発想力はクリエイター、考える力は理詰め派が有利。
というイメージがありますが、実際には少し違います。
どちらも何かが欠けている状態なので、ここで役に立つのがロジカルシンキングです。
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ロジカルとクリエイティブの関係
聞いたことや見たことがない斬新な発想に対して、「クリエイティブ」という表現を使います。
そういう発想やデザインを生み出す「クリエイティブな人(通称クリエイター)」が、自分を深く考えることが苦手だと思っていたり、苦手だと思っていたりすることがあります。
結果として「クリエイティブ」と「ロジカルシンキング」は対極のものという印象を与えてしまっているところがあります。
しかし、実際はそうではありません。
ロジカルシンキングは、じつはクリエイティブな発想をだすためのツールと考えたほうがいいです。
メモ書きや、その応用のフレームワークを使えば、色々なケースを考えたり、発想を転換したりすることができます。
ロジカルシンキングを使えば、なぜその新しい発想がいい案なのか、自分で考えたり、他人に説明したりすることができます。
例えば、理詰めで考えたり、仕事を落ち度なくやり遂げる思考スタイルのような人は、ロジカルシンキングの持ち主といえはしないでしょうか。
こういうタイプは、少し独創性に欠けるので面白みはないものの、結果は着実に出していく。堅物っぽいところも、論理的思考という固いイメージに合うかとおもいます。
実際のビジネスの現場でも、手堅いが発想がやや貧困で大躍進しないタイプが多いかと思います。(一般的なサラリーマン、公務員等ですね)
一方、感覚的に、突拍子もないことを言う人は、独創性があり、クリエイティブな発想ができているように見えます。
ところが、これまで頭が整理されていないがために、結果は出てこないかと思います。
感覚タイプで行動する人は、現に社会でも「一発屋」のビジネスマンに多いかと思います。(代表的なのは「芸人」等ですね」)
理詰めに考えるタイプをロジカル、感覚的に行動するタイプをクリエイティブと言ったりするイメージがありますが、実際にはどちらの指摘も必ず正しいとは限らないという事です。
感覚的な人がロジカルシンキングができるようになったら
感覚的に行動するタイプは、自分の頭をどう整理したらよいかわからず、次々湧いてくるアイデアをどう取りまとめ、結果につなげていったらいいかもよくわからない。
それらをどうわかりやすく説明したらいいかわからない、という状態です。
こういうタイプが、メモ書きを覚え、フレームワークを知り、頭の整理とわかりやすい伝え方の両方ができるようになったら、うまくいくことが次々と増え、急速的に伸びていくことでしょう。
A4メモ書きやフレームワークは、次々と出てくるアイデアに、理詰めを加えて、会心の一撃にするためのツールになります。
そのため、ロジカルシンキングによって、感覚的に行動するビジネスマンでも、現場で活躍することができます。
その一方で、理詰めに考えるタイプの人間が、更に論理的思考をしっかり使うことができたらどうなるでしょうか。
考えが深まれば、もっといい案、「なるほどね」と周囲の人を納得させる案を出せるかと思います。
成功したものを真似をする(もしくはそれに一工夫追加する)というやや平凡な発想をしていますが、ここでロジカルシンキングでものごとを考えたら、感覚的に行動するタイプにも負けないような独創的な「一流の発送」ができ、大成功に導く必殺の一撃が出せるのではないでしょうか。
A4メモ書きやフレームワークは、理詰めの発想に、クリエイティブな思考を加えることができます。
つまり、感覚的に行動する人でも、理詰めで考える人も、どちらのタイプにも有効につかえる思考法なのです。もちろん、どちらかのタイプだからといって、優劣がつくわけでもありません。
大切なのは、正しく論理的思考をできるかどうかです。
クリエイティブな仕事と理詰めな仕事
クリエイターとは、創造的な仕事をしていることを指すことを一般的にいいます。
イラストレイター、脚本家、作曲家、ライター等、自分で0から作り上げる人ですね。
理詰めな仕事をする人というのは、事務作業や営業をする会社員、組織をマネジメントする管理者などがイメージとしては強いですね。
学生でも社会人でも、これからどんな仕事をする、または転職をしようかと考えるときはあるかと思います。
また、組織の中で働くのか、それとも一人で働いていくのか、そこでも悩むことがあるかと思います。
しかし、どんなの働き方をしても、今の競争化の時代だと、1つの考え方しかできないと、いい結果が出にくくなっているのも現実です。
もし、今、本業でも副業でも結果が出なくて悩んでいる場合は、ロジカルシンキングを使うことで、結果は変わってくるかもしれません。
ロジカルシンキングを使っても、すぐには結果が出ることはないのですが、続けていれば、必ず周りと差がつきますので、いい結果が出てくるはずです。
もしどうしても、論理的思考が出来ない、という人は、それができる友達に相談したりするのも一つの手段です。その人の考え方や発想を直接聞くことでも、論理的思考への第一歩となりますので、できないからと言ってあきらめてしまうのは早計です。
社会人になれば、いやおうなく人とのコミュニケーションが大切になります。本当に一人で働いていく人は、どこかで成長が頭打ちになってしまいます。
おわりに
感覚的に行動するタイプでも、理詰めで考えるタイプでも、一長一短がある思考法になります。
しかし、ここにロジカルシンキングを付け加えることで、「一短」の部分が消え、思考力に将来性が見えてきます。
みなさんもロジカルシンキングを一度でもいいからやってみましょう。誰でもこの思考法を落とし込めれば、強い武器になることに違いないです。
復習
ロジカルシンキングについて今まで書いてきたことの復習となります。
ロジカルシンキングとは
「論理的に物事を考え、既成概念にとらわれず、もっとも適切な方法をみつけ、具体的に実行する手法・姿勢」ということです。誰でもできる論理的思考方法となりますので、特別な技術とか頭のよさとかは必要ありません。
「今日は雨が降ると天気予報でいっていた。だから傘をもってでかけよう」これも立派な論理的思考となります。
既成概念にとらわれない発想と行動が必要
当たり前という現状維持の考え方は一切捨て、ゼロベースで考えることが必要です。そもそも、その既成概念がどういう成り立ちなのかを吟味する必要もでてきます。
また、考えるだけでなく、それを実行できることが一番重要です。考えるだけ考えて実行しないというのは結構あります。きちんと実行まで落とし込むことで、実質的に変化をもたらすことができます。
論理的思考というのは「これがこうだから、こうなる」ということ
冬にケーキが売れている、冬にいちごが売れている、冬にチョコが売れている。だから冬にスイーツが売れる。こういうことが論理的思考となります。論理的思考には、帰納法と演繹法の二つがありますが、根本はどちらも「これがこうだから、こうなる」という考えがあります。
相手目線でたつと、相手が「なるほどねー、そういうことなんだ」と思ってくれれば十分論理的思考になっています。
ロジカルシンキングの練習7つのポイント
①1分で書く
スピード重視で行うこと。とにかく質より量をこなす。
②1件1枚で書く
1つのタイトルに1枚におさめることで、頭の整理になる。
③紙はA4コピー用紙
コスト面でも、サイズ面でも、書きやすいサイズである。
④タイトルは疑問形にするなど工夫する
「ブログを多くの人にみてもらうには何をしたらいいのか?」など、具体的かつ疑問形でタイトルを付けると書き出しやすい
⑤同じ内容・似たタイトルでも気が済むまで何度でも書く
頭の中で整理がついていない証拠。何度も書いてもかまわない。
⑥1枚につき4~6行、1行は20~30字
起承転結で4行、おまけで6行におさめると重要度をコンパクトにまとめられる。
⑦ファイルに保管はするけど、すぐには見返さない
3か月後程度見直すくらいでちょうどいい。
論理的思考で相手に説明する時は、理由を3つ説明する
相手に説明する時は、単に説明するだけでなく、理由を3つ付け加えると、自分の考えていることが相手にも伝わりやすくなり、説得力も増します。
逆に、理由が3つ思い浮かばない場合は、それは浅はかな考えだと疑ってみましょう。
マトリックスを使って頭の整理
2×2のマトリックスを使用して、頭の整理をしてみましょう。
優先順位をつけたい場合、どこを重点的に対策したいかを見出したい時に使えますが、使いこなして仕事をしている人は案外少ないです。
参考文献
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