お知らせ

子どもが将来、稼ぐ力を身につけるには、お金の流れを知っておくことが必要です。

子ども用の稼ぐ力

誰かから給料をもらって稼ぐ方は多いかと思いますが、自営業として働いて稼いでいる人はまだまだ少ないかと思います。

お金を稼ぐ力を身につけるには、お金の流れを理解することが大切です。

↓文章を読み上げてくれます(.WAV)

稼ぐことを理解するために、まずは利益はどれくらいかを教える

小学生低学年くらいのときは、どうやったらお金(給料)が得られるのかわからないのが普通です。

そんなときは、パン屋などの例を出して教えてあげるといいでしょう。(たとえ話しはわかりやすければ、なんでも大丈夫です)

  • 売上:1個100円のパンが10個売れた場合、売り上げは1000円
  • 経費:店の家賃、電気水道ガス代、材料費等々・・・1個作るのに40円の経費がかかる場合、10個であれば400円の経費。
  • 人件費(給料):1人250円。2人雇っているので500円。
  • 利益:売上(1000円)-給料(500円)-経費(400円)=100円となる。

このような場合だと、実際に手元に残るお金(儲け)は100円となります。

基本的なお金の流れはこれでつかめるかと思います。(税金などはわかりやすくするため省いています)

つまり、売り上げた金額がそのまま自分の手元に残るわけではないということは理解してもらうことが大切です。

儲けられた場合と儲けられなかった場合、それぞれ説明してみる

お金が得られる仕組みがわかってきたら、次はどうしたら儲けが出るか出ないかについても考えてみましょう。

また先ほどと同じ、パン屋の例をだしてみましょう。

【ウハウハ売れるパン屋さん】

  • 売上:1個100円のパンが20個完売
  • 経費:パン1個あたりの経費は40円
  • 人件費:給料は2人分で500円
  • 売上(2000円)-経費(800円)-給料(500円)=700円

ここで、お金が儲かるとどんなことが起るかも考えてみましょう。

  1. 店員の給料を増やすことができる
  2. 店員を増やすことができる
  3. 店内を改装工事できれいにできる
  4. 作業効率化できる機材を購入できる

と、より儲けることができる手段を増やすことができます。

【ホロホロ売れないパン屋さん】

もしパンを10個作っても、5個しか売れなかった場合は(経費などの条件は上記と一緒)

  • 売上(500円)-経費(400円)-給料(500円)=400円の赤字

ここで、お金が儲からないとどんなことが起るかも考えてみましょう。

  1. 店員の給料を減らすことになる
  2. 店員の人数削減をすることになる
  3. 店内の改装もできず、ボロボロのまま
  4. 作業効率化ができる設備投資ができず、違う方法で工夫しなければいけない

と、儲ける手段が狭まっていき、最終的に倒産に追い込まれる可能性があります。

もし、子どもにお金の流れを説明する場合は、是非こういったことを教えてあげるようにしましょう。(パン屋でなく、自分の会社のたとえ話でも構いませんので)

毎月振り込まれる給料や仕事の報酬は、こういう流れの中で生まれています。

親は毎日、一生懸命仕事をしています。しかし、頑張っているのに、給料が減ったり、全然儲けられなかったら、悲しくなりますよね。

お金というのは簡単には儲けられないということを理解してもらいましょう。

もちろん、専業主婦(夫)の方でも、家庭での大切な仕事をしています。こういったところからも働く大切さを学べるので、自分の仕事をどんどん教えてみましょう。

売る側の立場で考えるとお金の大切さに気がつくことができる

スーパー、コンビニ、ユニクロ、家電量販店、お金を支払うときは、つねに「買う側」の立場となります。

でも、少し想像力を働かせて、「売る側」の立場のことを子どもと一緒に考えてみるといいでしょう。

お金を儲けるためには、売るための工夫をしたり、材料を用意したり、人を雇ったり、いろんな経費がかかります。

そういった売る側の働きが「お金」という対価(儲け)につながっていきます。

そこに想像力が働くようになると、小さなこどもでもお金の価値やありがたさが、少しずつ実感が出てくるかと思います。

先ほどのパン屋の例でもなんでも構いませんので、売るためにはどんな工夫がなされているのか、なにが必要なのか、何が売れるのかということを考えていき、お金を生み出す仕事の奥深さも、子どもながらに実感できます。

商売の基本はやはり、お客さんから「ありがとう」と言ってもらうことです。

「ありがとう」と言われることは、お客さんが買った商品に対して満足している、喜んでいることをです。

つまり、ありがとうというのはお金と交換して得られるというものです。

それでは、どうすればありがとうと言ってもらえるのか。

それは、お客さんが望んでいることを具体的に想像して、実行することです。

先ほどのパン屋であれば、一番ほしい時間帯、どんな味か、店の内装はどうしたらいいか、パンが焼けたら声をかけよう。

といった具合に、お客さんがよろこぶことを工夫してやってみましょう。

想像して、実行することで、その難しさが理解できるかと思います。

しかし、一生懸命考えるのは楽しいことであり、その努力の対価として、ありがとう(お金)をもらうことができます。

売る側の立場を想像するだけで、仕事の楽しさや、働くことのあこがれもでてくることでしょう。

おわりに

子どものころからの「稼ぐ力」について着目してみました。

稼ぐ力というのは、将来大人になったら非常に重要なスキルですが、なかなかこれが身につかないというのもまた事実です。

大人でも、お金の流れが上手くわからずにいるかたも多いかと思いますが、お金のしくみを理解しなければ、お金に苦しむことになります。

もし子どもが将来、自力で稼げる人間になりたいと言った場合は、このお金の流れは必須の知識となります。

 

参考文献

 


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