お知らせ

仕事で生産性を上げるには身体の不調を改善すること

女性特有の悩みと仕事の生産性

女子ならではの不調はあるかと思いますが、企業が生産性を求めるのであれば、女性ホルモンの不調については無視できない課題です。

身体の不調がある状態で仕事をすると、欠勤より生産性が下がると言うことを以前お話ししましたが、詳しくみていきましょう。

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女性ホルモンの不調は、仕事の生産性に直結する

「女性ホルモン」の不調はプレゼンティーズム(健康面に不調を残しつつも仕事をしている状態)の原因の大きな課題となっています。

健康経営や生産性の向上を考えた時に、企業として「女性ホルモン」との向き合い方が求められていきます。

女性の生理周期はエストロゲンとプロゲステロンにより、月経、卵胞期、排卵期、黄体期と変化していきます。

企業で「女性ホルモンの不調」というと月経期の「生理痛」の生理休暇を思い浮かべるかもしれません。

月経期には、生理痛などの月経困難症だけでなく、「生理の2日目はオムツをします」というくらい血の量が多い過多月経になる人もいます。

しかしながら、女性ホルモンの不調は月経期だけの不調ではありません。

卵胞期には、生理のときの出血から、貧血になったり潜在性鉄欠乏になる人もいます。

女性の1回の生理では男性の1カ月分の鉄が失われるので、じつは男性の2倍の鉄が女性には必要です。

貧血になると立ちくらみでフラフラしたり、動悸がしたりします。

貧血までいかなくとも、整理がある女性は鉄が足りない潜在性鉄欠乏になっている人が多いです。

貧血や潜在性鉄欠乏の状態は「不妊」の原因にもなりますし、「冷え」につながったりもします。

てつはやる気を出すドーパミンなどの神経伝達物質に必要なので、整理が終わるとやる気がおきづらくなる人もいます。

出産後にパニックになりやすくなる、寝るときに足がむずむずして眠りづらい「むずむず脚症候群」なども鉄欠乏の状態が関係しているとも考えられます。

排卵痛を理解する

排卵期には、排卵痛を自覚する人もいます。

この「排卵痛」は医療者でも知らない人がいるようです。

しかしながら生理痛より重い痛みを感じる方もおり、生理痛では休まないけど、排卵痛で休む人はいます。

生理休暇は適用にならないし、職場の人も排卵痛はしらなくて理解がされにくいと悩む人もいます。

そして、生理開始日から戻って14日間を黄体期といいます。

生理の長い人、短い人もいますが、この黄体期は基本的には生理前14日間です。

黄体期には腹痛、吐き気、浮腫れみ、イライラ、不安など心身が不調となるPMSが起ります。

その中でも心の不調が強いのはPMDDと呼ばれています。

黄体期は、質の高い睡眠がとりにくくなる

黄体期にはエストロゲンが低下し、プロゲステロンが増加します。

プロゲステロンは、身体に水をため、体温を上げます。

プロゲステロンが増加する黄体期は体温が下がりにくく、質の高い睡眠がとりにくくなります。

生理前になると寝ても寝てもずっと眠いという人は少なくありません。

PMDDは「放ってほしいのに、放っておかれるとムカつく」「自分でも理不尽だとわかっているのに、パートナーや家族、親友などいちばん近しい人に当たってしまう」「ハッと我に返り、自分のしたことを反省して性格が悪い自分に落ち込む」など、ささいなことで悲しくなり、涙がとまらないなどの心の不調が出ます。

身体の不調の原因の種はもっと別にある可能性がある

PMSの原因はプロゲステロン、水分貯留、自律神経失調、セロトニン分泌障害などいろいろな原因が考えられています。

産婦人科の先生が生理前の不調をお話しするときは「プロゲステロン」が原因です、と言われることが多いようですが、心療内科医は「エストロゲンが大きく関わっている」と考えているようです。

エストロゲンはセロトニンと関係性が強く、エストロゲンが低下するとセロトニンが低下します。

PMDDは「セロトニン受容体の感受性が増加している疾患」であり、セロトニンが低下することで心が大きく不安定になる状態と考えています。

女性ホルモンの不調は「正常なホルモンの変化」の波のなかで起こっています。

生理前の黄体期は不調の「芽」が出やすい期間であるだけで、もともとの不調の「種」はほかにあります。

最近の研究では、同じ女性でもPMDDになる人とならない人ではDMNの結合の強さに違いがある可能性が明らかになったようです。

食生活の乱れ、睡眠不足、会社の人間関係、家庭の問題などの小さなストレスの積み重なりが生理前に「芽」として大きくでるのです。

小さな不調の積み重なりは心身の不調につながり、脳のネットワークではグルグル思考が強くなります。TMS治療をすると生理前の不調が強かった方が生理前にも落ち込みがおさまり、自分をコントロールできるようになったというケースもあるそうです。

おわりに

女性ホルモンについては、仕事の生産性について目を向ける場合は無視できない課題の1つです。

身体の不調時というのは、かなりの生産性が下がるのでもし考えたことがない場合は一度振り返ってみましょう。

睡眠にとってもかなり影響ができるので、良い睡眠をとれるタイミングでとろうとしないと、寝不足にもなりがちになります。

参考文献

寝具選びのの参考に↓

昭和西川㈱のページ


ビーナスベッド㈱のページ

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