を導き出す思考法です。
ケーキを販売しようとするときに考える場合は、まず事実や事例は次の通りとします。
- 冬にチョコがよく売れる
- 冬にケーキも売れている
- 冬にアイスも売れている
結論:冬にスイーツが売れるから新商品を考えよう!
あとは、どんな冬スイーツにするかを考えていけばいいわけですね。
論理的思考を身につけて「仕事」に役立てる
苦手な分野や苦手な相手でも、萎縮せず、焦らなければ、学歴や社会経験、成功体験などに関係なく、誰でもいつでも論理的思考を発揮できます。
まずはこれを認識することから始めましょう。
そして、ロジカルシンキングを理解できれば、仕事上でもプライベート上(副業も含む)でも、大変役立つことになります。
状況に応じて、きちんと考えて、これならできそうだというプランとして実行したり、上司・顧客に提案したりできるからです。
副業でも、たとえばブログでも顧客(フォロワー)に、どんな需要があるのかを考察して、提案できるようにもなります。
よく考えていて、自然体で説明すればよく伝わります。
コミュニケーションがうまくいくようになりますから、友人や家族といったプライベートな人間関係にもよい影響を与えます。
おわりに
誰しも論理的思考というのはできるのですが、それが環境や人間関係によってできなくなる可能性があります。
特に会社員では、人間関係によって自分本来の力が発揮できないという人も多い可能性があります。
また、フリーで働いている人でも同じことが言えます。
萎縮せず、ものおじせずにいれば、必ず論理的思考はできますので、まずは自分の状態が本当に正常なのかを知るところから始めましょう。
参考文献
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