お金の稼ぎ方の続きですが、お金は役に立つ仕事をすることでもらえる(需要がある仕事をする)。
そして、お金には限りがあるということです。
それを学べるか学べないかで、高校生や大学生になったときにお金に関する感度の差はどんどんでてきます。
↓文章を読み上げてくれます(.WAV)
お金を稼ぐことを学ぶことは、人生でも貴重な経験となります
前回のパン屋に例えですが、この説明をして、実際にデモンストレーションをしてみると、少しずつ大事なことがみえてきます。
それは、パンを1つ売るのにも、さまざまな工夫がいることです。
その工夫こそが仕事であり、その対価がお金だと、感覚的につかめてくるということです。
成果その1 お金は役に立つ仕事でもらえる
おいしいパンを作り、きれいに並べて、チラシを作成して宣伝して・・・とパンを売るのは大変です。
ただ単にパンを並べただけではお客さんは買ってはくれません。
どんなパンを食べたいのか。焼きたてなのか。甘い系のパンがいいのか。総菜系がいいのか。パンの種類が多いと売れるのか。セットで販売したらいいのか。
等々、お客さんのニーズにこたえることができれば商品となり、売ることができます。
そういうことをして、はじめてもらえるのが「お金」ということです。
会社に行ってする仕事、家でする選択、そうじ、料理、色々仕事はあります。
どの仕事も役に立つということで、喜んでもらえるということ。親が毎日仕事をしているのは「誰かの役に立って喜んでもらっていること」と子どもに教えるといいでしょう。
成果その2 お金には限りあるということに気が付く
当然ですが、財布には無限にお金があるわけではありません。
子どもが「ちょっと100円頂戴」と軽々しく言ってきた場合、あなたならどうしますか。
「100円くらい大丈夫だからあげていいや」と、軽々しく渡さないようにしましょう。
1000円のものが、1円でも100円でも足りなければ、買うことはできないですからね。
どんなお金でも、無駄に軽々しく扱うことは避けましょう。
成果その3 お金を使う時に考えるようになる
100円の価値や重みにきづいたら、100円の使い方も変わってくるはずです。
欲しいものが、100円の対価としてふさわしいかどうか「お金を稼ぐということは、大変な事」とわかると、子どもなりにも考える習慣がつきます。
そうすると、子どもにとっての100円の価値が変わります。
ありがとうの対価こそが、お金であるということを認識する
「ありがとう」という言葉は皆さんは好きでしょうか。
このありがとうと言う言葉は、お金とは切っても切れない関係だと思います。
コンビニでペットボトルを買った場合でも、店員さんが「ありがとうございましたー」と言います。
ここで、「お金を支払っているのだから当然だろ」と思うのは少し違います。
私たちは、お金を介して物々交換をしているだけです。
買う側は、お金と交換してペットボトルをもらっています。そう考えたらどうでしょうか。
物々交換をしてくれた店員さんいも「ありがとう」と言ってもいいくらいです。
決して、自分がお金を支払っているから偉い、お客様は神様というわけではないということです。(この思考はあくまで売り側の発想です。買う側がこの思考をすると、横柄な客として店からも疎まれることでしょう)
こういう意識が芽生えてくると、色々なことに感謝の気持ちが出てきます。
このことを踏まえて、先のパン屋のお金のしくみを見直すと、改めて、お金のまわりには、いくつもの感謝すべきものや人が関わっていることがよくわかると思います。
お金は「ありがとう」と交換するものです。
お客さんに喜んでもらったり、誰かの役に立つことでもらえます。
だから、買ってくれた人には「ありがとう」。
お客さんも、欲しいものが手に入ったから「ありがとう」。
レストランでご飯を食べた時にも、食べてくれた人に感謝の意を込め、ありがとうございます。
作ってくれた人やお店の人に、「ありがとうございました。」「ごちそうさまでした。」
お金と一緒に世の中にありがとうが循環する世の中になったら素敵なことだと思います。
お金の流れ編:国~企業~銀行~家庭
私たちは、仕事をしてお金をもらい、暮らしに使っています。
使わない分を銀行に預けておくと、今お金を必要としている人や会社に届けることができます。
私たちのお給料や買い物・サービスで使ったお金、会社の利益が出たお金の一部は税金として、国に預けます。
国はそれを日本銀行(国のお金を管理する銀行)に預けます。
そのお金で、みんなが幸せになる暮らしを支えています。
こうやってみると、お金がグルグルと回っていることがよくわかります。
昔のことわざで、「金は天下の回り物」というのは、よく言ったものですね。
おわりに
子どものころからお金を稼ぐということを勉強していくと、お金を稼ぐことの大変さに気が付きます。
さらに、有限であるお金を、価値あるものに考えて使おうともしようとします。
お金持ちの家に生まれようが、貧困家庭に生まれようが、子どもが将来稼げる大人になるには、この過程を学ばないと、将来的にお金について苦労することになります。
参考文献
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