この記事はこんな人におすすめ
- 減量手術を受けようか悩んでいる
- 体重が100㎏越えているが、手術以外にも方法はないのか悩んでいる
- 減量手術はそもそもなんなのか知りたい
スケジュール管理をすることの大切さがわかります
あらゆる減量を試し、減量手術を試みようと考えるかもしれませんが、減量手術には大きな副作用があります。また、根本的な解決にはならないため、結果として減量に失敗します。
ライフスタイルを変えるだけで減量が出来るなら、時間もお金もかからないので、最高の減量方法になります。
このブログは、以下の書籍を参考に、自分の考えと経験を加えながら書いています。
数々のダイエット(減量)をためしたけど、上手くいかなかった場合、減量手術を考える人もいるかもしれません。
減量手術を行うと、確かに体重は減りますが、それは最初だけのようです。
もちろん、原料以外にも恩恵はあるかと思いますが、マイナス面もあるということです。
特に体重については、しばらくするともとに戻ってしまうことがほとんどです。
手術をすると、お金も時間も大きくかかります。
もし減量手術をするのであれば、周りの経験者の話しを聞いて、自分にとって有効か不要なのかを判断しましょう。
体重が元に戻るのは、少しつらいですね
後悔しない選択肢が必要です
この本の著者が体験した減量手術の1つとして、胃バンディング術(ラップバンド)があります。
これは簡単に言うと、胃の上部にバンドを巻き付ける手術です。
バンドは、皮下の胃の上部に置いたポートに生理食塩水を注射器で注入することで、きつく締めたり緩くしたり調整が可能です。
この手術の場合は、胃を切り取ることもしませんし、あとから取り外すことも可能です。
手術後も痛みなども特になく、少量の食事でも満腹感を得られるので、減量がはかどります。
ですが、数カ月後からはあまり体重に変化が見られなくなり、数年で減らなくなり、逆に増えることもあるようで
す。
さらに、空腹感も出てくるようになり、食欲が抑えられなくなる時があったようです。
胃バンディング手術の副作用として、鶏むね肉やブロッコリーのように、食物繊維の多いものや水分の少ないものを急いで食べたりすると、戻してしまうこともあります。
夜間も、就寝の約3時間前に食事をしてしまうと、食事が喉元までせりあがってくるようです。
体重が増減すると内臓も小さく大きくなったりするので、その都度ラップバンドを調節する必要もあります。
ラップバンド自体、ちょうどいい締め具合がわからず、そのうち調整のための通院もしなくなります。
ラップバンドが進化して、新しいラップバンドを取り付けてみても、根本的な問題は解決しなかったようです。
収納スペースを小さくするようなものですね
人によっては、すぐにお腹がすく状態になるかもしれません
ラップバンド手術よりも、もっと簡単な手術があります。
それが、スリーブ状胃切除術というものです。
これは、胃を切り取って円柱のように細くする手術です。腹腔鏡で行うことができ、数週間で回復します。
手術後にも調節などは必要なく、ラップバンド術のように都度通院するということもありません。
ただ、胃そのものを一部切除してしまうため、元に戻すことはできません。
手術後も減量は成功しましたが、数カ月もたつと、空腹感が出るようになります。
食物繊維の多いものや、健康にいいものを食べても、それが改善されることはなかったようです。
ラップバンド術にしろ、スリーブ状胃切除術にしろ、空腹感は避けられない問題のようです。
また、通院する時間、お金もかかるので、もし過去に戻れるのならやってなかったと、著者は語っています。
減量の本質は胃の大きさではないということですね
減量のためだけを考えると、リスクが大きすぎるかもしれませんね
長期的に減量できると科学的に証明された方法が、減量手術だと言われていますが、この説にはいくつもの問題があります。
まずは、長続きしないということです。
クリーブランド・クリニックでの報告によると、胃バイパス手術と胃バンディング術には以下の副作用がでるようです。
胃バイパス手術
- 10~20%の割合で、術後に合併症の治療をしなければならない例がある。
- およそ3分の1の患者に胆石ができる。
- 30%近い患者が栄養失調状態なる
胃バンディング術
- 腸閉塞
- 抜け毛
- 出血
- 血栓
- 上記のほかにも、ほとんどの患者には最低1つは深刻な副作用が発生する
減量手術、特にラップバンド手術をした人たちは、術後から数カ月でラップバンドを取り除いてしまっているようです。
また、胃バイパス手術をした患者は、つねに胃が傷ついている状態で、悪心と吐き気がおさまらず、何度も手術をしなければならなかったようです。
つまり、外科的な方法で減量を維持できている人は、ほぼ皆無だということです。
創立100年以上となる、臨床、病院でのケアと研究と教育を統合した、複数領域を扱う非営利のアカデミック・メディカル・センター。
U.S.ニューズ&ワールド・レポートには、米国病院ランキングで最高の病院の1つとして挙げられている。
世界中に拠点があり、70,800人の従業員、うち、4,660人以上が医師や研究者、18,500人以上が登録看護師と高度実践提供者、140人以上が医療専門家や副専門家。
元気な内臓をいじっても、意味がないんですね
これだったら、まだ太っていた方がマシなのかもしれません
手術による長期的な減量の成功率は低く、最も効果が高いとされている胃バイパス術でさえ、そのうち体重が増え始めるリスクが高いです。
術後から10年経過した人の失敗率は35%にもなります。
必要なのは、高度な技術の手術を受けるよりも、減量についての考え方を変えることです。
「摂取カロリーと消費カロリーが同じであれば太らない」という考えに固執してしまうと、減量はできません。
それゆえ、物理的にメスや道具で削って対処すると言う考え方に至ります。
医師も完全な人間ではありません。
医師の言う事を鵜呑みにせず、自分でも経験者のブログを見る、話しを聞くなどと調べることはできます。
手術自体を否定しているわけではないですが、自分の体は自分だけのものです。
とくに減量は、緊急性が低いので、日々の積み重ねで解決する問題となります。
今すぐ焦って手術をする必要は、あるでしょうか。
体重100㎏越えは、手術でないと解決できないと思ってしまうわ
手術でなくとも、普段の生活習慣で十分改善できると思いましょう。
ここで、著者が出会ったアメリカのパメラという少女のお話をします。
彼女は、体重は152㎏であったが、高血圧、2型糖尿病、脂肪肝などといった脂肪に関連した症状はありませんでした。
しかし、喘息、関節痛、うつ、疲労感などが見られました。
彼女は、60㎏減量しようと、目標を立てましたが、6か月後には行き詰っていたり、減量できていなかったりしたら、減量手術を検討しようと医師から言われていました。
手術をしなくて済むように、彼女はそう思いました。
そこで、食事から精製された糖類を抜き、炭水化物の摂取量も極端に減らし、健康にいい脂質を摂り、間欠的ファスティングを始めました。
ライフスタイルと食事を変えてから1年と26日後、彼女は目標を達成しました。
体重は90㎏まで減り、ウエストも58㎝減ったようです。
パメラはその後も週3回42時間のファスティングをしていて、時にはさらに長いファスティングをすることもあるそうです。
彼女は今は元気で、今度は68㎏まで体重を落とそうと目標をたてているそうです。
このように、手術をしなくても、ファスティング、つまりライフスタイルを変えるだけでも減量を成功させることができます。
世の中の多くの人が、即効性を求めますが、太るときも同様に、痩せるときも時間がかかります。
ファスティングは体の機能をリセットするので、減量を始めたい場合は、ファスティングを取り入れてみることも考えましょう。
手術への恐怖心が、逆にやる気をおこしたのでしょうか
そこは紹介されていませんでしたが、生活習慣で変化できることがよくわかりますね
手術は命の危険性があるときや、ガンなどの重要な問題を解決する時には大切です。
肥満問題について軽視するわけではないですが、減量でそこまでリスクを負って手術をする必要はないかと思います。
生活習慣が原因でり患した症状は、重症化する前であれば生活習慣で治すことが可能だと思います。
ファスティングについてのまとめです。
- 減量手術は短期間のみ減量成果がでる
- ラップバンド手術は、長期的な減量には不向き
- スリーブ状胃切除術には、「胃」そのものを削るため元にもどせない
- 減量手術には、成果に見合わない大きな副作用が発症する
- 減量について正しく理解することが、減量への近道
- 体重が150㎏からでも、手術をしなくても減量できる
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