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目的の設定は状況によって使い分ける!行動を目的にしないポイント

目的の設定は状況によって使い分ける!行動を目的にしないポイント

この記事はこんな人におすすめ

  • 目的を設定することが大切と聞くが、何が大切かわからない
  • 行動することが目的になって、当初の目的がよくブレて悩んでいる
  • 目的の設定の仕方がわからず悩んでいる
masaる
masaる

目的を見失ったら思い出しましょう

物事をアウトプットする時には、必ず「目的」というのがありますが、この目的が重要であり厄介なものです。

目的のない行動は単なる無駄になりますし、目的を忘れれば何のためにやっているのか意義がわからなくなります。

ですが、目的を上手く使えれば、チームで動き場合など、より活動的で統一感のある組織ができあがります。

目的は大切ですが、設定の仕方次第で結果は変わってきます。

このブログの信憑性

このブログは、以下の書籍を参考に、自分の考えと経験を加えながら書いています。

会議で何の話しをしているのかわからなくなったら

会議のとき、意見を述べて、白熱すると思わず語り始めてしまうことがあります。

次第に自分(他人含む)の語りが熱を帯びてくると、口調も滑らかになって、演説になることもあります。

しかし、ふと思い返すとこう思うはずです。

「あれ、今何の話をしているんだっけ?」

これは、議論しているときによく起こります。

気づくと知らない間に議論している人だけの内輪の世界に入ってしまい、他の人が入り込む余地がない。

当初の議題からずいぶん離れたことをお互い言い争っていたことに気が付きます。

議論だけでなく、一人で考え事をしているときも、初めに考えていたことからそれてしまうこともあります。

例えば、資料をづくりでも、重要なページでもない使う画像に力を入れたり、パワーポイントでのページ移動の演出にこだわったりなどです。

対処法:「目的」を見失わないようにする

アウトプットをするとき、そこには必ず目的があります。

しかし、アウトプットすることに集中しすぎると、その目的を見失ってしまうことがあります。

すると当然、アウトプットも当初想定したものからずれていきます。

なので、目的を見失わないようにするしかないのです。

概念:「目的」の考えのガイドラインにする

目的をしっかり意識する」ということは、仕事に限らず、何らかの行動を取るときの出発点になります。

視点を変えると、何らかの行動をとっているのは、その目的を達成したいからです。

とくに、ビジネスのように結果を求められる場面では、目的が明確でないと生産性を上げられません。

目的を明確にすることのメリット

デメリットがあるのか?という質問がでそうですが、メリットをあげていくと

①時間がない場面で作り出すべきアウトプットと無関係な無駄をなくすことができる(会議のための会議など)

②目的の範囲内で自由な発想が生まれ、考え方の枠にハマらない思考ができ、思考の自由度が高まる

フツオ
フツオ

当たり前ですが、目的がないと思考も定まらないですね

masaる
masaる

〇〇したい!から行動は始まりますから、それを忘れてはいけません

途中で目的を見失って物事がうまく進まない

目的をうまく押さえたからといって、思うように物事は進まないことはよくあります。

大きく2つのパターンにわけられます。

そのうちの1つが、途中で目的を見失ってしまう事です。

アウトプットを作り出すまで、色々な考えや行動をします。

特に大掛かりなアウトプットをする場合、アウトプットをすることを決めた時から完成するまでには長い時間がかかります。

その間に目的が何かわからなくなったり、目的と無関係なことでも重要だと感じてしまいます

目的を見失う要因3選

目的を見失う事のよくあることは、次の3つです。

①自分の関心事や問題意識に引っ張られてしまう(ネット検索をしていると、いつの間にか自分の興味あるサイトを開いている)

②周囲からのアドバイス(資料を作成する時、上司から見栄えをよくするためのヒントをもらったら、結果的に目的からずれた資料が出来上がる)

③考え込んだり、細かい作業をしたりと、掘り下げすぎてしまう(データ分析中に、面白い結果を発見してそちらを分析し始める)

アウトプットを作り出すまでの間、自分の頭の中、自分んを取り巻く環境は変化します。

目的が置き去りにならないように、常に自分にリマインドする必要があります。

目的を忘れそうにならないためにも、紙に書き出して目に見えるところに貼っておきましょう。

ちなみに、「目的」に立ち返る自問は、次のようなものがあります。

・何のために今行動しているのか

・どのような形が問題解決といえるか

・説得できた場合、相手の反応はどうなるか

・うまくいった場合、自分のメリットはなにがあるか

・〇〇ってどんな意味だろう

・〇〇の説明を分かりやすく表現するとなんだろう

・今、誰の(なんの)話しをしているのだろう

サ・ラリー
サ・ラリー

上司ですら目的を見失っている時がありますからね

masaる
masaる

人間はすぐに忘れるので、目的だけは紙に書いて可視化しておきましょう

アウトプットを作り出すのに役立つ目的でない

目的を定めても物事が上手くいかない2つめのパターンは、その目的自体がおかしなものになっていることです。

当初、「こうしたい」と考えたことを目的とすればいいので、「目的がおかしくなる」というkとおは考えずらいですが、実はよくあるケースです。

目的を考えることが大事とわかっていても「目的は大切だ」という言葉が単なる「合言葉」になってしまい、適切でない目的を選んでしまうことがあります。

例えば定期開催するミーティングです。

そこでは参加メンバーが先週の状況と活動予定を報告します。

このミーティングの目的を「先週の状況と今週の活動予定の報告」と捉えてしまうと、やがてブレた方向性にいきます。

つまり、「ミーティングをすること」が目的と考えてしまっているということです。

部活を取り組むときでも、「練習することが目的になっている」、という言葉と同じような意味になります。

部活で練習するのは、「試合で勝つ」「前回よりも成績を上げる」など、そういった目的があるはずです。

ミーティングでも本来の目的は「企業の売り上げを上げる」「情報共有して生産性を上げる」等があるはずです。

フツオ
フツオ

これが無駄な会議というやつですね

masaる
masaる

報告だけなら、メールで済ませればいいですからね

未来志向で目的を設定する

目的をどのような観点でとらえるのか、目的をはっきりさせるにはどうすればいいのか。

適切な目的を設定するためのポイントは2つありますが、1つ目が未来志向です。

目的は本来、未来志向のものです。

例えば会議でも、会議の目的は会議後に関わるものでなければなりません。

つまり、何が実現できているかを設定している必要があります。

これは会議に関わらず、どのような活動でも同じことが言えます。

資料作成の目的は、資料を作成することが目的でなく、完成した資料を読んだ人が、次の行動に移すため判断や行動につなげられることです。

ミーティングでも、共有した情報をどのように活用するかによっても変わってきます。

他のメンバーの取り組みを参考に、自分の行動を考えるヒントにしたい場合は「各メンバーが自分の取り組み改善のヒントを入手できるようになること」がミーティングの目的になります。

一方、他のメンバーとのかかわりも含めた自分の行動計画を参考にさせたいなら、「他のメンバーの状況を理解して、そのメンバーをサポート、あるいは自分自身の活動計画の参考にする」ことが、ミーティングの目的になります。

ガク・シュウ
ガク・シュウ

何を求めるかで、会議の内容は変わるってことですね

masaる
masaる

どうしたいか、から考えていきましょう

何の目的かはっきりさせて目的を設定する

今、自分がしていることの先を見据える、というのが適切な目的の押さえ方です。

どのような業務でも、自分が取り組んだ業務をもとに別の人が業務に取り組むことになります。

こう考えると、自分がしている業務の先を想定した目的を考えることが必要です。

そのためには、目的を明確にしたい行動は何かをはっきりさせることです。

これがないと、明確にしたい行動がないと、目的をはっきりさせることができません。

ただ、人生のように、あまりにも漠然としたレベルでは、目的を明確にすることができないでしょう。

企業の社長に、「この会社の目的はなんですか?」と聞いても、会社の理念や売り上げについて答えは返ってくるかもしれませんが、漠然とした答えで終わる可能性が高いです。

名探偵
名探偵

目的は大きすぎず小さすぎずって、難しいですね

masaる
masaる

ハッキリとした目的であるほど、具体的な行動に移せます

どのくらい先を見据えた目的に設定するか

未来志向で目的を考えようとすると、「このような場良いどうすればいいかな」と感じることがあります。

ようは、どのくらい先のことを考えればよいのか、という疑問がわきます。

結論からいうと、一概にどこまでがよいというものではなく、状況によって使い分ける必要があります。

しかし、より遠い姿を目的とした場合、あまり遠くまで見て目的を捉えていると、具体的に何をすればよいのか、どこまでやればよいのかが見えてきません。

さらに、人によってとらえ方にブレが生じやすいです。

同じ目的を享有しても、意識しようとするところにズレが生じてしまい、結果的に目的とは正反対の効果を生み出すことにもなりかねません。

上司と部下と

上の例に当てはめて、上司が部下に業務指導をしている場面を想像してみましょう

この時の目的は、

①部下の能力を上げ、指導した業務ができるようになる

②自分の部署の生産性を上げる

ということが考えられます。これは、状況によって使い分けられ

上司としては、どれくらい理解できたら指導を終わりにすればいいかと考えた時、「部下が分かったと言えば指導は終わりでいいか」で終わらせれば指導をしていないのと一緒です。

また、目的を遠くに設定しすぎると、

上司「まだまだ業績アップにつながらないから指導が必要」と考え

部下「これだけ指導してもらったから業績アップする」と考え、互いの意識にズレが生じます。

これがもとで、口論になったり、仲たがいして生産性がダウンしては、本末転倒です

フツオ
フツオ

その時々の状況によって、目的設定は違いますからね

masaる
masaる

目的を設定しにくいなら、現状を把握するところから始めましょう

自分のやるべきことをガイドできる目的を目指す

遠くまで見据えた目的にするとブレが大きくなるのは、そこに至るまでのルートが増えるからです。

会社の売上を上げるという遠くの話しを達成するためには、商品の質を上げて1個あたりの売上単価を増やすか、あるいは汎用性の高い商品にして、販売個数を増やすかというルートがあります。(他にもありますが)

どちらも、売り上げを上げるという目的は同じですが、ルート(やり方)が違います。

売り上げを上げる、という目的ははっきりしていますが、そこに至るルートが確定していないため、人によって何をすべきかにブレが生じます

当然、販売戦略には決まったやり方はないので、結果はどうなるかはやってみないとわかりませんが、統一感の欠ける動きになるのは目に見えています。

遠くまで考えることはよいのですが、そこに至るまでのプロセスをきっちりとしておかないと、意見が食い違い、一体感がなくなります。

かといって、すぐ目の前のことを目的とすることを徹底しすぎるのもよくありません

やるべきことに統一感は出ますが、視野が狭くなり、自分で考える余地が少なくなります。

これが進みすぎると、目的を考える必要がなくなってしまいます。(目の前のことだけやっていればいいのですから)

目的は、遠すぎず近すぎず、設定するにはバランスも大切という事です。

実際には、かなり先を見据えた目的を振りかざすパターンが多く見受けられるとこの本の著者は言っています。

例えば会社内で議論をするとき「今期は売り上げを前期の1.5倍にする」という大上段に構えて持論を展開することが多いようです。

当たり前ですが、言っていることは正しいので、正論を主張しているようで納得させられそうになる議論展開に持っていかれます。

つまり、自分の意見を押し通すために目的を振りかざしているだけの人が多いということです。

大学進学の目的設定も同じようなものね

masaる
masaる

関わる人が少ないと、目的はブレにくいです

先をみた目的を有効活用

目的を考える場合、同じことをしていても人によってその目的は変わってきます。

商品の価格交渉をするとき、売り手と買い手では目的が違います。

このような場合こそ、より先を見た目的からすり合わせることは大切です。

商品の価格交渉も、より先を見て、お互いが安定的に商品のやり取りをできるようにする目的をたてれば、目的に相違はなくなってきますし、交渉事がでても妥協点を探りやすくなります。

お互いの求めているものにズレがある場合は、より先をみた目的から合意を得ようとするのは有効です。

「なぜ?」と問いたてることが考える出発点

アウトプットは、目的をはっきりさせることから始まります。

そのアウトプットを誰がどのように使うのか。

これがはっきりしてからアウトプットに向けて動き出します。

では、考える出発点はどこかというと、「問い」から始まります

答えをだしたいことが思い浮かぶことが、考える出発点です。

問いたてるという事は、責任のある立場になればなるほど重要になります。

問いのピントがずれていると、その問いに対する答えを探す作業が無駄になるからです。

ピントのズレた問いをしては時間の無駄になりますし、逆に本質的な問いはチームを活性化させます。

関心を持って問う

関心がなければ、問いを考えようという気にもなりません。

当たり前ですが、他人に興味がないものを勧めたとしても、まったく反応はないでしょう。

どうすれば関心を持つことができるのかというと、問いたてようとしているものに深くコミット(積極的に関わる)ことです。

いわゆる、自分事として考えるということです。

コミットの意識がなければ、関心は生まれません

違和感を持って問う

どんなに関心のあることでも、当然と思っていることに疑問を持つことはありません。

「なんか気になる」「ここちょっと変?」という些細な違和感から問いが生まれます。

この違和感をよりはっきりとしたものにすると、キレのある問いが生まれます。

答えの出る問いを考える

ビジネスシーンで問いを立てときに気を付けるのが、現段階でなんらかの答えが出そうかということです。

いくら本質を突いた問いをしても、出てくる答えが想像の範囲内であれば、あまり意味がありません。

ですが、問い自体が不要なわけということでなく、問いたてる段階が早かっただけです。

すぐには応えの出ないと問いや答えを考えたりすると、目を向けるべき現状の把握などが意味のないものになります。

それは、血に足の付いていないアイデアに振り回されることになるので、問いかけるときは丁寧に応えの出る問いを積み重ねる姿勢が大切です。

masaる
masaる

「問い」=「なぜ」ということですが、相手に突き詰めすぎると厄介者のレッテルを貼られるので気を付けましょう

まとめ・個人的所感

masaる
masaる

なんでもそうですが、目的がないと上手くいくことができません

あぁ、したい、こうだったらいいなという、当初の目的は忘れないように紙に書いておきましょう

私も忘れやすい性格なので、目的は可視化できるようにしています

思考についてのまとめです。

  • 会議で話しがブレるのは、目的と違うことを話しているから
  • 何をするためにといった目的のガイドラインを考える
  • 自分の関心事、周囲からのアドバイス、細かい作業は目的を見失いやすい
  • 目的を見失いそうになったら自問する
  • 「目的は大切」を合言葉にせず、適切な目的を設定する
  • 目的は未来志向で設定する
  • 目的を明確にするための行動をはっきりさせる
  • 目的は遠すぎず、近すぎないバランスで設定する
  • 相手と自分で目的がずれている場合、遠い目的を一緒にする
  • 「なぜ?」と考えることが、目的への出発点になる

復習編

masaる
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