子どもと話していると、親の発言することや印象というのはそのまま伝わりやすいです。
仕事が大変と言えば、子どもは「仕事は大変なもの」と思うかもしれないですし、「自営業最強」といえば「一人で働くことがいいんだ」と、思うようになります。
子どもが将来、どんな職業に就きたいかを考えるきっかけにもなるので、普段の会話には気を付けましょう
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大人のいいところを伝えることで、子どもがどんな将来を目指したいかを想像させる
皆さんはお子さんと普段、仕事の話はしていますでしょうか。
もし、普段あんまり話してない、どうせ言ってもわからないから、などと思いで話していない場合は、少しもったいないですね。
こういう場合だと、子どもは、親は「普段なにしているかわからないけど大変そう、忙しそう、夢がない、人生死ぬまでの暇つぶし」と思うようになるかもしれません。
普段から常套句(じょうとうく)のように「忙しい」とばかり言っていると、子どもにマインドコントロールをするように伝わってしまいます。
仕事に火事に忙しいのは実際そうなのですが、そのせいで子どもから冷めた視線を投げかけられるようになってしまったら、大変です。
なので、「今日は頑張った」「なんとかなりそうだ」などと意識して言い換えるようにするといいでしょう。
または「大人は自分で稼いだお金で好きなものを買えるんだ」「大人になったら学校の宿題はないんだ」というように、大人に対しての好印象を冗談めかして言うのもいいでしょう。
子どもが自ら将来にワクワク感を持てるように印象を与えるということも、重要な事となります。
フリーランスor会社員、子どもに夢を持たせるのはどっち?
子どもに将来何になりたいか?とたずねると、もし「会社員」といわれたらどう思いますか?
もしガッカリしたかたは、決してそんなことはありません。
たしかに、「子どもらしく、楽しく自由に、自分の夢を語ってほしい」「現実的すぎる」という意見もあるかと思います。
ですが、世の中の多くの人は、どこかの会社に属して働いています。
日本の就業者数は6692万人(2021年6月時点)、雇用者数は5980万人(2021年7月時点)となっており、会社員の割合は9割近くとなっています。
このデータを見る限り、会社員になりたい子どもは確かに現実的ですが、だからといって夢がないわけではないと思います。
大人の一方的な解釈やモノサシで、子どもの夢にネガティブなレッテルを貼らないようにしましょう。
子どもの夢を否定しないことも、大人が子どもに対する大事なかかわり方だと思います。
今の時代、「フリーランスで働いて会社に縛られない仕事の仕方をしよう」「成功してfire(早期リタイアのこと)を目指そう」というワードが飛び交っています。
ですが、会社員でも働くことの楽しさを実感できることも出来ますし、fireをすることが人生で重要なことでもないので(あくまで選択肢の一つということ)、子どもの夢を全面的に受け入れましょう。
子どもは大人のことをよくみている
先ほどの会社員になりたいと言った子どもの場合ですが、なんで会社員になりたいのかも、理由を考えてみるといいでしょう。
例えば、その子の親が仕事人間で、毎日忙しく働いている。ですが仕事が好きという側面もあるため、「こういう仕事をしていて・・・」「冬までに〇〇に行って、こういうプロジェクトを進めている」「大変だけど、上手くいくにはこうしていく」と、淡々と仕事の話をしますが、愚痴を言わなかったとしましょう。
そうすると、イキイキとした仕事に対する姿勢は子どもにも伝わり、結果として子どもは「会社員になりたい」という考えにいたったのかもしれません。
子どもは大人のこおt、特に、親の働く姿、仕事への姿勢をよく見ています。
どんな仕事も大変ですが、その大変さは、子どもにちゃんと伝わっています。
それが、自然と、子どもが抱く職業感や夢へとつながっていくようになります。
もし、子どもに仕事の話をしていない場合、この部分を忘れないようにしましょう。
(子どもに仕事の話をしないというのは冒頭の部分にも書きましたが、あまりおすすめしません)
おわりに
子どもに自分の仕事の話をしているでしょうか。もししていない場合は、子どもの将来の仕事感覚をつかむためにも、話しておくといいでしょう。
ですが、大変さや忙しさだけのみを伝えては、ネガティブな印象しか使わらないので、イキイキと、こうしている、こんな風に仕事をしていると伝えてみましょう。
子どもが将来就きたい仕事について、ものすごく現実的な仕事だったとしても、それを否定することはやめておきましょう。
参考文献
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